JRグループダイヤ改正（筑肥線、福岡地下鉄、長崎）

ＪＲグループの3月13日ダイヤ改正、筑肥線、福岡地下鉄の改正概要は以下の通り。

●データイムの筑肥線において、唐津～福岡空港で運転している列車を、筑前前原で分断させる。20時以降については、運転本数を見直す。

●福岡地下鉄において、朝ラッシュ時の天神、博多のホームの混雑緩和を図る。

●福岡地下鉄空港線の平日早朝、夕方の運転間隔を均等化させる。

●平日朝の中洲川端での空港線と箱崎線との待ち時間を見直す。


データイムに毎時１本設定されていた福岡空港～西唐津間列車を筑前前原で分断することになった。このことでデータイムの筑前前原以西の列車は103系1500番台の３両編成で統一され、６両編成は朝夕の快速を含んだ一部列車となった。303系、305系がある程度揃った2015年くらいで、103系３両編成を封じ込めても良かったと思うのだけど、何かの事情があったのだろうか。ともあれ、データイム時間帯の全ての列車を分断することで、輸送力を適正化するだけでなく、筑前前原以西でのダイヤ乱れを地下鉄まで持ち込むことはなくなった。この分断の影響で平日ダイヤにおいて、唐津発10時25分快速福岡空港行を普通に格下げ、唐津発10時17分に繰り上げる。

データイムは筑前前原分断以外に、一部列車で唐津～西唐津間の運転を取りやめる。平日ダイヤにおいて、唐津駅では11時58分から13時58分まで西唐津への列車がなくなる。その代わりに、12時31分着、13時34分着から唐津線の西唐津行に３分で接続する。西唐津発については12時07分から14時06分までないので、12時31分、13時34分の唐津線に乗って、唐津で10分前後の接続となる。

平日朝時間帯では、筑前深江発6時43分の筑前前原行を、唐津発6時13分に延長変更させる。このことで６時台の唐津発は52、01、13、22、34と10分前後の間隔になる。唐津時点では朝早いが天神着は7時30分だ。

平日夕方時間帯では、福岡空港発17時56分の普通西唐津行を快速に格上げ、唐津着を５分繰り上げる。快速通過駅へは７分後の普通がフォローする。その前時間帯では、福岡空港発17時10分の筑前深江行を筑前前原行に短縮、その代わり16時38分の筑前前原行を筑前深江行に変更する。また、18時16分の西唐津行と18時28分の筑前深江行も順序を入れ替え、それぞれ筑前深江行、西唐津行に変更する。このことで筑前深江以西の快速通過駅での50分のタイムラグは、30分ほどに短縮される。なお、福岡空港発17時台から19時台までは快速２本を除いて、すべて筑前前原で乗り換えとなる。

夜間時間帯は、筑前前原発20時台で13、30、39、55の４本、21時台で13快、27、49の３本あったのを、20時台13、40の２本、21時台13、38の２本に削減する。筑前前原乗り換えなしも４本あったのが、快速格下げの21時13分だけになる。そのあとは筑前前原発22時29分を増発して、22時台の筑前前原から先の本数を３本とする。
福岡空港発22時18分の西唐津行と22時43分の筑前前原乗り換え西唐津行は、姪浜止に変更、代わりに22時34分の姪浜行を筑前前原乗り換え西唐津行とする。筑肥線の直通が１本減るので、20分台だった運転間隔は、21時58分、22時34分、23時09分と30分以上に広がる。

筑肥線は今回の改正では終電の繰り上げはなかったが、福岡県の緊急事態宣言に伴い５月12日から先月末まで福岡空港発23時09分の西唐津行が空港線の最終となっていた。夜の客が少ないなら、次回の改正でさらなるテコ入れが行われるだろう。

長崎県と佐賀県では終電の繰上げはなく、『かもめ』の臨時格下げで踏みとどまっている。長崎新幹線の開業する来年秋に大きな改正があるためだろう。

長崎本線では、博多発18時55分の『かもめ』の運転を取り止める他、博多発10時15分と、長崎発15時46分、17時51分を臨時に格下げする。臨時格下げのうち１往復は去年11月から運休となっており、上り１本ともに改正後で運転された日はない。

このことで『かもめ』が毎時２本となるのは、博多発で７時台、９時台、16時台、17時台、19時台、長崎発で８時台、９時台、16時台、18時台、19時台だけとなる。来年秋には長崎新幹線が開通するが、基本毎時１本、朝夕一部の時間で諫早のみ停車１本追加で毎時２本運転すると思われる。利用客が増えることも見越して、データイムも諫早のみ停車の臨時列車を運転する可能性もある。『みどり』を『かもめリレー』代わりにすれば、『みどり』は混雑するからその辺どうなるか気になるところだ。

データイム３本については臨時格下げなので、普通列車のスジ変更はない。博多発18時55分は廃止なので、吉塚発17時43分、鳥栖発19時09分の普通早岐行において、吉野ヶ里公園での待避がなくなるため、肥前山口まで３～４分繰り上がる。