… 霊的

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武器を握れ!…「常野雄次郎遺著」を眺めながら

2020年04月25日 21時21分21秒 | 自動記述日記
 //「思う」だけなら何の証拠でも証明でもない。// 思ったり主張するのはけっこうだが、問題は「客観的事実と根拠」なのだ。

自動記述日記5
……

 2020/04/24(金) 16:48

 二週間ほど自動記述日記を書かなかった。きょうは昼にほほえみ広場。池田さんに一局将棋を相手してもらった。攻撃を失敗して簡単に逆転してやられてしまった。反省して再度挑戦しようと思う。
 和気先生の診察現場をmp3で録音した。診察は5分。計20分ほどの録音記録。自分の声ははっきり録れるが、和気先生の声ははっきり録れていない。もうすこし工夫が必要だ。
 薬の変更は何も言われなかった。今までどおり。コントミン。ヒペリデン。ブロムペリドール。問題ない。

 帰宅して休息。一希は二階に上がってパソコンでYouTubeを観ていた。”みかん”は外に出たり部屋に入ったり活発に遊んでいる。一希は一階に降りてテレビを観ている。落ちつているようだ。昼はひとりで留守番していた。ストーブもいらないときには消していた。

 帰宅して腰を少し痛めた。軽い痛みだ。ぎっくり腰。軽い捻挫だ。しばらくおとなしくしていよう。

 Amzonでmp3録音機のイアホンを注文している。月曜日頃には届くだろう。小型のmp3録音機を手に入れたので、一つの武器を入手した。”思う”だけでは社会的に客観的証拠として取り扱われないので、身を守る社会的防衛のために”武器”を持つことが大切だ。おれは弱者と言うより、ある”強さ”を持っていたのだがつねにいじめられる対象だった。バカ正直に無防備だったから。守るための手段。防衛手段が必要なのだ。

 今日の診察は5分ほどだったが、どうも相手の和気先生が警戒している。こちらもあちらも警戒し合っているのだ。こちらも監視カメラなどを使って周囲に監視されているのはよくわかっている。対抗手段を得ることは必要なことだ。おれのカメラと録音機はたよりになるだろう。
 スパイごっこではおれの方が熟練している。精神科のスパイごっこなど隙だらけだ。人権問題があるからあまりどぎつい監視手段はとれないのだ。刑事警察的な施設ではないから、あくまで医療福祉の施設で、それ以上の厳しい手段はとれないのだ。むしろ受付とか看護師とか職員とかの人の目が監視の主体になっている。集団的にマンパワーをつかっている。お互いスパイごっこしているのだが、おれの方がスパイごっこでは天性のものがある。一人で闘えるのだ。

 きょうのミッションはうまくいった。相手もおれが録音機を使って対抗していることは十分気づいているのだ。そのうえで警戒している。強制的に録音を暴かれなかったということはきょうのミッションの「成功」を示している。まずまずだ。これで正念場になったとき対抗することができる。相手も強引な行動はとれないのだ。牽制していることは一つの力だ。相手の行動を抑えることにひとまず成功している。名探偵コナンを観るとコナンも小道具を装備しているからな。

 2020/04/24 17:53

 一希はひとりでラーメンを作って食べている。ウルトラマンを観てくつろいだ様子だ。”みかん”はケージに入ってトイレでうんこ。

いまから一希を連れて野馳住宅へ行って休息。しばらく休んで一人帰宅予定。風呂に入ってやすむ。

 あすは土曜日。一希はあかりと眼科に行く。午後寄るだろう。風呂洗い。カレーを作る。あとは腰をいたわって休息。見保は一日仕事。夜は東城で休む。

 2020/04/24 20:27

 6時20分 一希を連れて野馳へ。一希は車の中で仮眠した。少し遠回りのコースで住宅へ。着いた途端に一希は目を開けた。あかりが夕食準備。しばらくして見保が帰宅。見保は一日仕事に没頭して疲れたご様子。ゆっくりと話した。5月2日土曜日はヨシオ全体で休み。連休になると見保は言った。夕食に刺身。あかりが炒め物と味噌汁。デザートを喜んで食べた。

 8時。ミラに乗って帰った。”みかん”は野馳に泊まる。元気なのだが腹の具合が悪いらしい。一階のテーブルの下に便をしている。だれも掃除しない。野馳の住宅でも部屋に排便した。あかりがきれいに片付けた。

