●後免発13時43分の高知行を土佐山田発13時33分に延長変更、後免発13時12分の高知行も13時03分発に繰り上げる。このことで、データイムの高知~土佐山田間は完璧なパターンダイヤとなる。
●特急『南風』1往復を大杉駅に追加停車させて、田井(土佐町)方面のバスと接続させる。
●宿毛発19時16分の特急『しまんと』の上り最終は、宿毛~高知間で廃止に、高知発21時20分だったのを高知発20時34分に繰り上げる。それに伴い、宿毛発19時26分の『あしずり』を新設する。
●高松発20時28分の『しまんと』高知行、高知発17時13分の『しまんと』高松行を廃止する。
●高知での須崎方面最終列車を見直す。
●高知発6時51分の伊野行、伊野発7時50分の高知行を土休日運休とする。
●ごめん・なはり線において、午後時間帯の運転本数を見直す。
JR四国のダイヤ改正、次に高知県を見てみる。
データイムの土讃線において、土佐山田で12時33分から14時33分まで高知方面の普通がなく、2時間のタイムラグが発生していたが、13時33分の普通を設定することで解消させることになった。高知発12時44分の普通琴平行が土佐山田で列車番号を4000番台に変更しているから、土佐山田で1両を切り離して、折り返し新設の土佐山田始発で運用させているのだろう。
大杉駅には、15時45分の岡山行『南風』、18時13分の高知行『南風』を新たに停車させて、土佐町へ向かうバスと接続させる。15時台のバスは大杉駅44分着だったが、2分繰り上げて、『南風』に3分で接続させる。駅舎とホームは構内踏切で結ばれているから、3分あれば乗り換えられるだろう。高知行は、10時58分のあとは19時10分まで停車してなかったのが、18時13分も停車するように、岡山行は13時47分が出ると、17時48分まで停車してなかったのが、15時45分も停車して2時間間隔となる。
宿毛発19時16分の最終『しまんと』は、高知発に短縮変更したうえで、高知発21時20分だったのを20時34分に繰り上げる。このことで、先行の『南風』との間隔を63分に縮小する。この高松行最終『しまんと』は、高知場面では46分繰り上げだが、大杉、三縄で交換待ちをするため、阿波池田から先では40分の繰り上げとなる。
最終『しまんと』が繰り上げとなることで、坂出では最終『マリンライナー』に13分で接続、岡山で福山行最終に乗り換えられる。また、リリースで触れているように高松に22時46分に到着するので、22時50分の高徳線最終のオレンジタウン行に接続する。それ以外にも、高松築港発23時00分のことでん琴平線最終や04分の長尾線最終に接続するようになる。
一方、高知側では20時47分着の窪川発普通から13分のタッチ差で接続しなくなる。高知以西から土佐山田から先への最終は、普通が19時22分着、特急が19時28分着となり、繰り上げた『しまんと』でなく、19時31分の『南風』への接続となる。高松、岡山方面への最終は、窪川では20時12分だったのが18時24分へと1時間48分繰り上げ、宿毛では19時16分だったのが17時00分と2時間16分も繰り上げとなる。
宿毛発最終特急は19時16分の『しまんと』から、19時26分の『あしずり』へと繰り下がる。『あしずり』は予土線との分岐地点である川奥信号場での交換待ちでの3分停車、窪川駅でも6分停車し、窪川発は18分繰り下げとなる。土讃線内も、土佐久礼や朝倉での交換待ちで数分停車して、高知着は23分繰り下げの21時39分となる。宿毛から高知までは2時間丁度だったのが、13分所要時間増となった形だ。『しまんと』は高松まで行けたが、『あしずり』は高知で土佐山田行にしか接続しない。
また、リリースでは触れてないが、高知発16時50分の下り『あしずり』も高知発17時10分へ繰り下げる。このことで16時39分着の『南風』からの接続時間が31分に拡大する。旭や川奥信号場での交換待ちをなくし、土佐くろしお線内は10数分の繰り下げ、最大8分の時間短縮となっている。
特急の時刻繰り下げの影響で、夕方以降の土佐くろしお線の一部列車は時刻を変更する。
下りでは、まず窪川発18時33分の中村での停車時間を29分から11分に縮小する。後述の19時台の普通が10分以上繰り上げたためだ。窪川発17時07分の宿毛行は有岡で交換する普通の兼ね合いか、中村での停車時間を2分から14分に拡大して、中村から先で12分繰り下げる。
