今日は仕事帰りに渋谷のシアターコクーンに「PLUTO」を見に行ってきました。
浦沢直樹・長崎尚志の漫画『PLUTO』を、大の手塚治虫マニアで『TeZukA』というダンス作品まで手がけている世界的ダンサー・振付家・演出家のシディ・ラルビ・シェルカウイが、演劇作品として舞台化。
ということなんですが、たまたま『TeZukA』も見に行ったんですよね。
PLITOは初演は見に行くことができなかったんですが、いやはや、面白かったです。
「そう表現する?!」と驚かさせられるシーンが幾度とありました。
多少ネタバレありで。
ロボットの動きに合わせて、まるでそのロボットの動きを操るかのように、ダンサーが4,5人つくんですよね。でも、わざとつかない登場人物もいて、最後まで観客にその人がロボットかどうかを悟らせないものもあります。
感情、・・・特に、恨み・怒りについて触れていました。
この世の中から恨み・怒りはなくならないのだろうかというように。
ロボットは通常感情を持たない物とされているけれど、この物語に出てくるロボットたちは感情を持ちます。
だから、殺人をしてしまったり、うそをついてしまったり。
感情とはなんだろう?人とは何を定義して人というのだろう?
そんなことを考えさせられました。
それにしても、ダンサーの動き、近未来を感じさせるシャープな舞台美術、
漫画を意識させる枠、会場全体をその世界へと誘うプロジェクトマッピング、
これからの舞台の可能性を感じさせる舞台でした。
布をつかった演出はとても不思議なものをみているような感覚に襲われました。
どこか和を感じさせる演出も面白かったです。
人間ってあんな動きができるのかと本当に素晴らしいダンスを見ることができます。
森山未來はもちろんのこと。
土屋太鳳も一人二役(元気な女の子(ウラン)と落ち着いた大人の女性(ヘレナ))でダンスがんばってました。
太鳳さんはいろいろな声が出る人なんですね。
ヘレナの落ち着いた声はとてもすてきだなと思いました。
この舞台一見の価値ありだと思います!
明日より立ち見の前売りも販売されるようですよ。
シアターコクーン・オンレパートリー2018
手塚治虫 生誕90周年記念
鉄腕アトム「地上最大のロボット」より
『プルートゥ PLUTO』
原作/『PLUTO』(浦沢直樹×手塚治虫 長崎尚志プロデュース 監修/手塚眞 協力/手塚プロダクション)
演出・振付/シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演/森山未來 土屋太鳳 大東駿介 吉見一豊 吹越満 柄本明 ほか
東京公演/2018年1月6日(土)~1月28日(日) Bunkamuraシアターコクーン