今日は初映画、「屍人荘の殺人」を観てきました。
ネタバレありで
最初からまさかの展開でした。
ウィルステロ?
とにかく、フェスで次々にゾンビ化していく人々。
そんな中で、屍人荘で事件が起きます。
ゾンビに囲まれた中で。
あんなに囲まれた中で、みんなごはんを作って食べたり、
1階で寝たりと自分だったら考えられないなぁという設定であった。
極限になるとあんなにもみんな肝がすわるものなのだろうか。
トリックはところどころでにおわす演出があり、
あ~、だからわざわざあんな演出を入れたのかとか思いながらみたのですが、
館の中の犯人は分かったものの、このウィルステロは誰が何のために仕掛けたのかは、何も触れないまま終わってしまうんです。
犯人はミステリーでありがちな、身内の恨みからによる殺害なんだけど。
これで終わっていいのかと思いました。
そして、明智を演じる中村倫也さんですが、すごいいい味を出してるのに、すぐに出なくなってしまって・・・
ゾンビにやられてしまうんです。
そして、剣崎が明智と葉村を誘った理由を言うんですけどなんと、明智に葉村というサポートがいるのがうらやましく、
葉村が欲しくて誘ったというんですよね。
それで明智は死んでしまうのかと思うと、なんだかな・・・って思ってしまいます。
かつ、ラストに、明智のゾンビが現れるんですけど、その明智に葉村はまだ思い入れがあり、
殺せないでいたんだけど、葉村の眼の前でやりを突き刺してトドメを刺すんです、剣崎が。
それがなんとも・・・「葉村は渡さない」とかそういうセリフを確か、剣崎がその時言った気がするんですよね。
え・・・なんかどうもすっきりしないって感じです。
自分が好きだなと思うサスペンスはもっとすっきり終わるというか、犯人にも同情しつつ、
なんか切ない気持ちで終わるものが多いのですが、この明智に剣崎がとどめを刺すラストっていうのは、
どうもいただけないラストだなと思いました。
まあ、あの状況ではありえないけど、明智にはなんだかの方法で生き残っていてほしかったな。
そして、明智&葉村と剣崎がライバル関係で難事件をどんどん解決していくような、
そんな展開がよかったなと思わされました。
犯人も死んでしまうし、なんだか誰も救われてない気がします。
そして何より、あのゾンビ騒動はどうしてだったんだ?
解決するならそこまででははないのだろうか。
など思ってしまいました。
【ストーリー】
今村昌弘原作の同名小説を「99.9-刑事専門弁護士-」「民王」の木村ひさしが映画化。ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲(神木隆之介)は、先輩でミステリー愛好会・会長の明智恭介(中村倫也)に振り回され、学内の些細な事件に首を突っ込んでは、逆に波風を立ててしまう日々を送る。そんな自称ホームズとワトソンの前に、同じ大学に通う剣崎比留子(浜辺美波)が現れる。彼女は警察からも信頼を得ている私立探偵で、葉村たちに音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ち掛ける。“今年の夏合宿で何かが起こる”比留子に届いた犯行予告に明智は興味津々。なぜ2人に声を掛けたのか、比留子はその理由を明かさないことを交換条件に、彼らとともに合宿地へと向かうのであった......。
【公開日】 | 2019年12月13日 |
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【上映時間】 | 120分 |
【配給】 | 東宝 |
【監督】 | 木村ひさし |
【出演】 | 神木隆之介/浜辺美波/中村倫也/葉山奨之/矢本悠馬/佐久間由衣/山田杏奈/大関れいか/福本莉子/塚地武雅/ふせえり/池田鉄洋/古川雄輝/柄本時生 ほか |