なんでも鑑定団という番組で
よく鑑定士の方が使う言葉で「いけません」というのがありますが
いわゆる贋作であるとか、偽物といった
まずいな.....という感じの時に使われます
で、楽器屋さんを覗きますと
グレッチ!安いですな、グレッチにしましては
ストリート用と申しますか
小サイズの、これ.....
ですが、これ
いけません.....です
確かにグレッチのロゴもあの感じなんですけど
バランスもいけません
なにより、グレッチのあのオーラと申しますか
気品とか、
そう、よい楽器というのは見ただけで音が鳴ってくると申しますが
そういうものも感じられないんですな...実に
本物のグレッチを見て育った世代ですので
此れ、グレッチによく似たおもちゃ
まあ、のっけからそんな拒絶感の方が心を支配した訳でありますが
しかし、しばらく眺めてましたところ
ふと....
まてよ...と
そんな気持ちも起こってまいりまして
それは、以前の思う存分の時代に得た感覚というものは
このコロナ禍以降にも持ち得ていけるのだろうか
つまり環境とか、状況とかのニーズは
そういうものを許容してくれるのだろうかとの疑問も生じまして
確かにLIVEなんかに関しましても
以前の様に沢山のお客様をお迎えして盛り上がるといった
そういうものが出来るなら戻って来て欲しいとは思いますよ
しかしながらいわゆる3密の温床ともいえる形態では
現実的にこの後、コロナの状況に応じて更に厳しくなる事も考えられる訳です
当然LIVEHOUSEのオーナー等は 頭を抱えて
算段を考えてらっしゃる最中だと思います
言うまでも無く、時代の淘汰という物は
我々が望む望まないに限らず
SOFT,HARD両面に於いて厳しい振り分けを処し
それによって嫌が応でも、変わらざるを得ないという場面を
何度も経験してまいりました
配信でLIVEというなら別ですが
いわゆる生のLIVEとなりますと
コロナの収束を見るまで
この後、どの位の月日を要するものやら
或るいは
LIVEHOUSEに於ける世間のイメージを払拭するには
年単位という事も考えられる訳です
以後、規制等も緩やかになるとは思いますが
現状での関係各所の認識と致しまして
以下の3点が現在、引っかかる訳です
密閉空間、夜の街問題、SDがかなわぬ程の密集ですな
で、このいけないグレッチを見ておりましたら
次のような気持ちが涌いてきた次第です
密閉空間が駄目なら外に出りゃいい
夜が駄目なら昼にやりゃいい
集まるのが駄目なら常に人が留まらず
短時間で移動すりゃいい...と
まあ、相変わらずの思いつき、短絡的で申しわけないんですけど
となりますと.....ストリートや公園、野外音楽堂ですな
しかしながら現状わが国に於いては
近隣住民の苦情や
音量規制等が多くてとてもストリートなぞ難しいのですが
諸外国におきましては
ストリートパフォーマー達は
或る程度の実力を認められた時点で
認可制、許可制にもなっておる訳です
という事はある程度の援助も政府から受けられるという事
是非、都知事あるいは 各都道府県知事
省庁 関係各方面
速やかに、わが国の音楽文化を維持していく為にも
そういった方面に目を向けて頂いて
多少の苦情が来ようとも
家屋等が密集していない
広々とした国有地等
ストリートパフォーマンスに適した
適切な場所を提供して頂きたく.....と
え~と、そこまでは 考えたのですが
その諸外国のストリートパフォーマー達も
最近キャッシュレスになっちまって
投げ銭の実入りが少なくなっちまったとか
いちいち許可と割り振り聞くのがうざいとか
そこに限らず根本的に
それで興行、経済的に成り立つのかとか
当然各種の問題も起こって来るのは 目に見えておりますので
そこで止めましたが
しかしながら、このいけないグレッチを見てまして
もしも、そうなった場合
諸問題は あろうとも
片手に楽器、片手にアンプ
ドラムもキャリーでまとめてサッとという絵が浮かびまして
となると活躍中の少人数
ましてや近田のあのキーヴォード
実は 時代に即しているのでは ないのかなとも
鼓絆に関しても
和太鼓....
元々電源要らず
ストリートパフォーマンス強しでありまして
まあ、当然サウンドも
「町行く人のBGM」程度の音量w
歌やMCもマイク無しの地声という事になりますが (泣)
そうなれば、このグレッチ
いけませんどころか
バシバシにミュートして
これからのマストアイテムに成るという事もあり得るなと
今回のコロナ騒動で我々の意識も変えていかなきゃなと
そういう気持ちになった次第です
でもやっぱり昔のグレッチは オーラがございましたですけどね
しかし、昔は 昔
今は 今であります
そして未来......
いやあ、親玉は流石のオーラですが、小さいのも可愛い、ぐあんばれ!
ルーマニアの公園にて