1年近く前の古い話なのですが、参考になる方がいればと思い投稿します。
(下書きしたまま公開していませんでした)
昨年の9月に、我が家の車は11年目の車検を受けました。
前の点検でスタビライザーの部品が割れているので交換が必要ということがわかっていたのである程度は覚悟していました。
少しでも費用を抑えようとこちらのような準備をしていたのですが...。
思わぬところで費用が掛かってしまいましたので紹介したいと思います。
まずはテールランプを交換することになってしまいました。
実は1年近く前から雨の後、右側のテールランプの中に水がたまるようになっていました。
勤務先の駐車場が傾斜地になっていて、右側が上がった状態でなおかつ右側のテールランプが直射日光を受ける状態で駐車していたことが原因のようで左側は何ともありません。
光を透過する透明な樹脂と車体側の赤い樹脂の間に隙間ができてそこから雨が侵入したようです。
一度、電球部分から布を入れて水を抜いて空にしました。
その後、隙間部分を接着剤などで埋めればよいと思っていたのですがそのままにして、再び水が溜まっていました。
毎回、購入したディーラーに車検をお願いしているのですが、水が溜まっているのがNGとのことで交換することになりました。
古い車なので中古部品が大量に出回っていて、3,000円前後で手に入ります。中古部品で対応できないか相談しましたが間に合わないと断られました。
一般的な整備工場では対応してもらえるところが多いと思いますが、ディーラーの整備部門は部品代の売り上げが必要なのでしょう。
泣く泣く新品交換することに同意し、部品代20,500円、工賃5,000円、合わせて25,500円の出費になりました。
交換した水がたまる古いテールランプを納車時に返してもらい補修してみました。
透明樹脂と裏の赤い樹脂の接続されている部分に気泡や亀裂のようなものが見えました。
この部分を全体的に接着剤で埋めれば良いはずです。
水漏れのシールといえば風呂場や洗面台などで使われるシリコン系のシール材が思い浮かびます。
しかし、使う量が少ないので安いものがないかと得意の100円ショップで探してみました。
商品名「バスコーク」のようなもので少量のものがあればと思っていたのですが見つかりませんでした。
他を物色していると良さそうなものを見つけました。
シリコン型を使ってアクセサリーを作るのに使う「UVレジン」という紫外線硬化樹脂です。
透明なクリアーは5gで110円(税込み)で購入できます。
紫外線を当てなければ固まらず、直射日光を当てれば15分程度で固まるので作業も楽です。
また、シリコン系は樹脂との接着力が弱いですがUVレジンは樹脂との接着力が高いので長持ちすると思われたのも選んだ理由です。
作業
透明樹脂と裏の赤い樹脂の接続されている部分の外側は溝状になっているので溝の部分にUVレジンを流し込んでしまえば水の侵入を防げます。
まず、溝部分の汚れを紙などを刺しこんでできるだけ取り除きます。
次にUVレジンを流し込み、先端をカッターで削って薄くしたつまようじを使って接合部分になじませて行きます。
気泡はつまようじの先端で除去して行きます。
5 gのUVレジン1本で足りました。
全体になじませたら直射日光に当てて硬化させます。
硬化させたので車に装着します。
まず、取りついている新品のテールランプを取り外しました。
トランクの電球交換用のカバーを外してコネクタを取り外します。
固定している2つのナットを取り外します。
左下の白いプラスチックリベットでも固定されているのでこれを細くなるように縮めながら外します。
私の車の場合は8mmのソケットレンチの先端をかぶせて押し込むことで簡単に外れました。
外したテールランプから電球、配線、コネクタを取り外し補修したランプハウスに移植します。
パッキンは古いものを戻してもらっていて、一部敗れていたのでゴム用の接着剤で張り付けました。
パッキンの接着が完了してから車に取り付けました。
その後、ゲリラ豪雨のような雨に打たれましたが水が浸入することはありませんでした。
事前にひと手間かけておけば25,500円の出費はなくせたのに残念です。
余った新品(実際には一度使っているので中古ですね)のランプハウスはネットオークションやフリマアプリで売り払って少しでも回収しようと思って出品したのですが、8,000円でも売れませんでした。
持っていてもしょうがないのでもう少し安くしてもう一度出品してみようと思っています。
テールランプが水漏れしている方は車検前に補修するか、中古部品を手に入れて交換するのが費用節約になります。