引き続き、小泉八雲を読んでいる。
日本人に生まれてきて良かった。
そう実感したい人は読むといい。
最大級の賛辞で褒めてくれている。
「神々の国の首都」。
講談社学術文庫の一冊。
八雲による日本の見聞記だ。
八雲は欧州生まれ。
1890年、明治23年の日本に来た。
40歳のジャーナリストとして。
日本の気候。町の風物。
人々の衣装、表情、立ち振る舞い。
おとぎの国のようだと感嘆する。
まだ飛行機もない時代。
欧州から見れば日本は最果て。
東周りでアジアの端っこ極東だ。
こんな辺鄙な場所の小さな島国で。
そんな気持ちも驚きの要因だろう。
確かに不思議なことに違いない。
日本の仏教にも感嘆の声を上げる。
古来の神々と共存し根差している。
発祥のインドでは廃れた仏教だが。
八雲の高評価が些かこそばゆい。
彼が見たのは明治半ばの美しさ。
現在の日本にどれほど残ってるか。
古い良さを大事にする。
新しい良さを創り出す。
いろいろな人がいて、生きる事を
楽しめば、その国は美しくなるに
違いない。