 あすは土曜日。あかりと一希はあさ児玉眼科で診察。見保は一日仕事に没頭する。夜は東城で休む。

 2020/04/24 20:37

 腰の痛みを早く治すこと。今のところ痛みは軽い。あすは風呂沸かし。カレーを作る。あかりと一希は昼に寄るはずだ。

 2020/04/24 22:14

 排便が一応あった。すっきり。腰痛にも効いている。腰の背骨が楽になるのだろう。よかった。精神薬を飲んだ。今日処方された薬だ。身体の状態を注意してみていようと思う。「偽薬」の可能性は常にある。注意しておく。排便があって腰が少し楽になったので気分がいい。あすは風呂洗い。カレーを作る。”みかん”のうんちは落ち着いてから処理しようと思う。いまは触る気がしない。おやすみなさい。

……

 2020/04/25(土) 11:25

 昨晩風呂に入って一時間。就寝は11時45分、なんだか寝付かれなかったが時々トイレに立って朝方少し寝入った。8時10分起床。カーテンを開けてこたつに入る。パソコンチェック。バナナ、トースト、ジャム。インスタントコーヒーを飲む。まだ腰が痛む。ゆっくりとした動きで立ち上がる。

 11時20分 あかりと一希と”みかん”が児玉眼科に行ってから寄る。居間で遊んでいる。昼食はあかりが肉を焼くと言っている。夕食はカレーだな。風呂をわかす。

 ”みかん”のうんちか嘔吐か知らないが一階のテーブルの下にあった物体は掃きすてた。谷に流しておいた。おそらく嘔吐物だろう。

 きょうはいい天気でさわやかな風が吹いている。お隣さんは総出で稲の種まきをしている。
 ブログに動画を二つアップしておいた。どちらも暇つぶし。リチャードコシミズと茂木健一郎。窓から入る爽やかな風に当たっていれば身体の状態も良くなるだろう。腰が痛むのでこうしてしばらく音楽を聴いて休んでいればいい。世の中はStay at home 。出歩かないのがいいのだ。

 2020/04/25 11:42

 見保は今日も仕事に没頭しているだろう。夜は東城でひとり休息就寝する。東城に寝泊まりすればなぜか疲れが癒やされるようだ。一人で安心して休息するのだろう。見保には必要なことだ。

 いろいろなことを頭の中でめぐらすが、「思っただけでは証拠でも証明でも無い」実際の行動が無ければだれにもわからない。証明のしようが無い。思うだけのことならいくらでも思い巡らして十分なのだ。黙っていればいい。

 天気予報によれば一週間ほど晴天が続いて暖かくなるようだ。身体を休めて養生していよう。

 あかりの作る焼き肉の良い匂いがしてきた。お腹がすいてくる。

 「世間は広いようで狭く」「狭いようで広い」だれも事細かにおれに関心を持たないのだ。知らんぷりができるようになればいい。知らんぷりするのが礼儀というもの。いくら空想をたくましくしても黙って知らんぷりできればなんの証拠でも無いのだ。

 2020/04/25 12:29

 カレーを仕込んだ。あかりが昼食に肉を焼いたのでひとりで昼食。”みかん”は二階に上がったり一階であかりや一希のそばに居たりしてくつろいでいる。外はとてもいい天気だ。

 カレーを作って風呂をわかせば今日の仕事は終わり。あかりと一希は休んで野馳に帰って行くだろう。世間はどこもStay at homeだ。

 2020/04/25 13:37

 外に出て1000歩コースを歩く。農道、水車、国道。帰宅、風呂をわかしている。もう少しでカレーができる。あとはこたつに当たって休息だ。あすも晴れの予報だ。

 2020/04/25 15:35

 カレーができた。風呂もわかした。39℃。あかりと一希は居間で休息している。”みかん”は冷蔵庫の上に座って休んでいる。おとなしい。

 2020/04/25 16:19

 ”みかん”を屋根の上に出した。夕日に当たっている。一希とあかりは小学校のグラウンドに行ってキャッチボール。初夏のような気候だ。西日が厳しい。

 軽い排便があった。あすはコーヒー牛乳(生協)を飲んで排便を期待したい。腰の調子はまずまずだ。あすあさってには急速に回復していく予感だ。あすかあさってにはイアホンが届く。

