昨日見てきました!
ネタばれありです!!
舞台装置にびっくりでした。
床面が前にせりだしてて,横にワイヤーがたくさん天井から
ぶらさがっていて・・・。
床面がそのワイヤーによって,起き上がって壁のようになったりするんですよ。
んで,その床には穴があいていて,そこから役者が出入りするんですけど,
床が起き上がると窓のような扱いになってました。
すごいんだけど,今回の舞台でそこまで大がかりにする必要性があるのか?とも
思いましたが,でも面白い試みではあると思いました。
バックスクリーンには映像を映し出して効果を狙っていました。
こういうの流行り傾向にあるのかも知れませんね。
堀北さんのジャンヌですが,まじめでまっすぐ!って感じでした。
松さんのときのジャンヌはちゃめっけがあったんですけどね,口が達者で,
その達者さを武器に進んでいくジャンヌって感じだったように思います。
でも,堀北さんのはそういう達者さはなくて,
熱い想いと勢いで乗り切っていくジャンヌって感じでした。
その分,最後の死刑のシーンに入る前の,ジャンヌの信念の強さってものが
強調されてよかったように思います。
外国の話であるのにも関わらず,こうやって日本の舞台で上演されるジャンヌダルク。
きっと人気だからなんでしょうけど,私たち日本人って流されやすい人種のように
思うのですが,だからなのか,ジャンヌのような,あるいは坂本竜馬のような
信念ある人間に惹かれるんですかね?
浅野温子さんも初めて生でみましたよ~。
やっぱ目立つなぁと思って見てました。
でも,なんといっても堀北さんの一番心ひかれたシーンはカーテンコールの二回目,
笑顔で出てきたところ。
ちょこちょこ出てきて周りの観客の口から思わず「かわいい」の声。
この芝居,終始そういった無邪気な笑顔がなかったなぁとその時気付きました。
見てて苦しそうな生き方してるなぁ,ジャンヌ・・・って感じでしたから。
それと,群衆(兵隊とか)の数がすごかった。
とにかくすごかった。
すごすぎて,つい,うけてしまうくらいすごかった。
客席横の階段は上り下りしまくり状態でしたよ。
舞台上もぶつからないように移動されていて・・・・。
すごい訓練したんだろうなぁと思って見ていました。
信念のために死ねるってすごいですよね・・・。
でも,ジャンヌも信念を捨て,生きたいと思った瞬間もあったんですよね。
それだからなお,その信念のために最期に死ぬことを選択した決意に心打たれます。
人の幸せは決してひとつじゃない。
その人自身が自分に納得できる生き方ができているかどうかが
幸せの基準なんだよなと改めて思いました。
決して,世間一般に言われている幸せに振り回されるでなく,
周りになんと言われようと自分で納得のいく生き方に自信をもって
進めるだけの人になりたいです。