こんにちは!
久しぶりの登山ブログです。
中国の国慶節休暇、予定を変更して中国国内で過ごす事になりました。
今年は国慶節に加え、中秋の名月休暇も重なり、
9/30(土)が休日出勤、10/1~10/8が休暇でした。
9/30~10/2が道路が渋滞していた様です。 休みの終わりのラッシュは分散されていた様に思います。 ちなみに10/1~10/7までは高速道路が無料でした! インターチェンジもスイスイ!!
中国国内はビルや高速鉄道だけではなく、新しい高速道路も出来ています。
2015年末には広州から新豊、連平そして江西省方面に行く高速道路が完成していました。
以前の新豊への登山ブログはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/exacn/20130530/1369882210
そんな訳で少し近くなった連平にある黄牛石、という山へ行ってきました。
登山道の選択に失敗し、とてもハードな山でした。
私の現在の月間ジョギングkmは300km~です。 特に周回ルートを回る場合は体力に注意して行って下さい。
--------基本Data------------
河源市連平県 黄牛石
海抜1430m
登山日2017年10月7日 気温20-30度 天候:曇り時々晴れ 風 少なく
入場料金 無料
駐車場 無料
山の下登山口窝洞(wo dong)村
標高550m 到着6:15、 登頂(成功)14:00、
下山 14:10→17:40
駐車場 道端
持っていくと良いもの
*虫よけ
*手袋、軍手
*白っぽい服の方がハチはよってこないらしい、長袖、長ズボン、もしくはタイツなどで
ここのスズメバチは相当うっとうしい。
スズメバチの毒を中和するものがあるらしい。。。
参考になったURL;
(一番参考になります)
http://www.doyouhike.net/forum/mountain/553770,0,0,1.html
http://www.doyouhike.net/forum/mountain/840651,0,0,0.html
前日の朝9時に登山中のパンを買って深センを出発、連休中盤ですが、高速道路無償と言うことで、
それなりに車は走っていました。
広州増城区、深センから広州北部を通り抜けるのに、高速道路が未建設なんですね。
左折(日本で言う右折)ポイントのところ数箇所で10分くらいの渋滞が数箇所・・・
一部の交差点ではおまわりさんが出て、流れを保つ様にしていました・・・
ネット上で評判の良い、農村料理のレストランに立ち寄り、(ネットのクチコミは大切ですね、お客さん続々来ていました)
下道である国道105号ではなく、高速道路である国道45号線で、従化から1時間半で連平に到着しました。
いや~片道3車線から4車線の120km/h制限ですからね、スイスイですよ。
前回は従化から連平の50km手前の新豊まで1時間半でしたが、工事用トラックがノロノロ運転や逆走とかしていてビックリ疲れた。
深セン→1時間半→増城渋滞で増城を抜けるのに1時間→従化45分→昼飯1時間→1時間半→連平
この日の3日前まで体調がイマイチでしたので、ホテルで昼寝。 晩ご飯を食べて
(メニューが無いお店が多い、地元の人たちは客家人が多い様です。 サービスは「トテモ」良かったですよ、ボッタくりも無いし、味も良かったし
でも、注文の際は1点1点値段を確認しながらどうぞ。) 翌朝に備えて早めに休みました。
翌日は4時起きです。 気温20-30度の予想で、遅くなると暑くなり消耗する、
それからネット上では、車でも連平県の街中から山道を登山口まで1時間~1時間半ほど掛かる、と言うことで、
がんばって早起きしました。
窝洞村までは、50mほどを除いてコンクリートで舗装されています。 有色金属を掘っているらしいので、山の中も舗装されているらしい。 トラックがすれ違い出来る広さが有りました。 窝洞(wo dong)村直前からは、全く舗装されていない農耕路です。
沈む月を見ながら、1時間半ほどで到着、だんだん周囲も明るくなって来ました。 6時過ぎ。
登山口は、この大きな石碑? の脇にあります。
柵でガードされていますが入っていけます。
脇から 「入って下さい」 僕は入っていきませんでしたが、(これが大きな間違い)
なぜ間違えたかと言うと廟を越え、
舗装されてはいない、開けた農耕路を上へ上へ歩いていると、
正面にこんな素敵な山が見えたからです。
ちなみに起きて朝食中の登山グループが何組かいました。
ダムを通過し、2kmほどで一箇所、
更に2kmほど先に、もう1箇所お茶を生産しているところがありました。
2箇所目のお茶農場で登山口が無い為、
1箇所目まで戻って、農場のオジサンの言う通り、お茶を生産している農場の中と言うか脇を通って、登山道へ。 1時間のロスです。
茶農園からの登山道は、あまり使われていない様で、それ程明瞭ではありません。 小さく渡渉するところが数箇所あり、
上り坂も更に急! 同じ河源市(100km離れているけど)の桂山に負けず劣らずの急坂です。
http://d.hatena.ne.jp/exacn/20121220/1355994137
<広東省五大急登>、と名づけたいくらいの苦しさでした。 でも、桂山は急な上に植林していて、木と木のスペースが広く、支えになるものが
無くて四つん這いで這い上がりましたけどね。
幸いな事に防虫スプレーをリュックにたくさん吹いておいたので、蚊があまり寄って来なかったのが良かったです。
2時間ほどの苦しい登りを這って登り終えて、一気に稜線へ。海抜1100mくらいでしょうか。
気温が27度くらいで、汗はガンガン出ていますが、耐えられる暑さです。 一度休憩。
稜線を上がりきると、著名なスズメバチがポツリポツリと現れてきました。 最初は立ち止まっていれば去っていく場合がホトンドでしたが、
後から出てくるのは結構執拗でしたね。
そこからこの黄牛石はコブが多い山で、登っては下り、登っては下り、7~8箇所は有ったでしょうか・・・
「もういい加減にしてくれ」と思った時、
かなり大きめで回り込む形状が有ったので、「さすがにこれは頂上?」と思ったら、そこでは無い感じ。 頂上の標識が無いのですね。 小黄牛石でした・・・
多分標高は1300mくらいは有ったと思うのですが。
午前中は下から雲が上がって来て稜線はそれ程暑くありませんでした。 景色もありませんでしたが・・・
もう疲労と続くコブの峰々にイヤになりながら更に高いコブの連続を越えていくと、お兄ちゃんたち4名が手を振っていました。
そこには牛の形をした石がありました。
その時点で結構疲れていましたが、話しを聞くと、山の北側、江西省から
来られたそうです。 更に! 広東省へは 「元の道を戻るか、後大きなコブ(峰)を2箇所超えないといけない」と衝撃の事実が!
