5月(金)CQ WPX CWに参加のため飯能に来たところ、パンザマストに設置してあるローテータが回らない。朝起きてアンテナを見ても特に外観は変わっていない。 コントローラーの指示も変化しない。コントローラを交換してみたが、状況に変わりは無かった。どうやら、ローテータ本体に問題が発生したようだ。
AA DX CWも近づいているので、早急に修理する必要がある。
WPX CW終了後、パンザマストに上って確認すると、どうも内部のギヤが欠けたようでグルグル回ってしまう。こうなったら交換するしかない。
また、7-4ELのリフレクタが1月に風に飛ばされてから、3ELの状態が続いている。これもついでに直してしまおう、という欲張った計画を立てた。
6月10日(土)にJH1EAQとJP1QGOが手伝ってくれると言うので、木曜日の夜に飯能着、9日朝からまずはローテータ交換の下準備。
過去2回一人で交換した経験があるので、9日中に一人でローテータ交換を完了して、10日に7のアンテナの修理をと目論んだ。
パンザマストは作業性が悪く、一人でも色々苦労するのに、二人で上っても取り付き場所が定まらず、中々2人前の力を発揮できない。
まずは、14-4ELをマストから外して、サイドマウントに移した。
50-8ELは、14-4ELが取り付けた有った場所から1.5m程上に取り付けて有ります。
一人で交換作業した時には、8ELもマストから外してサイドマウントに移して作業をしていました。二人での作業だったこともあり、8ELを取り付けたままで作業できるだろうという判断をしたのが大間違い。50-8ELは12~3Kg程度で、それ単体では大した重さではないのですが、1.5m先に着いていると、そのモーメント荷重は人力では支えきれない程になり危険な状態になります。
しかも、私は前日まで風邪で寝ていて体力も落ちていたし、体調も優れなかった。体力を使う作業をしているうちに気分が悪くなり、パンザに上っているだけで辛くなってきました。これ以上パンザ上の作業は危険と思い、下りることにしました。代わりにJP1QGO台原さんがパンザに上ってもらい、私は休むことにした。
2時間程も寝ている間も二人でパンザ上の悪戦苦闘は継続していたが、50-8ELのモーメント荷重を制御できず、工事は完了しないまま時間切れ中断状態となりました。
翌日に再度台原さんに来てもらい、作業を継続したのですが余り状況は変わりませんでした。
改善案を考えた結果、パンザマストに2mの足場パイプ2本を沿わせて固定し、それでマストのモーメント荷重を抑えるようにハンドウィンチで補助。50-8ELに手が届く位置まで下げてから、50-8ELを足場パイプの位置で吊り下げ、マストへのモーメント荷重を減らす。
一人での作業になるので、体調を万全にしておく必要がある。14日午後から飯能に出かけ、22時には寝て15日の作業に備えた。
15日 まずは2mの足場パイプ2本(1本では曲がる可能性がある)を自在クランプで2ヶ所固定し、パンザマスト上に引き上げた。それを、荷物クランプで2箇所を固定。体重をかけて揺すってみたがビクともしない。これなら、マストのモーメント荷重を十分受ける強度がありそうだ。
足場クランプからマストにハンドウィンチでテンションをかけ、出来るだけ垂直に近い状態に保つ。垂直荷重はマスト下部に足場金具を固定し、そこにハンドウィンチをかけて受け、下もモーメントで振られないように、安全ロープをかけた。
10cm下げてはマスト上のハンドウィンチと、マスト下部安全ロープのテンションを調整しながらマストをずり下げる。2時間近くかけて1.5mほど下げて50-8elに手が届く位置まで下げることが出来た。
50-8elのブームにロープをかけ、足場パイプのトップからもう一本のハンドウィンチで吊り、マストとの縁を切った。これで、マストにはX5000が載っているだけ。X5000も手元まで下ろした方が安全だが、触れ止めのテンションを確認しながらゆっくり上げれば大丈夫だろうと判断した。
足場パイプからのハンドウィンチとマスト下部の振れ止めロープのテンションを調整しながら、マスト下部のハンドウィンチで少しずつ引き上げる動作の繰り返し。面倒だけど10cm引き上げてはテンションを確認した。突然引上げ用のハンドウィンチが重たくなった。確認すると同軸が絡んで同軸にかなりのテンションがかかっていた。一旦緩め、同軸の養生をして再度引上げ・テンション調整。1時間ほど掛けてマスト下部がローテータ上端に達した。
マスト下部に力を掛けると、何とかローテータの中心位置まで動かす事はできる。しかし、その位置でマストを下げるのは一人では無理。
色々な方法をパンザ上でシミュレーションしてみた。
一つ方法を思いついた!!
