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ロートル技術屋の日記

USBポート6個搭載のミニPC(Intel N100)は安くて結構使える。古いデスクトップPCの乗り換えに最適。

半年ほど前、勤務先の計測用PCとしてミニPCを買ってみました。
CPU性能が低くても良く、拡張ボードが必要なく、USB接続が出来れば良いだけのPCだったので安い割には性能が良いと評判のCPU Intel N100を搭載したミニPCを試してみることにしました。

購入したのはこちらのchatreey製ミニPCです。
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中国製で商品説明がちょっと怪しい感じですが問題ありませんでした。
CPUはIntel N100、メモリは16GByte、ストレージは512GByteのSSD、OSはWindows11 Homeです。

Intel N100を搭載したミニPCはたくさん出ているのですが、これを選んだ理由はUSBポートが多いからです。
前面にはUSB3.0が2つ、背面にはUSB2.0が2つとUSB-C(USB3.1)が2つあります。
USB-Cの一つはPCへ電源供給できるPD(パワーデリバリー)対応なのでPD対応のACアダプターで動かすことも出来ます。
専用の電源端子があり付属のACアダプタを使えば6個のUSBポートが使えます。
HDMI端子は2つありデュアルモニターに対応しているのでディスプレイを2台繋げば2画面で使えます。
Bluetooth、無線LAN、有線LANが搭載されているのでBluetooth接続のマウスとキーボードを使えば6個のUSBポートを全部使うことが出来ます。
こんなにUSBが使えるミニPCは他にないと思います。

価格も24,000円ほどと安いことも選んだ理由の一つです。

スマホ、マウスと並べて撮った画像がこちらです。


本当に小さいです。

付属品はACアダプター、HDMIケーブルに加え液晶モニターの背面にある壁掛け用のネジ穴にミニPCを取り付けるための金具とねじがありました。(下の画像の右上)


液晶モニターの後ろに取り付けると設置場所が要らなくなりますが、電源スイッチを入れるのが大変です。
小さいのでモニターの下に置いても邪魔になりません。

前面です。
右端の丸いところが電源ボタン、その隣はヘッドホン端子、左の小さい穴は電源ランプです。


背面です。
左下の丸い穴がACアダプターを接続する電源端子です。



今日の時点の価格は31,999円になっていましたが、よく見ると8,000円オフクーポンがあるのでこれを適用すると23,999円です。
勤務先はAmazonBusiness会員でクーポンは使えませんでしたがほぼ同じ値段で買えました。(半年前とあまり変わっていません)

正規のWindows11 Home 日本語版の価格は15,000~16,000円します。
(価格.com調べ、アマゾンで8,000円程度の物がありますがレビューを見ると正規品ではなさそうです。)
単純に引き算するとPC本体は8,000~9,000円という事になります。
16Gのメモリと512GのSSDを買ったらもっと高くなりますのでマザーボード、ケース、付属品は「タダ」同然です。
本当に安いですね。

 実際の性能はどうかというと「思ったよりも使える」です。

本来の目的以外の用途でUSB3.0接続の工業用USBカメラを接続して画像を取り込んだり画像処理をしたりしても遅いという感じがしませんでした。

調子に乗ってUSB3.0のカメラ3台をつないで画像を取り込み、画像処理をするソフトをマイクロソフトのVisual StudioのC#で作るのに使って見ました。
他のデスクトップPCや第8世代Core i5搭載のノートPCで作業した場合と遜色なく、全く違和感がありませんでした。

3Dゲームをするには役不足と言われていますが、ネットの閲覧やYoutube等での動画再生、officeソフトの使用などには問題なく使えます。

第12世代CoreシリーズのCPU(コードネームAlder Lake-S )には性能の高いPコアと性能は低いけれど省電力のEコアが搭載されています。
Intel N100(コードネームAlder Lake-N )はこのうちの省電力のEコアだけが4個搭載されています。
Eコアは「性能は高くない」とは言っても「Pコアよりは高くない」という事で古いCPUのコアよりは性能が高いようです。

こちらの記事によれば10年前の最高峰CPUであるCore i7-3770と同等の性能があるようです。


さらに一世代前のCore i7-2600Kとintel N95搭載ミニPCの比較もありました。
(intel N95はN100よりも少し性能が低くCPU単体の消費電力が2.5倍大きいです)


4コア8スレッドのCore i7-3770やCore i7-2600Kと4コア4スレッドのN100/N95が同等の性能というのは技術の進歩を感じます。
しかも消費電力は1/10以下と、とても省電力で場所も取りません。
インテルの第10世代CPUから性能が大きく上がった影響が大きいと思います。

3年前、私はSandyおじさんで第2世代のCore i7−2600を使っていました。


このころは新しいCPUのPCを必要とは感じていませんでした。
今でもストレージをHDDからSSDに交換すればネットの閲覧や動画視聴などでは十分使えると思います。
しかし、Windows11に正式対応しない事がわかってからWindows11にアップグレード可能な第8世代のCore i5-8500に移行し、その後、ジャンクで手に入れた小型PCで第10世代のCore i5−10500Tを使うようになりました。
Core i7−2600内蔵のグラフィック機能(GPU)が動画のH264エンコードに対応していない事も移行した理由の一つです。

裏技を使えばCore i7−2600でもWindows11は動作できますがマイクロソフト非推奨でいつ使えなくなるかわからないのでお勧めしません。


以前は動画編集をやっていたのでそれなりに性能が必要でしたが今はネットの閲覧とOfficeソフトの利用、ステラナビゲータでの星空シミュレーション程度しか使わないのでミニPCで十分です。
今まで使ってきたPCがあるので今は買いませんが壊れたらIntel N100かその後継CPUを搭載した省電力のミニPCにしようと考えています。

古いデスクトップPCを使っていて1年後にサポート切れになるWindows10からWindows11への移行をお考えの方はIntel N100を搭載した省電力のミニPCを検討されると良いと思います。

尚、中国製という事でOSに何かしかけられているのではないかというセキュリティ面が心配な方は一度起動した後に別のPCを使ってマイクロソフトのサイトでWindows11のインストールUSBを作成してクリーンインストールすればデータ流出などの心配がなくなります。

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