英国,,,,イングランドってサッカーでもそうだけど
何か呪われていると言うか
自虐的で皮肉に溢れていて
結局最後は駄目駄目で
フーリガンとなって暴れるのが関の山というか
まあ、すべてがそうとも限らないけど
そんなイメージが常に付きまとってるんですな
そんなイングランドの負の側面を
一手に引き受けてしまったようなバンド
それだけに人一倍英国気質ともいうんでしょうか
同好会諸氏に於かれましても
このバンドがたまらなく好きという方も多いんじゃないでしょうか
解る....解りますとも
The Kinks - Victoria (2023 Remaster)
嗚呼! British Rock同好会も(続続々)を数えまして
真打登場ってところですかね
英国の最も英国らしいバンド
コックニー訛りもふんだんにかまして
ビートルズともストーンズともフーとも又違ったニュアンス
そんなKINKSを一言で表現するとしたら
一体どんなキャッチフレーズが適当なんでしょうかね
・世界で最も偉大な二流バンド
・最も英国の風情と情緒に溢れた至高の英語詞を持つバンド
・ステージ上の喧嘩が元でアメリカの音楽団体から
米国での演奏を長年禁止されてしまい
あのブリテイッシュインヴェイジョンの波に
今一乗り切れなかった不遇のバンド
・ビートルズのノルウエイの森より早くラーガ奏法を取り入れたバンド
・ ロックオペラ、コンセプトアルバムのはしり
・ アンプを壊して音を出したところ思いがけず
あの歪んだ音になりユーリアリーガットミーのヒットに繋がったバンド
・ あらゆるパンクバンド、ヘビメタバンドの基
・ 何度成功と失敗挫折を繰り返しても繫がる兄弟愛
・ キングスメンのルイルイにサウンド面でも影響を受けたが
英国史上初めてFUC※四文字ワードをレコードでシャウトしたバンド
・ 結婚生活の破綻から鬱になってステージで客に向かって悪態を付くバンド
・ 裏のモッズ番長 etc
その全てがキンクスの長い長い歴史で有り
一つ一つの出来事をひっくるめての
最高の老舗ブリテイッシュロックバンド
それが,,,,,
ザ キンクス!でしょ
日本公演も見にいきましたけど
お客さんの入りも今一で
演奏も盛り上がりもこれといって普通レベルの感じでした
出来ればあの初期のデヴュー三部作の時代あたりに
60年代の勢いのあるキンクスを見てみたかったのですが
これも時代の流れ いたし方ございません
ただ一番印象に残ったのは
なんか昔のジャズ喫茶でGSの演奏を見ているような
そんな気分になりまして
個人的にはやっぱりキンクスはキンクスだなと
やっぱりこのバンドが好きだなと
どんな事が印象に残ったのかと言いますと
なんと...ローラのイントロMCで
突然レイデイヴィスがローデイをステージに呼び寄せまして
無理やりコーラのボトルを一気飲みさせる訳です
そしてそれを見てメンバー以下大笑いしている訳ですわ
ライブでこんな事させますか普通
今ならコンプライアンス的にもNGですよね~
ただその時の雰囲気がホールではなく
彼らのホームタウンのライブ会場にいるような
そんな独特の雰囲気が味わえました
勿論彼らのヒットナンバー満載のライブではあったんですけど
今でも覚えてるのはそんなワンシーン
なんか,,,やっぱりキンクスは超一流の二流バンド
しかしそれが又たまらなくキンクスが好きな一因でもあるのです
勝ち組でも負け組みでも一向にかまいません
二番手でも三番手でもいいじゃん
ちゃんと兄弟の確執はオアシスに受け継がれておりますし
ちょっと落ち目になったとしても
ヴァンヘイレンやジャムやプリテンダーズがカヴァーしてくれましたし
いつのまにかその余勢をかってカムバックという流れもあります
と、同時に報われなければ報われない程に
愛の深みは増していくという事もありますし
嗚呼! British Rock同好会はそんなカテゴリーを追求してまいります
御静聴有難うございました 乙
Celluloid Heroes (2022 Remaster)
The Kinks - Biography FULL EPISODE - 2008