南半球で撮影されている紫金山-アトラス彗星 C/2023 A3 の尾の長さから来月、西の空に見えた時の尾の長さを推測しようとステラナビゲーター11でシミュレーションして見ました。
先日、紹介した掲示板ではオーストラリアで見られている尾の長さが1.5~2度程度という情報だったので光度予測式と尾の実際の長さを設定して同じぐらいの長さになるようにしてみました。
結果は実際の長さは0.05天文単位程度になりました。
日本での10月の見え方を調べようと観測地を東京に戻したところ、なんと、日本でも今朝の4:30頃から見えることになっていました。
ステラナビゲータの画面です。
撮影されている方がいるかもしれないと思い、アストロアーツの天体写真コーナーを見ました。
今朝の紫金山-アトラス彗星 C/2023 A3を撮影された方の投稿がありました。
夜明け前の空が明るくなっている状況で撮影されているので双眼鏡などでは見えないでしょうね。
今後は28日頃まで高度が上がっていくので双眼鏡などで確認できるかもしれません。
ちなみにオーストラリアで撮影された今朝の画像を見つけました。
世界時で表現しているので22日になっていますが今朝です。
画像をクリックすると画像全体が見られます。
撮影者は尾の長さ1.3度としています。
彗星らしい姿ですね。
10月、西の空に回った紫金山-アトラス彗星 C/2023 A3の観測される尾の長さは現状と同じ実際の長さ0.05天文単位だとすると2~3度程度になりそうです。
発見当初、期待していた20度や30度ではありませんが空の暗いところに行けば肉眼で尾を引いている姿が見られそうです。
核が分裂すると明るく、尾も長くなると思われるのですがどうなるでしょうか。
2倍の0.1天文単位ならダストの尾が5度、イオンの尾が10度程度。
4倍の0.2天文単位ならダストの尾が10度、イオンの尾が20度程度になりそうです。
ここまでくればマスコミが騒いでも暗くなることは無いでしょう。
久々の明るく見やすい彗星を多くの人が見られると良いですね。