しかも、それは「黄牛石三峰と黄牛石二峰」で 「黄牛石主峰」では無い。 登って来た数多くの峰々も、もちろん主峰とは違っています。
と言うことでゲンナリですが、教えてもらった礼を述べ、握手をして分かれました。
気を取り直して黄牛石三峰と黄牛石二峰を超えました。 お昼過ぎになって来て雲が消え太陽がガンガン当たります。
風が吹かないのでかなり暑いし、「後、どれくらいの距離があるのだろう?」と不安で昼ご飯も歩きながらパンをかじっていました。
この大きなコブですが、標高が全然違いますが、サイズ的には立山(室堂)から剱岳に向かうのに稜線を次から次へとコブ、峰を越えて行くのに似ています。
(別山とか大汝山とか日本の山には名前が付いていますが・・・) 足的にはシンドイです。
黄牛石三峰と黄牛石二峰を超えると、そこにまた、数名の登山者が休んでいました。
そこは少し開けていて、なかなかの眺めです。 登山者は深センから来た人たち5名、それからガイドとして雇用したと思われるオジさん
現地の「自然保護管理局」の方たちでした。
地元の方で、やたら元気なガイド役のオジさんは「ここから主峰まで2kmだね」と事もなげに言います。 いや~、もう私的には十分満腹です、結構シンドイのですけど・・・
ここから降りていくことも出来るらしいのですが、(実際登山ルートでは使われている)
2名が下へ戻り、オジさんと深センからの3名の一行で主峰へ向かいました。 私もヤケですね。
一つ小さなコブを越えると、ようやく見えてくる、主峰。 さすがに立派な姿ですね。 頂上らしい頂上の形をしています。
頑張って登頂に成功! 頂上の標識も撮影出来ました。 既に14時、少しだけ休憩し、頂上から象鼻峰を越え、道なりに降りていきました。
こちらもかなり急ですが、乾燥しているだけ、まだ足がすべりにくいです。 十分急ですが。
1グループの広東語を話す登山者とスレ違いました。
また、こちらの登山道はやたら攻撃的なスズメバチに悩まされ、 「いい加減にしてくれ!」 と時にスズメバチを追い払っていたら足を滑らせ転び、悪戦苦闘しながら2時間、沢を越え直進
猪形石の分岐点に到着です。 リボンの目印がたくさん有りますが、ここから登って行く場合間違えて「道なり」に降りていくとちょっとした広場に出て、その後の農耕路は草ボウボウになります。
更に開けた農耕路を1時間ほど歩いて、
日が落ちてくるし、不安な気持ちでしたが、攻略ホームページに出てくる場所に出て、
やっと安心してから
更に30分程歩いて、やっとこさ、本当にクタビレタと登山道が終了すると、
そこは自動車の止めてある場所のスグ隣り、
というオチが付いていました。 あーよかった。
体力的にしんどい山でした。 景色は素晴らしく、連平県の人々も親切ですが、スズメバチが多く、早朝立ちせず、ルート選択を誤ると日帰りは厳しい山です。 水場は登りの手前にしか無いですしね。
連平から来ると、道路の脇に公安(警察)の関門が2箇所、その後に「自然保護管理局」の関門が一箇所ありました。
警察は有色金属の盗掘、「自然保護管理局」は動植物の管理をしているんじゃないでしょうかね?
「自然保護管理局」のオジさん達は山岳ガイドの役割もしているんじゃないかな? 有償でしょうけどね。
それでは!
鈴木康一郎(こういちろう)
中国ヘッドハンティング、エグゼクティブサーチのアジアブリッジ
www.asiabridgehr.com