中国へ行って来ました

3月26日から4月7日までの中国旅行記です

北京オリンピックパーク

2012-04-22 15:53:43 | 日記
北京オリンピックパーク


今日は、お買い物の日ってことで、肉体的に楽な日だったけど、ホテルで休みたいねぇ~ と、娘とずっと言っていた日でもあった。
まず、足がぱんぱんに腫れて、痒くなってきたってのは良い兆候じゃない。
次に、熱は無いけど咳があるし、咳をすると疲れるし、そもそも、北京は空気が悪くて好きじゃない。
都会は、好きじゃない。
緑が無いし、人の心もカサカサしているから、上海よりも、人が機械的。

前にどこかで書いたかな?
重複していたらごめんなさい。

北京では、連れて行かれるお店は、大抵、国営。
なぜなら、民間では品質管理ができていないから、まがい物を売ったり、変な薬物が混入していたり、信用できないところが多いからだという。

多い。。。というのは、数が多いという意味で、人口の比率からすると妥当じゃないか?と、私は思う。

ま、そういう理由で、翡翠のお店も、お茶のお店も、あちこちのお店も、連れて行かれたところは国営なんだそうな。つまり、働いていている人たちは公務員。
歩合で給料が上がることもあるだろうけど、所詮サラリーマン。
歩合をたくさんもらえる人と違って押しが強くないんだけど、売る気が無くおしゃべりをしている売り子も多い。
彼らは、与えられた仕事はするけど、それ以上はしようとしない。
むしろ、与えられた仕事さえしようとしない。

トイレには必ず掃除のおばちゃんが一人居た。
チップとか渡さなくても良いのだけど、ちゃっちゃっと掃除をする姿は気持ちいい。
和式トイレだから、飛び散ったあれこれを素早く片付けて、異臭が出ないように管理している。

私が「北京の人はロボットみたいだ」と言ったのは、このおばちゃんが良い例だ。
掃除はちゃっちゃっとするけど、そこでトイレを待っている人は見ていない。
ぶんぶんぶつかってくるし、掃除の邪魔を!と言わんばかりに、イラッとしてる人も居る。

町づくりもそうだ。
上海では、バイクと自転車専用道路が、車の通りの横にあった。
ところが北京ではそれがない。
びっくりする事に、自転車も車と一緒に右折している。
3車線のすごい通りを、見事に車と一緒になって走っている。
この街では、上海よりも自転車人口が多い。
きっと、給料は上海よりも安いんじゃないかな。
いや、物価が高いのかな。

上海の人は、北京の人を「ストレスでいっぱい」と言って好まない。
まるで、東京と大阪、シドニーとメルボルン、北京と上海。
大きく違うところは、日本とオーストラリアは、後者の方が歴史的建造物が多いが、中国は前者の方が多い。
北京界隈は、政府の意向が浸透していて、本当に、ここには、日本人がよく知っている中国がある。
でも、それをすべてと思っちゃいけない。
多分、1億人くらいしか、統制できてないんじゃないだろうか。
基本は、おおらかで、本当に愉快な人種なのだ、中国人。

ってことで、朝からオリンピックスタジアムへ行ってきた。
オープニングが行われたバードネストは、なんと、意味があった。
紫禁城から1本通る大通りは、オリンピックの前は畑だった。
それをつぶしてオリンピック公園までのばした道は「ドラゴンロード」と呼ばれ、龍を表すという。
そこにバードネストと呼ばれる「鳥の巣」がある。
これは、フェニックスの巣らしく、龍とフェニックスがくっついて繁栄をもたらすという意味らしい。
横に、7スターホテルが建っていた。
これは、よく見たら、昔の中国のドラゴンボートに形が似ている。
ビルのてっぺんが、ちょっと、うねっとしていて、面白い形なのだけど、それはドラゴンの頭だからだそうな。
トイレは5スター。
座るトイレもいっぱいあるし、ここはおすすめ。

お次ぎは、漢方のお店。
ここは国営の漢方のお店で、漢方医がやってきて、その場で脈を測り、舌を見て、目をチェックして、処方してくれる。
娘は免疫力が弱く、肺が弱いと。
私は、消化器官が弱く、それに伴って水の流れが悪いと。
ちゃんとしたお医者さんが無料で診療してくれるだけでも、ありがたいので、3パック購入。
本当は、半年分買えと言われたのだけど、いや、買いたいのはやまやまなんだけど、なんたって、一つ一ヶ月分だからって1万円程度もするわけです。
いやぁ~ 払えないよね。

とりあえず、試してみて、良かったら、Eメールで申し込めるので、そうしようと思って、お試し3パックをゲット。
これで、娘のちびちび出ていた不快な症状が良くなると良いな。
実は、今回のツアーで一番楽しみにしていたのは、ここのお店だったのだ。
高いのは知っていたけど、しかし、健康を買えるのなら買いたいって感じかな。

お昼ご飯を食べた後は、紫禁城の裏の公園にあるお山を登って、そこから紫禁城を撮影しましょうって事だったので、私と娘はリタイヤ。
45分間だったし、バスで休む事に。
そしたら、登らない人が意外と多い。
元旦那の妹の旦那のお母さん(長いなぁ)が、足がむくんで痛いって言うので、せかせかとマッサージしてあげた。
あたしも人ごとじゃないから、痛いのが解るしねぇ。
少し良くなれば良いんだけど、ちょっとやそっとじゃ良くならんだろうってくらいのむくみだった。

その後は、北京のお店でお買い物。
2時間自由時間をもらったところは、なんと、偽物ばっかり売ってるビルだった。
絶対に日本人は入れないよねってくらい、偽物だらけ。
こんなところで、ビトンの財布1000円だったわぁ~ なんて、嬉しげに買っちゃったら、成田空港で捕まります。
成田の税関は中国から帰ってきた人には厳しいですからご注意を。

