いつもは自転車通学のところ、雨が降っていたため電車で通学。運の悪いことに事故があり、寒空のホームで1時間ほど待たされる羽目に。
電車会社を責めるようなことできないが、やれやれとは思ってしまう。しかし幸いにも、木曜日に控えるプレゼンの資料が手元にあったため、頭の中ではあるが、1時間みっちり発表練習ができたのはよかった。
1時間待ってようやく到着した電車は予想通り混みに混んでいた。各駅で1時間待たされた人たちが乗ってくるのだから当然だ。たぶん人生で一番混んでいた電車だったのではないだろうか。これ以上乗れないという状態からさらに人が乗るので、僕は仰角70℃くらいで床に突き刺ささる日時計の針のような体勢を余儀なくされ、そのまま電車が出発した。発車し、車内が揺れて周りの人が少し動くと、ほんの刹那だけ空間ができ、できた空間をすかさず人が埋めていく。そんな中で僕もどうにかちょっぴり移動でき直立して安定を取り戻すことができた。この一連の営みの中で、地震による地盤の液状化を思い出す。― 地盤の場合に水にあたるものが車内にはないので、より正確に言うと、地震動による土粒子の再配列を想起させた。― 電車が揺れて隙間ができ、各々が動き、それによってまた詰める余地が生まれる。地盤工学になぞらえるならば、負のダイレンタンシー、すなわちせん断により体積が収縮する状態にあるということだ。この類似性に気づいて、次の駅また次の駅と再配列と圧密を繰り返しながら、周りの人を観察してみた。圧迫感から相当な不快感を抱いているはずなのだが、皆感情を失ったように無表情だ。なるほど、地震という圧倒的な力の前に、自分の意志に関係なく居場所を変えられる砂粒はこんな気持ちなのか、などと思ってみたりした。そんなことを考えていたら、意外にもすぐ最寄り駅についた。
電車会社を責めるようなことできないが、やれやれとは思ってしまう。しかし幸いにも、木曜日に控えるプレゼンの資料が手元にあったため、頭の中ではあるが、1時間みっちり発表練習ができたのはよかった。
1時間待ってようやく到着した電車は予想通り混みに混んでいた。各駅で1時間待たされた人たちが乗ってくるのだから当然だ。たぶん人生で一番混んでいた電車だったのではないだろうか。これ以上乗れないという状態からさらに人が乗るので、僕は仰角70℃くらいで床に突き刺ささる日時計の針のような体勢を余儀なくされ、そのまま電車が出発した。発車し、車内が揺れて周りの人が少し動くと、ほんの刹那だけ空間ができ、できた空間をすかさず人が埋めていく。そんな中で僕もどうにかちょっぴり移動でき直立して安定を取り戻すことができた。この一連の営みの中で、地震による地盤の液状化を思い出す。― 地盤の場合に水にあたるものが車内にはないので、より正確に言うと、地震動による土粒子の再配列を想起させた。― 電車が揺れて隙間ができ、各々が動き、それによってまた詰める余地が生まれる。地盤工学になぞらえるならば、負のダイレンタンシー、すなわちせん断により体積が収縮する状態にあるということだ。この類似性に気づいて、次の駅また次の駅と再配列と圧密を繰り返しながら、周りの人を観察してみた。圧迫感から相当な不快感を抱いているはずなのだが、皆感情を失ったように無表情だ。なるほど、地震という圧倒的な力の前に、自分の意志に関係なく居場所を変えられる砂粒はこんな気持ちなのか、などと思ってみたりした。そんなことを考えていたら、意外にもすぐ最寄り駅についた。
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