山川さんは、私の事どんどんどんどん好きになってくれている。どんどん大事にしてくれてる。
それは本当によく分かってる。痛いくらいに。
週末は逢えない事が多いけど(でも、逢える事も度々あるので、そんなには多くないですね。)、
夜に電話くれる。でも逢ってないから、夜の電話までがとっても長い。
「早く声聞きたいな。早く夜にならないかなあ。」
そんなメールすると、電話掛けてくれたりする。
不倫だって分かってるから、ずっと一緒にはいられないから、だからせめて今が本当に楽しく明るく一緒にいられるように、山川さんは随分気を遣ってくれるようになった。
でも、どんなに優しくしてくれてもやっぱり
『これは不倫なんだ』
『奥様が知ったらどんなに嫌な思いをするだろう』
『私、30代初めで不倫なんかして、これから幸せになれるんだろうか』
そんな思いが毎日毎日襲ってくる事がある。
優しくしてくれても、本当に嬉しい、とその時は思うけどどこかに薄暗い気持ちがある自分がいる。
そんな時に何故か2chとか見てしまう。よせばいいのにね。
その中で、『不倫する奴がいいそうな常套句』という板がある。その中の一個の投稿に胸が痛くなった。
「僕は奥さんと別れるつもりはない。悪いけど、君とは一緒にはなれない。
でも、君のことは一番好きだ。僕は子供がかわいいから家族とは離れられない。
でも、君のことは好きだから、君に彼氏が出来たりするまでは、
会いたいし、関係を続けたい。」
・・・これを言われた訳ではない。こんな事絶対言う人ではない。
でも、これなんだな。言わないけどこうなんだ、と思ってしまった。
分かってた事じゃん。
あたしだって、一緒になりたいなんて思ってないじゃん。あたしだって、幸せな家庭を築きたいって思ってるじゃん。子供大好きだから、子供欲しいんじゃん。
それは、山川さんじゃないじゃん。
分かってるじゃん。
ブルーになる必要はない。
こんな勝手にブルーになって、また山川さんにメールしてはいけない。こんなメールしたって、山川さんは何も言えない。
だって、本当の事だもん。
本当の事だから、あたしの事大事にしてくれてるじゃん。
あー、今日は素敵な休日で充実してたんだけど、こんな思いを抱えて今日も寝るのかな。
一人で。
やっぱり、毎日逢ってても、毎日声を聞かせてもらても、寂しい気持ちは埋まらない。