マムシと言っても獰猛なマムシもおとなしいマムシもいる。山のてっぺんでたばこを吹かしていたらすぐそばにとぐろを巻いた可愛いマムシがいたことがある。仲良く並んで座っていた。
大きな石を投げてマムシの頭をつぶした経験もある。大きなハラをしたおとなしいマムシだった。子を胎んでいたのだろう。
この写真のマムシは今にも飛びかかってきそうな気性の荒いマムシだった。偶然3メートルほど離れて拡大ズームで撮った。
マムシの子はマムシ。人間の子は人間の子。人間にもいろいろあるのだろう。さしずめ日本人は獰猛な毒蛇に近い。隣人はたまったものではないだろうが、日本人には哀しいかな自覚がない。
R・M・リルケ「バラの内側」翻訳
DAS ROSENーINNERE R.M.RILKE
Wo ist zu diesem Innen
ein Aussen ? Auf welches Weh
legt man solches Linnen ?
Welche Himmel spiegeln sich drinnen
in dem Binnensee
dieser offenen Rosen.
dieser sorglosen sieh:
wie sie lose im Losen
liegen, als könnte nie
eine zitternde Hand sie verschutten.
Sie können sich selber kaum
halten; viele liessen
sich uberfullen und fliessen
uber von Innenraum
in die Tage, die immer
voller und voller sich schliessen
bis der ganze Sommer ein Zimmer
wird, ein Zimmer in einem Traum.
バラの内側
どこに、この内部に達しうるほどの外部があるというのだろう?
どんな痛みが、そのようなリンネルの布におおわれているのだろう?
どんな空が、その内海に映っているのだろう…
この花開いた バラ、
憂いもない バラ。見なさい;
ふるえる手ではつつみこむことなどできないほどに
解かれ解かれ
自らを保てようもなく
流れ、あふれるままの
内側の世界
日々が つねに満ち満ちて閉じる
すべての夏が一つの部屋になるような…
夢の部屋のなかの。
(ちゅうたしげる訳)