1.マスト下端をローテータのマスト固定金具の半分の位置まで下げる
2.マストが振れている反対側のローテータのマスト固定金具を外す
3.マストを振ってマスト固定金具の裏側に押し込む
4.この状態でマスト下端はマスト固定金具に当たって振れる事が無い状態になっている
5.マスト固定金具を取り付け、緩くボルトを締める
6.マスト下端がローテータに完全に着地するまでハンドウィンチを緩める
7.ローテータのボルトナットを完全に締める
やってみると なんということでしょう! それほど力も要らずにマストをローテータに固定できました。
パンザマストのローテータ交換をする際のヒント
足場パイプをパンザマストトップに固定し、そこにマストに載っているアンテナをぶら下げて
、マストの荷重を減らす。
ローテータのマスト固定金具の半分を外し、マストを押し込んでから固定金具を取り付け、マストを全て下げてから締め上げる
写真を撮っていれば一目瞭然なのだが、一人で試行錯誤しながらの作業なのでとても撮影している余裕は有りませんでした。
結局4日間かけましたが、最初の段取りを間違えたために無駄な労力を使ってしまいました。
『頭』と工具を使えば、1日でそれほど体力を使うことなく交換できていたはず。
AA DX CWも近づいているので、早急に修理する必要がある。
WPX CW終了後、パンザマストに上って確認すると、どうも内部のギヤが欠けたようでグルグル回ってしまう。こうなったら交換するしかない。
また、7-4ELのリフレクタが1月に風に飛ばされてから、3ELの状態が続いている。これもついでに直してしまおう、という欲張った計画を立てた。
6月10日(土)にJH1EAQとJP1QGOが手伝ってくれると言うので、木曜日の夜に飯能着、9日朝からまずはローテータ交換の下準備。
過去2回一人で交換した経験があるので、9日中に一人でローテータ交換を完了して、10日に7のアンテナの修理をと目論んだ。
パンザマストは作業性が悪く、一人でも色々苦労するのに、二人で上っても取り付き場所が定まらず、中々2人前の力を発揮できない。
まずは、14-4ELをマストから外して、サイドマウントに移した。
50-8ELは、14-4ELが取り付けた有った場所から1.5m程上に取り付けて有ります。
一人で交換作業した時には、8ELもマストから外してサイドマウントに移して作業をしていました。二人での作業だったこともあり、8ELを取り付けたままで作業できるだろうという判断をしたのが大間違い。50-8ELは12~3Kg程度で、それ単体では大した重さではないのですが、1.5m先に着いていると、そのモーメント荷重は人力では支えきれない程になり危険な状態になります。
しかも、私は前日まで風邪で寝ていて体力も落ちていたし、体調も優れなかった。体力を使う作業をしているうちに気分が悪くなり、パンザに上っているだけで辛くなってきました。これ以上パンザ上の作業は危険と思い、下りることにしました。代わりにJP1QGO台原さんがパンザに上ってもらい、私は休むことにした。
2時間程も寝ている間も二人でパンザ上の悪戦苦闘は継続していたが、50-8ELのモーメント荷重を制御できず、工事は完了しないまま時間切れ中断状態となりました。
翌日に再度台原さんに来てもらい、作業を継続したのですが余り状況は変わりませんでした。
改善案を考えた結果、パンザマストに2mの足場パイプ2本を沿わせて固定し、それでマストのモーメント荷重を抑えるようにハンドウィンチで補助。50-8ELに手が届く位置まで下げてから、50-8ELを足場パイプの位置で吊り下げ、マストへのモーメント荷重を減らす。
一人での作業になるので、体調を万全にしておく必要がある。14日午後から飯能に出かけ、22時には寝て15日の作業に備えた。
15日 まずは2mの足場パイプ2本(1本では曲がる可能性がある)を自在クランプで2ヶ所固定し、パンザマスト上に引き上げた。それを、荷物クランプで2箇所を固定。体重をかけて揺すってみたがビクともしない。これなら、マストのモーメント荷重を十分受ける強度がありそうだ。
足場クランプからマストにハンドウィンチでテンションをかけ、出来るだけ垂直に近い状態に保つ。垂直荷重はマスト下部に足場金具を固定し、そこにハンドウィンチをかけて受け、下もモーメントで振られないように、安全ロープをかけた。
10cm下げてはマスト上のハンドウィンチと、マスト下部安全ロープのテンションを調整しながらマストをずり下げる。2時間近くかけて1.5mほど下げて50-8elに手が届く位置まで下げることが出来た。
50-8elのブームにロープをかけ、足場パイプのトップからもう一本のハンドウィンチで吊り、マストとの縁を切った。これで、マストにはX5000が載っているだけ。X5000も手元まで下ろした方が安全だが、触れ止めのテンションを確認しながらゆっくり上げれば大丈夫だろうと判断した。
足場パイプからのハンドウィンチとマスト下部の振れ止めロープのテンションを調整しながら、マスト下部のハンドウィンチで少しずつ引き上げる動作の繰り返し。面倒だけど10cm引き上げてはテンションを確認した。突然引上げ用のハンドウィンチが重たくなった。確認すると同軸が絡んで同軸にかなりのテンションがかかっていた。一旦緩め、同軸の養生をして再度引上げ・テンション調整。1時間ほど掛けてマスト下部がローテータ上端に達した。
マスト下部に力を掛けると、何とかローテータの中心位置まで動かす事はできる。しかし、その位置でマストを下げるのは一人では無理。
色々な方法をパンザ上でシミュレーションしてみた。
一つ方法を思いついた!!
1.マスト下端をローテータのマスト固定金具の半分の位置まで下げる
2.マストが振れている反対側のローテータのマスト固定金具を外す
3.マストを振ってマスト固定金具の裏側に押し込む
4.この状態でマスト下端はマスト固定金具に当たって振れる事が無い状態になっている
5.マスト固定金具を取り付け、緩くボルトを締める
6.マスト下端がローテータに完全に着地するまでハンドウィンチを緩める
7.ローテータのボルトナットを完全に締める
やってみると なんということでしょう! それほど力も要らずにマストをローテータに固定できました。
パンザマストのローテータ交換をする際のヒント
足場パイプをパンザマストトップに固定し、そこにマストに載っているアンテナをぶら下げて
、マストの荷重を減らす。
ローテータのマスト固定金具の半分を外し、マストを押し込んでから固定金具を取り付け、マストを全て下げてから締め上げる
写真を撮っていれば一目瞭然なのだが、一人で試行錯誤しながらの作業なのでとても撮影している余裕は有りませんでした。
結局4日間かけましたが、最初の段取りを間違えたために無駄な労力を使ってしまいました。
『頭』と工具を使えば、1日でそれほど体力を使うことなく交換できていたはず。
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