懲りもせずまた3Dプリンターのジャンク品を買ってしまいました。
その話は別の機会に紹介するとして改造用の部品を既存の3Dプリンターで作ろうと四苦八苦してしいます。
標準ではフィラメントと呼ばれる素材を加熱して吐出させるヘッド部分に供給する押出機(エクストルーダー)から加熱ヘッドまでがテフロンチューブで接続されています。
この形式をボーデン方式と呼ぶようです
押出機は加熱ヘッドから素材を吐出させる時はフィラメントを送り出し、移動するときは少し引き戻してノズルから素材が出ないように動作します。
ボーデン方式はテフロンチューブが長く内径が少し大きいので応答が良くない事から加熱ヘッドの真上に押出機を設置するダイレクト方式に改造する人が多いです。
私もこれまで入手した2台はダイレクト方式に改造しました。
今回入手した物もダイレクト方式に改造しようというわけです。
改造用の部品は既存の3Dプリンターで作ります。
今回入手した物は同じ機種ではありますが既存の物と押出機が違うTitanというものなので新たな部品を作らなければなりませんでした。
余談ですが世間ではTitanを「チタン」と呼んているようですが、金属のチタンは英語ではTitaniumで英語読みするなら土星の衛星と同じ「タイタン」が正解と思います。
(ラテン語読みはティタンだそうです。星好きの変なこだわり)
ネットを探すと良さそうなデータがあったので使う事にしました。
固定方法が怪しかったので穴を1個追加しました。
(これが大変だったのですがこれも別記事で紹介します。)
3Dプリンターで良く使われているSTL形式のデータをUltimaker Curaというスライサーソフトで3Dプリンターのデータに変換します。
変換したデータで造形したところ穴が少し小さく、部品が入りませんでした。
Curaには穴の大きさを調整する機能として「穴の水平展開」という設定があります。
これを利用して広げようと試したところ下側が違う形に変換されてしまいました。
Curaバージョン5.5で穴の水平展開0で変換した場合の1層目です。
穴の水平展開0.5にするとこうなりました。
青い部分はサポートという構造が出来る場所で造形されない部分です。
別の形に変換されてしまいました。
Curaの最新版は5.8なのでこちらも試して見ましたが同じ結果でした。
使ったデータが悪いのかCuraのバグ(不具合)なのかわかりません。
既存の2台はノズルの大きさを変えてあり、設定が上書きされない古いバージョンのCura4.8も使っています。
(バージョン5.xは同じ設定が使われています)
そこで4.8を試したところ、穴の水平展開を調整しても問題無く変換できました。
4.8で穴の水平展開0.5の場合
古いバージョンでは問題ないのでこちらを使って変換したデータで造形する予定です。
(5.5では3時間ちょっとで造形できるのが4.8では1.5倍の4時間半なのでデータを編集するCuraの設定を見直すなどもう少しあがいてみます)
ソフトウェアは新しければ良いというものではないですね。