新米が流通し始めてスーパーやホームセンターなどで千葉県産コシヒカリなどが販売されているのを見ました。
しかし、その値段はテレビで報道されている通り5kgで3,000円〜3,500円と高価です。
銘柄によりますが米不足騒動前の1.5倍から2倍になっていました。
生産されている農家に値上がり分のお金が渡っていればよいのですが、流通業者、小売業者が儲けているように思えます。
実態がわからないので憶測に過ぎないかもしれません。
しかし、需要と供給のバランスで取引価格が変動し、現状の需要が上回っている状況では高値を付けても売れるので流通業者や小売業者が儲けていないはずがありません。
特に流通業者が儲ける構図になりそうです。
消費者はどうすれば良いのでしょうか。
我々が出来ることは買う量を必要最小限にする事です。
需要が減り供給が上まれば価格は下ります。
精米した米は時間とともに風味が失われ美味しさが下がって行きます。
小売業者は売れ残りが続けば値下げして販売せざるを得なくなり、仕入れも減らすことになります。
(売れ残りの値下げで割を食うのは小売業者になってしまいますが…。)
米不足を聞きつけて必要以上にまとめ買いした人がいるのも店頭から米が消えた原因のひとつと言われています。
新米が流通し始めた今、まとめ買いした人は安く買えたとはいえ、精米から時間が過ぎて風味の落ちた昨年の米を新米を食べずに食べ続けるか、先に新米を食べて後からさらに風味の落ちたものを食べる事になるわけで良かったのかどうか分からないですね。
今回の米不足で食料自給率が話題になりました。
日本の食料自給率はカロリーベースで38%だそうです。
上記の解説によれば1946年は自給率が88%だったそうです。
自給率の低下は一般家庭の洋食化が主食を米から小麦に変化させたのが大きな要因とされています。
自給率の低さを聞いて、昔、NHKで放送していた番組を思い出しました。
調べて見たところ、今から46年前、1978年に放送された番組でした。
タイトルは「輸入食料ゼロの日」ですが、確か輸入が一切無くなった場合を想定していました。
燃料不足で農耕機械が動かせず(輸送に燃料を使わなければならない)、休耕田はすぐには回復できないので米の生産量を増やせないことから記憶によれば都市部では1年以内に半数以上が餓死するという衝撃の内容でした。
今回の米不足騒動どころの話ではないですね
世界的な食料不足が懸念されている中、あり得ない話では無いように思われます。
もっと米を食べるようにして米の生産量を増やして自給率を上げておくべきだと思います。
話しを戻して、この先新米の供給は増えて行くので値下がりするのは確実ですが、さらに加速させるために皆んなで買い控えをしましょう。