ラフといえばタフ

　完全にやめるにやめられないコンコルド状態のアベ。伊集院静にもかかった山口プレッシャーのせいで従わざるを得なかったユニクロの状態見て怖いというのが多くの経営者の本音だろう。上客が横領してるっぽいけど黙ってるキャバクラのような気持ち。

　アベ批判は別としてユニクロの失敗は高価格路線だけじゃない。期待したのに結局今年も売らなかったオーバーオール。流行ってるからとGUで買った女性もいただろう。しかし男性やかわいいよりかっこいいを求める女性には質の良いデニムの頑丈さが必要。高品質のためなら多少の価格もという層は存在する。数年前低価格時代に買った冬物丸出しのノルディック柄のユニクロ製品が寒すぎてほぼ着なくなったことがあるが解消もできるだろう。

　ラフネスを捨てたのが問題だ。流行りとしてでなく定番としてオーバーオールを求める人が求めるもの。高級だから品がおまっしゃろという京都的発想。一方で流行りを追う若年層も捨てきれず通常ジーンズはスリムを大量投下したが価格で敬遠され無視された。昨冬の安易なスターウォーズとモンハンコラボは「なんで金払って宣伝しなきゃならないんだ。」と怒りだけ買われていまだに各店舗のワゴンに残っている。スーピマコットンTシャツもなよなよした印象。手作り感がある80年代ファッションのベース素材として無地が多いユニクロは相性いいはずなんだけど安い広告の品はそんな手を加えにくいものばかり。コラボするならマーカーやアクリル絵の具の業者とでも組んだら？