確かに、コピーだから、デザインも色も良い。
だけど、そんなところで値切って何を買っても、家のにーさんが嫌がるだろうな。。。と思って、娘の靴だけ買ってみた。

そこは値切らなくちゃいけない。
洋服は、最低でも30%くらいまで落とせる。
根性入れて喧嘩する気があれば、10%までいける。
もちろん、どれだけ買ったかだから、100元の物を10元にはできない。
たくさん買ったら、たくさん値切れるけど、服1枚、靴一足じゃ、がんばって30%じゃないかなぁ。

私は、400元の靴を、200元まで、電卓たたきながら、おじさんとぎゃあぎゃあ笑いながら、値切っていた。
おじさんは英語が話せないし、私は中国語がわからないから、鶏とガチョウ。
世界共通言語、ボディーランゲージで楽しく値段交渉。

私たちの場合は、着地点が最初から見えていたので、あとは、いかにそこへ持って行くかだけだったのだけど、おじさんも、楽しそうに値切られていた。
最後に、笑って握手して「再会!」って言われた。
みんなけんか腰だから、おじさんも楽しかったみたい。
ホント、あのやり取りは楽しかった。
また、遊びに行こう。

値切って安くしてもらうのも良いんだけど、こういうやり取りが楽しいよね。
それを狙って行ったんだけど、いい人にあたってよかった。

そう言えば、靴と鞄は、地下なんだけど、うろうろと歩いていたら、男の人が、お店の女の人に鞄をつかまれてぎゃあぎゃあ怒鳴られていた。
女の人の反対側の手には靴が握られていた。
男の人は、困惑した顔をして、小声で何か言っていた。
よく聞いてみると。

「なに」

え?耳を疑った。

「はなして」

え?さらに耳を疑った。

もう一人男の人が来て、その日本人はどこかへ連れ去られて行った。

アホな日本人が、何も知らないから、何でもやっても許されると思ってたんだろうな。
「知らなかった仕方無い」が通るのは日本だけだ。
ここは不思議の国の中国、払えないなら体で払えと、腎臓取られるんだから。

そこのビルは、値切れるけど、値切ったら買わなくちゃいけない。
そのかわり、相手が何を言っても、絶対に着地点を譲ってはいけない。
そういうお店なんだから、買う気が無ければ触ってもいけない。
見てるだけでもお店の人は、わらわらとうるさく寄ってくるんだから。

「あーあ、捕まっちゃったね」と娘が言って、通りの角を曲がったら、その人は靴屋の前に居た。
相変わらず鞄をつかまれて、何か言われていたけど、聞こえてきた言葉は「はなして」。
相手の事を理解しようともしないで、自分を被害者だと身体で訴えてる。
誰も助けてくれないんだよ。海外はそういう所なのだ。がんばれ!

お店の人が不条理な事を言っているのなら助けてやろうかと思ったけど、その若者は英語も解らない。
お店の人が英語と中国語で説明しても「はなして」「なに」しか言わない。
何かやらかしたんだろうな。
「angry」と、お店の人が言ったので、明らかに何かやらかしたんだ。

男なんだから、潔く、逝って来い!!

そのまま見捨てた。

その後、娘と日本語で話しながら歩いていたら、かわいいピンクのバッグがあった。
あれ?これは、確か日本のサイトで、2900円で売ってたやつだなぁ。。。と思ってみていたら、お店の人が出てきて、白いバッグを出してきた。
「パイ! ノー!」
と、言って通り過ぎようとしたら、ピンクもあるよ!ぎゃあぎゃあと言ってついてきたから「I don't understand what you are talking about anyway」と言ったら、「She said 100 yuen!」と、横の人が言うじゃないの!!
ってことは、この時点で、すでに$16くらいっすな。
これを50元までに落とせたら、良い買い物じゃないですかね。
と、ふらっと心が動いたけど、持たない物を買っても仕方ないし、無視して通り過ぎ~~

ここは、やたら安いけど、やたら外国人が多いから、英語を話せる人が多いのだ。
英語で値引き交渉ができないのなら、入るだけ無駄なところだろうと思う。

そう言えば、おじさんと笑い合って値段交渉してから、ふと後ろを見たら、あの被害者君が居た。
なんだか、ちらちらこちらの様子を伺いながら、話をしたい波動を飛ばしてくるじゃないか。
なんで助けてくれなかったのかと、文句を言いにきたんだろうか。
自分は悪くないと言い訳をしにきたんだろうか。

なんて思っているうちに、さっきの「パイ」事件があったんだった。

一人で寂しく逝け。




お店を出てから、隣のビルディングコンプレックスにスタバがあったので行ってみた。
ユニクロも自社ビルを持っていて大きかった。
ふと見たらナイキブティックが!!!
娘の靴は、ナイキブランドだった。。。ごめんよ。すごい値段で買っちゃったよ。

スタバで運良く席を見つけて、娘と1時間くらい時間をつぶして集合場所へ。
スタバのコーヒーは美味しいんだろうけど、豆乳がまづいのかなぁ。
日本やオーストラリアのソイラテとは味が違った。

集合時間に戻ったら、みんな買い物袋を持って色めき立っていた。
あたしは、靴の時でエネルギーを使い果たし、それ以上、値段交渉する力が無いから、終了。
あそこは、ある意味、アミューズメントパークだ。

早い晩ご飯を食べて、珍しく19時にホテルへ到着。
翌朝は、5時15分モーニングコール。
6時30分出発。
まいった。