70年代.......
関西からもバンドが沢山東京にやって来て
BLUESやR&Bテイストに
あの独特な関西弁アクセントの強烈さで
それまで東京のバンドマンで形成されていた仕事場も
根底から彼らに悉く侵食されていった
日本のロックとやらも
長いギターソロが日比谷の野音に
「も~飽きたなあ~、そろそろテーマに戻ってくれよ~」という
不良ロックンローラー達の雰囲気も察知できずに
延々と留めどもなく続き
又一方で、エレキの心を忘れたと思われる
フォーキーな奴らが
都会の憧れとアンニュイな町並みを
恋に悩みつつもしかしセンス良く歩くといった
そんな「シチーポップ」が
大きなセールスを上げるそんな頃
60年代からの東京のミュージシャン達は
住み慣れたこの街にさえ、生き残る自信を失い
「これは一体なんなんだよ~!」という
悲痛な叫びがマンモスコングの如く
山の手線の内外に木霊し
行き場を失くした少年ジェットのミラクルボイスが
夜の246に響き渡る頃
パンクの魂と
深夜、「オールナイト日本」で歌謡曲をガンガン流していた
その流れが互いに影響し合い
本来、その精神というものを中心に展開するべきところが
ジョンジョンと唸るギターと
古臭い昭和歌謡やGSとの融合という
あの電撃的東京のコンセプトが産まれた
それは全てこの曲をピストルズ風に演奏した時から始まったのである
あの娘と僕 スイム・スイム・スイム(橋幸夫)
あの娘と僕(スイム・スイム・スイム)/橋幸夫
しかし、大体このジャンルの歌は
危険な妙な常習性が有り
親や先生からも教育上よろしく無いと
親や先生からも教育上よろしく無いと
歌ってはいけないとされる事が多かったのだ
例えば、自分の記憶では小さい頃にまず駄目出し食らったのがこれ
なる程.......ドドンパ
2拍目に強いアクセント、その後にチャチャチャチャットという
お座敷小唄フレーズのラテン風味パターンですな
基本は歌う時の首の振りというかこぶしの伝統ですな
美空SKYLARKひばり以来の
まあ当時歌詞の中身まではよく解らなかったけれど
このドドンパ!の下りは強烈ですぐに覚えたし
オノマトペというのか
この国産リズムの名称はわかり易かった
しかしドドンパあたりでは先生に目をつけられる位
もうこうなると、完璧に「廊下にバケツ持って立っていなさい!」クラス
守屋 浩/有難や節(1960年)
で、本日の大切なポイントとして
ドドンパに限らず、スクスクであるとか、
シェビデであるとか、ドンバだとか
或るいはシャロックにクンビア...
一体わが国の国産リズムというのは
どの位あるのだろうか
という事でありまして
まして今の所、どれも正確なリズムパターンというものが
明確に提示されていないという事であります
どれ聞いても、同じに聞こえる処もございますし
これは一度統計的に分類しなくてはいけないかな、とも思った訳です
更に、取り立てて申せば シェイク!
これに関しましては私自身でさえ
現在でもわが国に於いて、10パターン以上の形態を確認しております
果たして正当シェイクとはどのパターンを指すのか
これはいつかはやらなくてはいけない最重要課題とも思われます
一度、和製の「リズム歌謡」のコンピ
とりわけシェイク特集でもあれば
改めて今の時点で
1曲ずつ検証してみたいとも思う次第であります
まあ、こうなるともう止まりそうも無く
長くなりそうだから
この辺で
あっと...
我々はどこまで行っても、「東京」のバンドなのだ
その精神と自負は今でも持ち続けている
あざっす....。
追記
もし、貴方がご存知の和製リズムパターン
とりわけ名称等ご存知でしたら 当方迄。