「黒澤明の映画入門」(都築政昭)
を読んだ。
本書の題名は2つの意味を掛けて
いるのだろう。
黒澤明の<映画入門>という意味と
<黒澤明の映画>入門という意味の
二つだ。
黒澤明が映画について語る言葉を
多く載せている。それら一つ一つ
が、映画とは何かということを
考えさせてくれる。
それから、黒澤作品について、
十五の名作を選んでその内容や
撮影時のエピソードが紹介され
ている。
自分はそのうち二、三の作品しか
観ていないが、全てがぐっと身近
に感じられるようになったし、
全てをもう一度観たくなった。
"世界のクロサワ"と言われるが、
確かに世界に先駆けて、独自の
撮影方法などを生み出した。
そうしたことが判り易く書かれ
ている。
クロサワの映画には、娯楽性と、
芸術性と、そして哲学的な主張
と、全てが込められている。
これからの邦画の監督さん達に
も大いに期待したい。