 録音機のファイルは消してしまった。機械に慣れる必要がある。昨日は実験的なミッションだったからいいのだ。決定的な瞬間を捉えることが大事だ。相手が警戒を解いて油断していることが必要。いざというときの備えと。向こうさんを警戒させて行動を抑制させて抑え込んでいることが大切なことだ。向こうが強引な手段に出てきたら対抗すればいいのだ。

 昨日の精神科医の薬の処方は以前と同じだ。医者は前言を翻して知らんぷりしていた。それ自体があやしいことなのだ。ただし”偽薬”を飲まされる可能性は常にある。偽薬だった場合にはこちらから訴えてもなにも証拠は現れてこないのだ。精神科医療の根本的な闇だ。こちらが訴えても証拠は見せないから。

 心の医療診療所とほほえみ広場には監視カメラなどの監視装置はあるだろうが隙はいくらでもあるのがわかった。病院ではないし、刑事警察の施設でもないので高いレベルでの監視はできない。隙だらけだというのはわかった。ほとんど職員、看護師、医者やボランテイアのマンパワーで監視行動がなされている。

 おれとしては実際に精神薬の現物を服用してみて”偽薬”かどうかということが一番注意しておけばいいことだ。飲んでみれば違和感があるかどうかわかる。今のところ飲んでみて異常は感じない。相手が強く出てくれば対抗手段を講じればいい。その手段は昨日の実験的ミッションで確保できた。なるべく自然にしていて尻尾を出さずに、いざというときのタイミングが大切だ。いざというときは躊躇無く断行する。

 一希に小型録音機を見せてやったら「レコーダー?」と答えた。すこしはなんだかわかっているようだ。名探偵コナンを愛読して夢中になっていたから、すこしは心得があるのだ。
子どもだってわかる話だってこと。精神障害者が自己防衛するのは当然だ。究極的には精神科医と社会にたいして患者は生き死にの闘いになるのだから。精神障害者は法律の上で「強制入院」という自由意志の剥奪が合法の上で成立している社会の中にいる。究極は社会全体と精神障害者の自由意志との闘いになる。精神障害者は社会の抑圧下で暮らしている。社会が精神障害者を虐げて当然とした法のもとに暮らしているのだから。

 精神科医がもし悪徳だったとしたら当然に世間の白日のもとにされされるだろう。精神科医療全体が精神障害者を抑圧していることに気づかない関係者ばかりで「医療福祉」が行われているのだ。つまり精神障害者にとって、医者、病院関係者、看護師、ケースワーカー、福祉専門家、理学療法士、弁護士、法務局員、保健師、保健所、行政関係者、支援者など関わる者すべてが患者を強く抑圧している。関係者たちは無自覚に働いて職業者として生活しているのだ。周囲と患者とその間隙には決定的な断絶がある。そして家族が当該者を内部において抑圧する。近い関係だからこそその抑圧は深く潜行して強力だ。そしてみな無自覚なのだ。家族の側の「人権擁護」は一方でその瞬間に当該患者の人権を抑圧する。そのことにすべてが無自覚だ。みな自分たちは正当で正しいことをしているというわけだ。自分がかわいければすべては「社会は力の関係」だけでおわりだ。

 精神障害者としてよく自分のことを自覚しておこう。

 そして重大なのは精神障害者同士の間が抑圧なのだ。けっして「連帯」は成立しない。自分がかわいいだけならば社会は力の関係だけで終わる。患者同士の連帯は”夢想”だ。たったひとりで立つ以外にありようが無い。詐欺師ばかりが横行する社会という名の荒波の中で。生きている者すべてが抑圧者なのだ。

 2020/04/25 17:23

 日が落ちた。風が吹く。乾いた風だ。宵闇が迫ってくるだろう。静かな一日だった。

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アベノマスクの供給元、4社目はどこなのかの謎

2020年04月25日 10時52分00秒 |  YouTube新型コロナ
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正義の詐欺師とともに…暇つぶし

2020年04月25日 10時12分21秒 |  YouTube新型コロナ
2020.4.25rkyoutube新型コロナウイルス戦争72
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知っていることをすべて言わないと気が済まない人もいるよネ

2020年04月23日 16時03分27秒 |  YouTube朝鮮共和国
政府の情報機関が、知っていることを全部は言わないのはなぜか
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客観性を保つために相対化しよう【自分だけが一番正しい人たち】

2020年04月19日 20時00分18秒 |  YouTubeその他
【自分正しい病】あなたはかかってませんか?
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新型ウイルスは中国の武漢ウイルス研究所から流出その出資者はアメリカ

