美容室シンデレラ 心に響くエッセンス

人生を歩んでいくうちに出逢う沢山の喜びや哀しみ
乗り越えなければならない大きな壁にぶつかった時
そっと読んで欲しい

50年前に購入した仏壇を修復してみました

2016-08-19 17:12:27 | 仏壇修復

6年前、最愛の母を亡くした時、

母の位牌を入れる我が家の

お仏壇は、50年前、祖父が逝去

した際に購入されたものでした。

畳半畳分ほどの大きさの黒檀で作られた

お仏壇も、50年の時を経ると、その輝きを

失い、色褪せたみじめなお姿に・・・。

釘一本使わず、全てが木製のはめ込み造り

であったため、現在では二度と手に入らない

貴重なお仏壇だと、仏具やさんに言われ、

買い替えも検討していたものの、予算的にも

かなり高額となるため、この度はお仏壇を

修復することにしたのです。

お仏壇の修復作業は、まず最初に、お仏壇をバラバラに

分解するところから始めます。

基本的に、お仏壇は自宅から外部へ運び出して

修復するのではなく、仏間に青いビニールシートを

敷き詰めて、そこに職人さんが通いで来てくれるという

方法です。(運搬中の破損事故を避けるためだそうです)

まるでプラモデルの部品のように、大きなパーツから

小指の先ほどの小さなパーツに至るまで、1つ1つが

本体から取り外され、順番に並べられていくのです。

見ているだけで、なんだか気が遠くなります(゜o゜)

バラされた各パーツ達が所狭しと並んでいきます。

そして今度はそこから各パーツの表面に塗られていた

漆を剥がし、塗装前の「素」の状態に戻していくのです。

「素」の状態になったパーツの一つ一つを

今度は丁寧に磨いていきます。

木の表面をなめらかにし、凹凸をなくしたら

新しい漆を塗るための下準備に入ります。

最終的に漆を塗って仕上げるのですが、

漆も一度塗りではなく、一度塗り→乾燥→二度塗り

→乾燥→三度塗り・・・・という工程を繰り返します。

塗った漆が完全に乾くのを待つため、職人さんは

毎日は来なくなります。

漆が乾くまで次の漆を重ね塗ることができないため、

何日も何日もかけて仕事に来るのです。

以前は提灯を灯してもこんなに

暗かったお仏壇が・・・・・

こんなにピカピカの美しいお仏壇に

大変身いたしました!!ヽ(^。^)ノ

どうですかぁ?!ちょっと感動しませんか?!

もう一度、これ ↑ 修復前のお仏壇

下 ↓ 修復後のお仏壇

新しく生まれ変わった我が家のお仏壇♥

それにしても・・・・・

職人さんの素晴らしい修復技術に

家族全員心より脱帽でございます

ちなみに、もしもお仏壇を新調していたら

こんなお値段ではとうていすまなかった

でしょう。

新品のお仏壇買い替え購入価格の

ナント!ナント!

六分の一の価格で見事元通りに

修復できました♪(^o^)

古くなったお仏壇を廃棄処分すること自体

粗大ゴミにもなりますので、考えてみたら

修復は大変エコな気もします。

そして、修復したお仏壇は50年先の

未来まで使えるそうです。

そうだとしたら、次は私の孫の世代で

再び修復されるのでしょうかねぇ?

お仏壇が美しくなると、ご先祖様の事

本気で大切に供養したくなりました。

どうかこの気持ちを末代まで伝える

ことができますように・・・・。

心の中でそう呟きながら、今日も一日

無事に送れたことを感謝する私でした。

ーおしまいー