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聴刻堂日乗

ただでは生きん

冲方丁「もらい泣き」の中の一話。
「運転免許とTシャツ」。

思わず涙してしまった。
いい話なのだ。

その中にこんな文があった。
「…今日一日、今年一年。これが
最後かもと思いながらひたすら
生きた。
生きながら、ただ生きるだけの
人生を拒んだ。」

おぉっ、と本筋とは別に驚いた。
実は机の上にもう一冊本があった。
「ただ生きる」という本。

これが何とも不愉快な本で。
途中で読むのをやめたのだった。

余計なことをせず、ただ生きる。
と言いつつ、独善的な押し付け。
こんな本を作る事が余計なんじゃ!

それにしてもなんて偶然と驚く。
冲方さんが見事に一刀両断やん。
本でもピンからキリまで両極や。

人の悪口は言わんとこて思うけど。
ええもんはええ、嫌なもんは嫌や。

まぁ、好き嫌いかも知れんけど。
自分は「ただ生きる」なんてこと。
まっぴら御免や。

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