2020年04月18日 18時42分15秒 |  YouTube新型コロナ
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この期に及んで「自己申告」とは、心底あきれました。(茂木健一郎)

2020年04月17日 17時10分08秒 |  YouTube新型コロナ
この期に及んで「自己申告」とは、心底あきれました。
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武漢ウイルスはHIVのように免疫系T細胞を攻撃する可能性があると警告

2020年04月15日 18時16分57秒 |  YouTube新型コロナ
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【news23】韓国、医療崩壊しないワケ

2020年04月09日 12時09分16秒 |  YouTube新型コロナ
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こんなせりふあったっけ? ゲーテ「ファウスト」

2020年04月08日 07時50分45秒 |  YouTube新型コロナ
《メフィストフェレス
 ………
  こういう小っぽけな頭は、出口が見つからないと、たちまち土壇場のことばかり考えたがる。》

 (ゲーテ「ファウスト」岩波文庫 1980年第26刷 相良守峯訳)


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夢想)新型コロナウイルス

2020年04月06日 09時34分22秒 | 夢想 a dream
 「そんなに簡単に死んでたまるか!」(孫)

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死を自覚する…認識論と死 2005/11/23

2020年04月06日 08時59分39秒 | ノート note
ちゅうたしげるのPoemStation
2005年11月23日(水)

小論 思うのは勝手(認識論と死)


----外的原因は(外的作用に依存して形成されつつあるところの)
内的諸条件をとおして作用する。
(エス・エリ・ルビンシュテイン「存在と意識」青木書店)


 わたしは凡暗(ぼんくら)だからまともに勉強しなかった。本気で学問をしていたのは小学校の3年から6年生まで、それから「マルクス主義」と出会って19歳から30歳で発病するまでの10年間だけ。中学校と高校では授業中も帰宅してもうわの空でまともに勉強しなかったから成績もかんばしくなかった。

 わたしは学生時代に教育学部だったのでマルクス主義の「集団主義教育」だとか「人格」の「発達」(?)論だとかやっていたのだ。人間はそれぞれの個人や集団が法則的に「発達」してそれは社会の進歩、社会変革につながるという命題をつねに抱え込んでいた。(卒論はJ・ピアジェ論)

 個人の発達は人間の意識、認識の生成と発達につながる。わたしはマルクス主義を学びながら、意識論、認識論の考察に没頭した。
 マルクス主義は強固なスターリニズム的外枠を取り外せば個々の考察や事実への認識において今でも有用だと思っている。だからわたしの学んだものは無駄だったとは思わない。

 わたしが至りついた認識論の究極テーゼは

 「思うのは勝って」

 という単純な命題だった。だがこれはわたしの敵に向かってこそ放つ言葉なのだ。

 世界を強権的に支配しているのに「民主主義」だとか「自由」だとかを実現しているのだと思い込んでいる者たち、一度も自らを疑ったことも否定したことも無くただ「自分は正しい」とだけ信じ込んでいる者達に向けて

 「あなたがそう思うのは勝ってだから自分の思いたいように思って、さっさとあの世に行ってまで後生大事に信じ込んでいろ」と。

 「すべての結論を疑う」という学問的態度を知らず。自己の価値観を否定したこともなく自己の意識を毫も疑うことなく。親だとか教師だとか世間だとか「党」だとか、有名人とか、権威だとか、外から与えられた「価値」に埋没して、ただ自分の意識内に自足している者たちに向けて投げ撃つ言葉なのだ。それは埴谷雄高の「自同律の不快」に通じる。

 実際、わたしがHPを開設しようが、それを見ようが見まいが、ぜんぜんそんなことは知るまいが。……。
 わたしが告示三日前に突然議会選挙に思いついて無投票をひっくり返そうが、選挙中に「死を見つめ、時間を見つめよう」などと演説してまわろうが……。人が誰それの候補者の応援をしようが、誰それの候補者に投票しようが投票すまいが、有権者がどの候補者を当選させようが落選させようが、そもそもくだらない選挙など行くまいが、そんなことはその人の責任と選択というにすぎない。

 思考には具体的材料が必要だから「勝手に思う」ことなどできもしないのだが、人はただ他人の言うことやテレビやラジオや新聞やインターネット情報やに直接に影響され(だまされ)たまま「自分は中庸だ、正しい」などと強固に思い込んでいる。

