ロートル技術屋の日記

メタバースって何? 「仮想3次元空間」と呼ぶだけではだめなのか? 

通勤中の車の中でラジオを聞いています。
その中で「メタバース」という言葉が出てきました。
また、勤務先のメールアドレスにくるメールマガジンでもタイトルに「メタバース」と付いたものがいくつか来ています。
最近、よく耳にする言葉です。

本当の意味はどういうものか調べてみました。

Wikipediaによると、

「日本にあっては主にバーチャル空間の一種で、企業および2021年以降に参入した商業空間をそう呼んでいる。」

「メタバースという用語は「超(メタ)」と「宇宙(ユニバース)」を組み合わせた造語である。
元々は作家のニール・スティーヴンスンが1992年に発表したサイバーパンク小説『スノウ・クラッシュ』に登場する架空の仮想空間サービスの名称だった。
その後、テクノロジーの進化によって実際に様々な仮想空間サービスが登場すると、それらの総称や仮想空間自体の名称として主に英語圏で用いられるようになった。」

とありました。


Wikipedia には次のようにも書かれています。

仮想空間の名称は複数あり、WIRED(つながっている場所)、バーチャル空間、VR(仮想現実空間)、サイバースペース(電脳空間)といったものが挙げられる。
現在はメタバースの定義として様々なものが提案されているが、未だ統一した解釈は存在しない。

とも書かれています。

「統一した解釈は存在しない」が本当だとすれば訳のわからない言葉を使っていることになります。
この言葉を使っている人たちは「メタバース」を理解して使われているのでしょうか。

メタバースを調べていると自治体がメタバースを活用して町おこしするという話も多く出てきます。

こちらの記事ではメタバースを
「メタバースとは、ユーザーひとり一人のアバターを通じてコミュニケーションや経済活動を行うことのできる3次元の仮想空間のことです。 」
と説明しています。


「アバター」は仮想空間の中に作った自分の分身のことです。
映画のタイトルにありましたね。

「また、将来的には、SF映画のように、メタバース上のサービスとデバイスが進化していけば、「食事と睡眠以外のほぼ全てが体験できるようになる」とも言われています。 」
と書かれていました。

3次元空間を表示できるVRヘッドセットを使って自分の部屋に居ながら世界中を観光したり、買い物をしたりすることができるという話です。
技術が進めば匂いや触った時の感触も再現できるという話もあるようです。

このような今までにない新しい技術を日本語にするは難しいのかもしれませんが安易にカタカナ表記をしていて良いのかと思うのは年寄りだからでしょうか。
「仮想3次元空間」とでもすれば意味は通じるように思います。

何度も紹介していますが日本人の目立ちたがり屋の人はカタカナ表記を好んで使うようです。
それは他の人が知らない言葉を使って「自分は人より新しいことを知っている」ということを周囲の人にひけらかして自分の立場を上げようとしているからだと思われます。
私からすれば日本語に置き換えて説明することが出来ない「学の無い人」に見えてしまいます。

カタカナ表記の多用は、日本が経済大国と呼ばれるようになるまでの過去にあった「舶来品至上主義」の影響があるのかもしれません。

以前、将来の日本語は名詞、形容詞、動詞などがほとんど片仮名になり、助詞 や接続詞などだけ平仮名になって漢字がなくなるのではないかといわれているのを目にしました。
15年前に韓国に行ったときは街のあちこちで漢字の入った看板を見かけましたが、それから10年過ぎた5年前に訪問した時にはほとんど見かけませんでしたのであり得ない話ではないと思います。
(この話は以前も紹介しています)

現在、韓国で使われているハングル文字は表音文字で日本語の平仮名や片仮名と同じです。
例えれば韓国の人たちは全部平仮名で書かれている文章を使っているのです。
英語と同じように単語ごとにスペースが入っているようなので日本語も同様に単語ごとに区切れば平仮名表記でもそれほど不自由しないのかもしれません。
でも、同じ発音でも違った意味の言葉はたくさんあり、漢字であれば一目瞭然で違いが判ります。
私は見た瞬間に意味の分かる表語文字の漢字を大事にしたいと思っています。


私が生きているうちは漢字がなくなることはないでしょうから余計な心配でしたね。

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