通院のきっかけ
6年前、勤務先の健康診断で血圧が高いと指摘され、いわゆる成人病で通院するようになりました。
それまで血圧は高い方が120台、低い方が70台だったのですが、前年に高い方が140台、低い方が80台になっていて、指摘を受けた年は150台と90台になっていました。
血液検査のコレステロール値、中性脂肪値、尿酸値も基準ギリギリか少し高いくらいでした。
勤務先の指示で受診し、それ以来、薬を処方してもらい飲み続けています。
PayPayのキャンペーンで調剤薬局を変更してみた
昨日、通院日でいつものように処方箋をもらいました。
病院の駐車場の反対側に調剤薬局があり、近いのでいつも処方してもらうのですが、私の住んでいる地域が今月PayPayの30%還元キャンペーンをやっていたので検索したところ、少し離れた(といっても徒歩3~4分)ところにある調剤薬局がキャンペーン対象店だったので行ってみることにしました。
PayPayの残高が足りないので、まず、当該の薬局が営業しているのを確認したうえでセブンイレブンに行きATMでチャージしてから行きました。
薬を用意してもらい、支払う段になりびっくりしました。
いつもは約90日分で6,000円前後なのに請求額は4,310円でした。
金額の違いを分析
薬局でもらう保険調剤明細書に記載されている点数を10倍したものに自己負担割合をかけた金額を調剤薬局はお客さんに請求します。
今回の保険調剤明細書はこのような内容でした。
支払金額が違うということは点数が違うということです。
点数には薬剤のほかに調剤基本料や技術料、管理料等があります。
これらを除いた薬剤のみについて以前の薬局と今回の薬局の調剤明細書を見比べてみました。
今回の薬剤料点数は91日分で1,183点、以前のところは98日分で2,058点でした。
1日当たりの点数は、以前の薬局が21点、今回の薬局が13点になります。
今回の薬局に比べ以前の薬局は1.6倍です。
どちらの薬局もジェネリック(後発)医薬品にしてもらっており、4種類ある薬のうちの3種類は違うメーカーのものでした。
点数が違うということはメーカーによって薬の値段(厚生労働省が定めた点数)が違うということになります。
検索してみたら薬価を調べることのできるサイトがありました。
薬の名前を入れて検索すると同じ名前の薬のメーカーごとの薬価が表示されます。
左側の「同効果」、「同種薬」をクリックすると先発品やジェネリック(後発)品が表示されます。
薬の前に「後」と表示されているものがジェネリック(後発)品です。
ここは薬価を10倍した金額で表示しているようです。
ジェネリック(後発)医薬品でもメーカーによって薬価が違うことが確認できました。
有効成分が同じだけ含まれているのだから値段も同じだろうと考えていたのでびっくりでした。
また、以前の薬局では4種類のうち、1種類はジェネリックではないものになっていて、これが薬価を5.5点上げていることがわかりました。
他にも薬価が1.4点高いものがあり金額の差につながっていました。
ジェネリック(後発)医薬品について
ジェネリック(後発)医薬品については色々な説があり、使わない方が良いという説明を見ることがあります。
比較的わかりやすいと思える解説をされているところがありました。
ジェネリック(後発)医薬品は特許の切れた先発医薬品を、「開発した製薬会社」以外が製造するので開発費不要で安く作れる。
有効成分は同じだが添加剤が違っている場合があり、その違いによって稀に副作用や効果の違いが出ることがある。
開発した製薬会社がお墨付きを与えたものはAGと呼ぶ。
ということだそうです。
副作用が無く、効果が同じであれば安いに越したことはありません。
また、こちらの解説によれば、
先発医薬品であっても添加剤の変更が行われることがあり、その場合は厚生労働省の承認は得るものの臨床試験を行っていないということなので、必ずしも先発医薬品が安全とは言い切れないようです。
また、びっくりなのは国際的な分業が進んでいて、先発医薬品であっても海外のメーカーに委託して製造している場合があるということです。
日本のメーカーだからと言って安心していられないとう話になります。
安いジェネリック(後発)医薬品を試して副作用や効果が薄いといった問題が出れば元に戻せばよく、そうでなければジェネリック(後発)医薬品を使うという選択が良いのではないかと思います。
(中には先発品の添加剤で副作用が出るけれども後発品は大丈夫という人もいるはずです。)
ジェネリック(後発)医薬品を取り扱う薬局の事情
調剤薬局によって取り扱う薬が異なる理由には薬局の経営がかかわっているようです。
お客に支払ってもらう金額は上記の説明のように薬ごとに厚生労働省が定めた点数と処方する数量で決まります。
一方、薬の仕入れ値は、「ゆうしん内科クリニック」さんの解説にあるようにメーカーによって様々です。
儲けだけを考えている薬局であれば仕入れ値とお客さんからもらう金額の差「薬価差益」の大きい薬を優先的に使うでしょう。
お客さんからもらう金額が大きい薬の方が「薬価差益」が大きくなりやすいと考えるのが自然です。
お客さんの立場に立って経営されているところは副作用の情報があった薬は使わないとか、問題が無ければ安い薬を提供するとか、工夫をされているのではないかと思います。
次回も今回処方していただいた薬局に行こうと思っています。
PayPayのキャンペーンについては別の記事で紹介します。
余談
「ジェネリック」という言葉は日本語の「後発」や「互換」、「同効果」(薬価のページにありました)に置き換えてもよいのではないかという気がします。
消費者の気を引くために(わからないから調べさせて印象付けさせる)外国の言葉をカタカナ表記して使う傾向が強すぎると思うのは私だけでしょうか。
この様なことが続くと日本語は助詞や接続詞だけひらがなで他は全部カタカナになってしまいかねません。
お隣の韓国では20年ぐらい前までは漢字が使われていましたが今ではハングル文字だけになっています。
日本でいえばひらがなだけで文章が作られているようなものです。
慣れてしまえば関係ないのかもしれませんが漢字を使えることが日本人の能力を高めているように思います。