次世代型組織「ティール組織」って？

次世代型組織「ティール組織」って？ちょっと気になりました。

 

前提として、自分や仲間が幸せに働いていく先に社会や世界が良くなっていく。
結果的にお金も付いてきて回っていく。そうしたことに希望を持った人、組織であること。

組織の進化は5段階になる。

「衝動型（レッド）」オオカミの集団、マフィア、ギャング
　　　集団をまとめるために組織のトップは常に力を行使する
　　　組織をつなぎとめるのは「恐怖」
「順応型（アンバー）」軍隊、宗教組織、政府機関、公立学校
　　　ピラミッド型の階層構造。トプダウンにより指示系統。権力者が現れ
　　　る。何よりも安定を重視。
「達成型（オレンジ）」機械　現代の組織
　　　目標は競争に勝つこと。利益を獲得し、成長を目指す。
　　　合理的な考え。実力主義と目標管理で運営する。
「多元型（グリーン）」家族
　　　ピラミッド型組織の中で権限委譲し、社員のモチベーションを高める
　　　個々の考え方を尊重する
　　　社員は「従業員」じゃなくて「パートナー、メンバー」物事の判断は承認じゃなく、対話重視。
「進化型（ティール）」自律的な生命体
　　　一人一人が意思決定。
　　　組織の目標を達成するために集まる人たちがお互いの信頼と自律の中で行動する

「進化型（ティール）」ポイント
　・組織を再発明、再発見する組織
　「セルフマネジメント」「全体性の重視」「存在目的（組織の存在、この職場にいるかを考える）があること」
　
　既存組織の「上司の目」「周囲の目」「評価」など委縮する要素を取り除く。

　・自主経営チーム（セルフ・マネジメント）
　・リーダーはいない　、チームがすべて決める、代わりにコーチがいる。
　　コーチの役割は自分達で選択させる事。　キーワードは助言プロセス
　・事前に全員が、効率的な意思決定するスキルとテクニックを学ぶ。
　・顧客の要望に応える事。
　・透明な情報共有。
　・チームパフォーマンスに注目する。
　・賞与はないが、全社員平等に利益配分がある。
　・目標数値、予算・予実分析はない。
　・何が必要か常に感じ取る

　マクレガーのＸＹ理論
　　Ｘ理論　人は怠け者で仕事をさぼる
　　Ｙ理論　人は意欲的で自制心を持つ

　→ティール組織　＝　Ｙ理論　人を信じて、信頼に応えようとする　信頼は信頼を生み出す

　・イノベーションは計画するものではない、組織の末端でおこるもの

 

 

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現   嘉村賢州,鈴木立哉