紫金山・アトラス彗星C/2023 A3は各地で肉眼で観測されましたが私は天候に恵まれなかったことと諸事情で肉眼で見ることは叶いませんでした。
双眼鏡では簡単にわかったのに残念です。
年のせいもあり遠くに遠征する元気もありませんでした。
月の巡りあわせが悪かったのも影響していますね。
10/20(日)は遠征したかったのですが家内の都合でできませんでした。
家内が買い物をしている間に自宅近くのスーパーの屋上から撮影しました。(Windows10標準のPhotoで明るさ、コントラストを無理やり調整)
最初の1枚を撮影し、場所を確認した後でカメラの設定などをいじっているうちに雲の中に入ってしまいました。
元画像は完全に露出不足でした。
10/21(月)は天候がはっきりせず、定時後に勤務先の屋上で撮影しました。
こちらも無理やり調整しています。
21日も見始めた時は雲が少なかったのですが、だんだん雲が広がってきてしまいました。
こちらも露出不足気味で、どうやら暗いところでカメラの液晶モニターを見ていたため明るく見えてしまい露出不足に気付かなかったようです。
双眼鏡では視野いっぱいに尾を引く姿を確認できました。
21日は月明かりの影響が少ないはずだったのに低空の雲が白く写っており、八王子の街明かりに照らされているのがわかります。
これじゃあ暗い星や彗星の淡い尾など見えるはずがありません。
空に光を向けない照明づくりに取り組んでいる企業もあるようですが、一般的には関心が向いていないように思います。
昨日はつくばに仕事で行くことになっていたのでダメ元で社用車に機材を積み込んで出かけましたが帰りはべた曇りで見ることはできませんでした。
せっかく月明かりがなくなったのに天気が悪いのでは見られませんね。
さて、もう一つ期待されていたATLAS彗星C/2024 S1は10/8には核が分裂していることが確認されていました。
その後、光度上昇が伸び悩んでいたところ、10/18に明るくなって期待が膨らみました。
しかし、バーストを起こして明るくなったという事でその後太陽に近づいていて本来明るくなるはずが徐々に暗くなっているようです。(COBSに掲載されている観測データ)
COBSの予測光度は自動的に観測データをフィッティイグして計算しているようで日々変わっています。
4日前、撮影された画像が無いかと検索してみたところ、海外の掲示板に行き当たりました。
そこでは18日のバーストで核が完全に崩壊したと主張する人と、まだある程度の大きさの破片が残っている可能性があるという人が議論していました。
核が完全に崩壊したと主張する人はバーストした時のコマの形がT字型になっていて過去に同様の形になった彗星が近日点通過前に崩壊していることを根拠にしていました。
1つの例があるからと言ってすべてがそうなるとは限らないというのが他の人の主張でした。
ここ数日の光度低下を見ると近日点通過か通過する前に核が消滅してしまう可能性が高いようです。
こんな彗星もあったそうで、既に核が崩壊しているなら似たようなことになるのかもしれません。
その後も撮影された画像が無いか調べているのですが検索には引っ掛かってきませんでした。
あまりガスや塵を出していない固い殻を持った大きな塊が潜んでいてくれると嬉しいのですがあまり期待しない方が良さそうです。
ひと月の間に2つの肉眼彗星は実現されなさそうで残念です。