 「思うのはカラスの勝手」ではあるのだけれど、自分の意識とは関わりなく自然も、社会も、他者も、別の論理で動き存在している。そして意識は現実のすべてを認識することなどできない。「思うのは勝手」というテーゼは一片の真実であるが、意識とは離れた実在を前提にしている。自分の都合だけで世の中が出来上がっていないことなど誰でも知っていることだ。思いもよらず成立した現実によってしばしば意識は裏切られる。意識は自己とは関わらない実在から強烈なしっぺがえしを喰らう。どんなに精密な科学を動員しても現実は「思ったようには」いかないのだ。

 だから「意識は誤る」ように出来ている。意識はつねに虚偽意識だと言って良い。間違っているのは自分自身なのだ。

 そして死を前にしてからも人は「勝手に思っている」。死はつねに迫っているのに、人は明日とか数ヶ月先とか何年先とか思っている。無数の死の原因に取り巻かれているのにもかかわらず平然とのんきなのだ。「思うのは勝って」だから。

 「確実な自己の死」を見つめない者の言葉などわたしは相手にしない。死を自覚するとは生を自覚することだ。自覚の無い生は愚かなけだものの生命に過ぎない。

 埴谷雄高は40歳代前半で死にかけている。黒田喜夫は30代で「除名」を前にして死にかけていた。当然ながら死を覚悟していた。ウィトゲンシュタインは戦場の体験があり思考をその後大きく転回する。ハイデッガーも軍隊経験があり「存在と時間」は死を自覚した者の書だ。A・グラムシも監獄で死を自覚していた。原民喜の原爆体験にせよ。ドストエフスキーの死刑判決から「死の家の記録」にせよ。

 三島由紀夫の「自決」行為などは猿芝居だ。自己の死の宣伝利用。大げさな見世物にすぎない。自死する者などありふれているではないか。「自己の確実な死」を見つめた者の行為ではない。自分の死を世間に向けて強引にイデオロギッシュにプロパガンダし、軽薄なヒロイズムに陶酔して自身を手段に貶めた愚劣な行為に過ぎない。極端な右翼思想はしばしば「死を演技」する。

 アウシュヴィッツで抵抗したユダヤ人たち、ファシズムと闘った対独レジスタンスの若者たち、イラクで、パレスチナで抵抗する民衆、日本帝国軍と戦った抗日中国人兵士、抗日朝鮮パルチザン、韓国光州で蜂起した人々、ベトナム独立革命に命を捧げた人々……。名もない多くの人達こそ自己の死に対して勇敢だった。そしてそれは、「靖国の死」に対峙する。

 ファシズムと戦ったそれぞれに生きていたいはずの彼らにとって、その時そこで死を選び取る主体の論理と必然があったのだ。彼らの生はみなともに同じくささやかなものだろうが、その死は真に偉大だ。人間の名において真に闘った彼ら無名の死者に対して世界は生者の独占物ではない。

 わたしの意識がどんな状態にあろうと、楽しかろうが不快であろうが、明るかろうが暗かろうが、夢中だろうが、安楽だろうが苦しかろうが、そんなことにはまったく関わりなく死は在る。死とは言語と意識という現象とは間接的に離れている存在と肉体の滅亡だ。生命の上に浮かんでいる言語と意味の現象に反して、突然に肉体の死が訪れたとしてまったく不思議は無い。一個の「生き物」である以上わたしにとって死はもっとも確実なことだ。死は本来「いまにも訪れる」ものとしてある。そのことを見つめていたい。

 そこから、「時間」という概念に向かう道が拓ける。生きるとは自己とともにある「時間」という概念をこの身で問うことだ。
 
 ささやかだがわたしは自分に問うていたい。

 「おまえは本当に生きたか、闘ったか? 」

 ………、と。



                     (2007.3.23 加筆訂正)
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3月9日 - レミオロメン(フル)

2020年04月05日 14時19分59秒 |  YouTube Music
3月9日 - レミオロメン(フル)
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存在理由?

2020年04月04日 13時00分07秒 | 政治論
安倍内閣は森友の文書改ざん問題で役人が自殺したことだけで倫理的に存在理由を失っている。と妻に語ったら、一般に倫理的に存在理由を失ったものばかりが生きていると妻は答えた。そうか、とおれはうなずいた。


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茂木健一郎★年に一回、桜が散るころに出現する可憐な蝶、ツマキチョウ

2020年04月04日 12時21分55秒 |  YouTube不登校
年に一回、桜が散るころに出現する可憐な蝶、ツマキチョウ
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