上りでは、宿毛発19時26分の窪川行は19時38分に繰り下げとなる。中村での停車時間を10分に拡大して、中村からは最終列車になるが、発車時刻は23分繰り下げの20時21分、浮鞭や川奥信号所でも交換待ちするようになって、窪川着21時00分は21時29分に繰り下がる。窪川での接続列車は土讃線、予土線ともにない。宿毛発18時14分も18時27分に繰り下げとなるが、中村での停車時間を14分から2分に縮小するので、中村以東は改正前と大差ない。宿毛発の中村行最終は5分繰り下げの21時45分とする。
高知発17時13分の『しまんと』は運転を取りやめ、岡山行『南風』のみで運転する。宇多津で『サンポート』が7分で接続するが、高松着は10分繰り下げの19時35分となる。また、折り返しの高松発20時28分の『しまんと』も廃止に、代わりに高松発19時57分の普通観音寺行を20時13分の『サンポート南風リレー』に変更して『南風』に接続させる。高松では15分繰り上げとなる。『しまんと』1往復の削減で、夕方以降の『しまんと』は下り1本、上り2本だけとなる。
夕方時間帯の高知発は、まず先述の『あしずり』の繰り下げに伴い、16時36分発だった伊野行を16時43分発に繰り下げる。17時台は01窪川 27須崎となっていたのを20分以上繰り下げ、27窪川 54須崎に変更する。17時27分から18時11分までの44分のタイムラグは消えるが、16時43分から17時27分まで44分開くことになり、その間に17時10分発に繰り下がった『あしずり』が入ることになる。17時54分の須崎行は、41分着の『南風』から接続することで、本州方面から佐川、須崎方面への利便性を向上させる。窪川行は26分繰り下げとなったが、須崎での30分停車を9分停車に縮小したため、その先の時刻は改正前と変わらない。
22時54分の須崎行最終は伊野から先を区間廃止したうえで、23時02分発に繰り下げる。21時58分の須崎行を22時10分に繰り下げ、須崎行最終にするものの、伊野から先の最終は45分前後繰り上がる。
2019年改正前は、2300須崎終となっていたが、2019年改正で2241須崎終 2310伊野終に、ところが伊野行はコロナの影響で半年で運休してのちに廃止に、2021年改正で2254が須崎行最終となっていた。今回の改正で2019年改正より須崎行が30分早くなり、接続する『南風』も21時44分着となった。
ごめん・なはり線では、データイム午後の快速5本を廃止する。普通は1本増えているので、上り快速1本を普通に格下げしたような形だ。朝夜の快速は残ったが、同じく鉄建公団が建設したほくほく線と似たような流れだ。快速は時間短縮だけでなく、交換駅の間の所要時間を短縮することでダイヤを組みやすくするメリットがあるけど、普通列車だけの60分毎と規格化した方がもっと組みやすいのだろう。
後免発では、14時05分と15時06分の普通が廃止に、それに伴い13時43分と14時43分の快速は普通に格下げする。13時43分発は夜須までは大差ないが、和食着は7分、安芸までは10数分繰り下げ、その先は9分繰り下げとなっている。14時43分発ものいちで4分停車、安芸で6分停車していたので、普通に格下げになっても和食で3分、安芸で7分繰り下げで、その先は2分繰り下げとなっている。快速の普通格下げで運転間隔が60分間隔と平準化されたため、快速通過駅での80分ほどのタイムラグは解消する。
安芸発は、改正前は1238快 45普 1324快 51普 1428快 47普となっていたが、改正後は1215普 1309普 1416普 32普となる。12時台は38分発を15分発に繰り上げることで、先行の11時18分発とのタイムラグを少なくする。快速を普通に格下げしたので、安芸では23分繰り上げでも、後免発は9分繰り上げとなり、それがJR側のニュースリリースで触れている13時台のパターンダイヤ化につながる。13時台も快速の普通格下げで所要時間が増加するので、24分発だったのを09分に繰り上げる。
14時台は安芸場面では普通同士の16分差で続行となっているが、32分発はオープンデッキ付きの『やたろう』で観光徐行を行うので、後免着は26分差となる。それでも両方とも普通で運転するなら、快速のまま残した方が良かったと思うのだけど。
奈半利発12時09分の後免行『しんたろう』は、32分発に繰り下げのうえ、安芸行に短縮変更、安芸で普通後免行に接続させる。オープンデッキ車両は『やたろう』として後免へ向かうが、その折り返しの下り列車については、オープンデッキへの立ち入りを取りやめる。
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