中国へ行って来ました

3月26日から4月7日までの中国旅行記です

杭州と無錫(むしゃく wuxi ウーシー)

2012-04-22 20:12:06 | 日記
杭州と無錫(むしゃく wuxi ウーシー)



翌日は、中国で一番有名なお茶どころを通り、無錫(むしゃく wuxi ウーシー)の寺院へ。
有名なお茶どころは「龍井」と呼ばれ、その製造方法、その栽培方法などから、体の毒を出し健康に良いと言われている、漢方にも匹敵するような効能がある、おいしいお茶だった。

お茶の入れ方とか、いろいろ教えてもらったけど、全部、中国語でなんにもありがた味がわからない。
何がどうしてって物語がわかれば、それだけお金を出しても良いかな?って思うんだけど、何もわからないから、お茶1kgに2万円も出す理由がわからない。
もっと小分けにして安くしてくれたら良いのに、でかいパックを3つ買ったら1個ただ!なんて売り方をするから、価値が全くわからない。

言葉がわからない上に、価値がわからなくなって、まごまごしていたら、なんと、お義母さんたちがせっせと値段交渉して買ってるじゃないの。
ああ、あたしは、ちょっと分けてもらえたらうれしいんだけど。。。

と、思っていたら、翌朝、茶筒一つ分もらっちゃった。ありがとう!!!

窓から、茶畑や農家の人たちの家を眺めながら、龍井の茶畑を後にした。

無錫(むしゃく wuxi ウーシー)の寺院は、世界で一番大きいお釈迦様の像が建っているのだけど、世界で一番というだけあって、遠くからでもよく見えた。
80メートルもあるメタル製の大仏の下には、大寺院と集会場があって、そこの飾りがこれまた圧巻。
しゃべってはいけないと言われつつも、みんな大騒ぎしていて面白かった。
曼荼羅や、絵画、柱の装飾まで、とても凝っていてすばらしかった。

そこでは、去年(2011年)に、世界の仏教大会が行われ、世界中の仏教のお坊さんたちが集まって会議が開かれたそうな。
それくらい、大量の人を収容できる大きな建物だった。

中国の建物は、ホテルでも食堂でも、何百人も一度に収容できる規模のところが多い。
家も、マンション形式が多く、それは、福建円楼の名残なんだろうかと思うくらい、高層マンションに住む人が多い。
一軒家も、3階建て、4階建てが多く、家族が一緒に住んでるんだろうなぁ。。。と、想像させる。

通りに面したところにはお店が並び、ビルとビルの間の小路を入ってから、マンションの入り口へ向かう。
車いすフレンドリーじゃないし、足の悪い人には苦しいだろう階段も多い。
ただ、通りと小路の間には、昔の名残なのかゲートや門が作られていて、ドアを取り付けたら簡単に外敵が入れないような作りになっているのが面白い。

結構、めちゃくちゃな中国だけど、ただ一つ、世界中、どこの国も勝てない強みがここにある。
それは、家族のつながりを大事にすること。
母親を大事にすること。

私たちは14人の3世代大家族ツアーだから、足の悪い年寄りたちは遅いし、若い子供たちは早い。
若者は年寄りたちに合わせる。
もちろん、ほかのバスのメンバーたちは、ちゃっちゃと歩ける各国から集まった中国人だから、私たちがいつも最後。
それでも、私たちは14人一緒に行動するものだから、ガイドのジャック君は辛抱強く待っててくれていたし、空港で、私と娘が引き離されて、娘が一人で後ろに取り残されたときも「娘だから良いでしょ!」と行ったら、軍隊みたいな警備員の人が、特別に一人だけ先に通してくれた。

母娘が離れる、家族が離れる、この国では、それはタブーで、家族を離す人、親を大事にしない人は、人間として格が低いとみなされる。
こういう家族を大事にするという気持ちは、人に忍耐を教え、理解を教え、ありのままのその人を受け入れ愛することを教える、とても大事な学び。

でもね、やっぱり、都会はそうじゃないらしい。
お金に飲まれちゃって、人の心が無いと、上海の友人が言っていました。
どこも同じかなぁ。。。




さて、無錫(むしゃく wuxi ウーシー)の大寺院。
大きな集会場を出てから、シャトルバスに乗って大仏の足下へ。
階段を200ちょっと上って、てっぺんから見下ろす景色は圧巻だったそうな。。。
あたしゃ、上りませんでしたわ。
見ただけで、げろっと来るくらい、こう配がきつい階段でしたのよ。
もちろん、子供たちと娘は、たったかと上っていきましたけどー

その後は、また、シャトルバスに乗って、一路、赤ちゃんのお釈迦様公園へ。
定期的に、時間になったら音楽と噴水のショーが行われ、中心にあるでかい蓮の花から、赤ちゃんのお釈迦様が出てくる仕掛けもの。

しかし、これがでかい。

あまりにもでかかったので、携帯のビデオを撮っていたら、突然、大噴水が起こり、お釈迦様の近くで居て見ていた人が水をかぶったらしく、なぜか私の方へ走ってきた。
私の後ろに居た中国人のおばちゃんのお友達が3人、私に向かって突進してきたのだけど、まるで、そこに私が居ないかのように、一人は私の前、一人は私の左、一人は私の右、一人は私の後ろにそれぞれ立って、大声で騒ぎだした。

状況からして、水が突然出てきて濡れちゃったよ!!!ってノリだったと思うのだけど、こんだけ広い空間があるのに、なぜに、私を囲む?
あっちもこっちも場所はあるだろうに、なぜにビデオを撮っている私を囲んで大笑いする?
私は透明人間だったのか?
いや、透明人間になれたような気がした。。。

中国旅行は、その歴史、景観、工芸品のすばらしさよりも、こういう、現地の人のおおらかさが印象的だったという、なんとも、人が宝の国だった。