しーさるの鉄日記

JRグループダイヤ改正(大分編)


JR九州のダイヤ改正、大分県内の改正概要は以下の通り。

●データイムの「にちりん」2往復の運転を取りやめる。また、速達「ソニック」6往復と、「にちりん」2往復を臨時列車に格下げする。

●上り「にちりんシーガイア」の時刻を1時間ほど繰り上げる。

●普通列車の最終時刻を繰り上げる。

「ソニック」については、博多発9時台~13時台、大分発11時台~16時台において、折尾、黒崎、小倉、行橋、中津、別府停車の速達タイプ6往復を臨時列車に格下げする。リリースには臨時列車に格下げとなるが、毎日運転の博多発13時57分、大分発16時45分を除いて、未だに運転されていない、つまり、現時点では博多発9時台~12時台、大分発11時台~15時台の速達タイプが時期関係なく運休しており、毎時1本体制ということになる。号数は詰めないので、23号の次には27号と飛ばすことになる。

また、「にちりん」も、大分発9時09分、13時04分と佐伯発11時36分、15時41分を廃止に、大分発11時10分、15時04分と、佐伯発13時40分、17時40分の列車を臨時に格下げする。このことで、大分発で8時台から16時台、佐伯発で10時台から18時台まで約2時間の間隔になる。

大分発9時15分、11時34分、13時21分(臼杵止)、15時09分、佐伯発11時39分、13時08分、15時11分、17時59分が特急間引きの分をフォローすることになるが、大分から臼杵まで30分だったのが40分に、佐伯まで60分だったのが80分以上と所要時間が増えることになる。

リリースによると、大分~幸崎間の利用客が2019年11月から1年で、2/3に減少したとのこと。博多対宮崎で新八代経由B&Sにシフトしたから、コロナ前から毎時1本走らすには微妙なところだったのだろう。2時間毎になっても、大分~宮崎間のバス『パシフィックライナー』と変わらないし。ただ、朝夜は北九州との需要もあるから間引きしなかったのかと。

速達タイプ「ソニック」の臨時列車格下げに伴い、大分での「にちりん」との接続が5分程度だったのが30分前後と長くなる。具体的には、以下の表の通りになる。



接続時間は30分くらいになるが、アミュプラザの施設は全て改札外なので、買い物のために改札を出ると、特急料金は通しでなくなる。大分以南から杵築までは特急を待つのでなく、先に発車する普通を利用した方がいい。

この30分接続となる場合、JR九州HPの時刻表では、『ソニック(&にちりん)大分(宮崎空港)行』ではなく『ソニック大分行』となる。逆に『にちりん(&ソニック)大分(博多)行』も『にちりん大分行』となる。方向幕もそれに追従するから、データイムでもにちりん大分行が見れるようになる。

博多発を見ると、7時30分の『にちりんシーガイア』の後は全て『ソニック』で、『ソニック(&にちりん)大分(宮崎空港)行』は13時57分、14時57分、15時57分、17時57分だけになっている。宮崎発の『にちりん(&ソニック)大分(博多)行』も、5時54分、6時58分、8時10分、14時36分だけになる。ただし、16時37分に『にちりんシーガイア』がある。

宮崎発16時37分は、改正前は『にちりん(&ソニック)』の博多行だったが、今回の改正では『にちりんシーガイア』となり大分での乗換は不要となる。大分からの使用車両は885系から787系に置き換わるものの、杵築、宇佐、柳ヶ浦、宇島は通過となるので、鹿児島本線内で2分ほど繰り下がるだけだ。

代わりに、その次の17時31分『にちりんシーガイア』の博多行は『にちりん』小倉行となる。小倉から先は『きらめき』に4分接続で乗り継ぐことになることになるが、特急料金は通しでないので指定席9580円が10100円に値上げとなる。7分接続の熊本行最終『さくら』に乗り継ぐと、『きらめき』より30分以上、博多に着くことができる。

普通列車は最終を10分繰上げ、大分で23時40分に四方向に発車していたのを、23時30分に繰り上げる。佐伯方面は大分発22時00分の幸崎行を廃止、22時31分の佐伯行を22時18分、23時10分の幸崎行を22時46分、23時40分の臼杵行を23時30分に繰り上げる。臼杵以北では10分繰上げ、以南では13分繰上げとなる。幸崎行の繰上げで、22時38分着のソニックから32分接続だったのが8分接続に改善される。23時25分着のソニックから、庄内行、三重町行へのホーム別5分乗換は少し厳しいかもしれない。別府方面は、22時41分の亀川行を廃止、23時00の日出行を22時50分に、23時40分の中山香行を23時30分へと、10分ずつ繰り上げてる。なお、亀川発23時05分の臼杵行は大分止に短縮変更させる。

久大本線では、大分発20時57分の向之原行を21時07分に繰下げる。このことで、大分着21時02分の『ソニック』から新たに接続し、宮崎方面から来る『にちりん』からの接続時間も4分だったのを14分に拡大させる。その後、21時41分の由布院行は変更ないが、22時20分の由布院行を廃止して、22時59分の最終由布院行を22時41分に繰り上げる。運転間隔は60分に広がり、22時38分着の『ソニック』からの接続はわずか3分になる。ホーム別接続は厳しいところだ。23時40分の庄内行も23時30分に繰り上げるのは先述した通りだ。由布院発21時16分の大分行も運転を取り止める。

豊肥本線は大分発23時22分の三重町行を廃止して、23時40分の三重町行を23時30分に繰り上げる。また、三重町発20時52分発の大分行も廃止する。その影響で一本前の豊後竹田発を中判田で10分停車させ、大分着21時07分だったのを21時20分に繰り下げる。21時10分発の中山香行、21時09分の幸崎行には接続しなくなる。


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