今年の片貝まつりは9日、10日の両日とも天気に恵まれました。
有料の桟敷席は取っておらず、最初から街中で見るつもりでした。
私の実家は打ち揚げている神社から3kmほど離れています。
9日の夜は実家で飲酒していることもあり徒歩で向かいました。
母校の小学校の脇の道路で観覧しました。
狭い道路で小学校の先は警戒区域で立ち入り禁止になっているので車は通りません。
手前に杉林があるので低い花火は一部見えませんが十分楽しめました。
面白い花火は動物病院が奉納している「にゃんターマイン」です。
去年の祭りでも打ち上げられていて同級生と屋台を引きながら神社に向かう途中で見ました。

一番良かったのは予想通り還暦の人たちの花火です。
この花火だけ終わった後に周りにいた人たちから拍手が沸き上がっていました。
三尺玉3発、四尺玉1発、いずれも成功しました。
10日の昼は同級生で有料の桟敷席に集まりました。
昼の時間帯は誰でも自由に出入りできます。
もちろん、ゴミなどは持ち帰り、夜、本来使用する人たちに迷惑をかけないよう掃除して帰ります。
他の同級会もあちこちで集まっていました。
ビールを飲みながら楽しい時間を過ごしました。
同級生の一人から夜の桟敷席が空いているからどうかと誘われました。
せっかくなので好意に甘えることにしました。
飲酒しているので当然徒歩で移動です。
一旦、実家に帰宅して汗を流して休んでいたらどっと疲れが出てしまいました。
同級生にLINEで連絡して桟敷席に行くのはやめて実家にいることにしました。
打ち上げ場所から約3km離れているので花火自体は小さく見え、音は遅れてきます。
それでも尺玉が多いので花火が開いたときの爆音(衝撃波)で家が揺れます。
三尺玉、四尺玉の揺れはすごいです。
昨日、10日の2発目の三尺玉は「す割れ」でした。
「す割れ」とはきちんと開かなかった花火の呼び名です。
打ち揚げ筒を出たとたんに開いたようで半球状に開きました。
撮影している人がいました。
導火線が緩んでいて早く火が入ってしまったか、玉殻が上げ薬の爆発に持ちこたえられずに割れてしまったかのどちらかかと思われます。
きっちり締め付けられている導火線はゆっくり燃えますが緩んで隙間があると一気に燃え進みます。
火薬を広げて火を付けるとこれも一気に燃え広がります。
子供のころ、爆竹を分割して遊んでいた経験です。
祭りには爆竹がつきもので昔は子供でも買うことができました。
(良い子は真似しないように)
打ちあがらずに筒の中で爆発すると子供たちが楽しむ花火の「ドラゴン」のように吹き上げます。
打ちあがったものの開かないのは「黒玉」とよばれて後から爆発する可能性があるので一番厄介です。
他の打ち上げ花火がどういうやり方なのか知らないのですが、片貝ではこれらの失敗になると打ち上げた人に全額返金されることになっています。
三尺玉の「す割れ」は痛いでしょうね。
片貝まつり奉納煙火の特徴は単発や単発に近い花火が多く、尺玉の比率が高いことです。
一説には70%が尺玉という話があります。
連続して打ち上げるスターマインが少ないのと、スターマインの中にも尺玉が多いものが含まれているのが比率を上げています。
還暦の花火には45発ほど尺玉が入っていたように見えました。(もう少し多いかも)
単発は時間が決まっておらず順番に上げるのですが、尺玉2発程度を組打ちすると番外となり決まった時間で揚げてもらえるという決まりになっています。
組打ちとは2段打ち、同時打ちなど2発以上を一緒に上げることを言います。
組打ちの場合は5割ほどの追加料金がかかりますが、時間が決まっている方が良いということで番外にする人が昔より増えています。
こちらは花火の打ち上げ順に紹介している花火番付です。


上の方に「単発については時間に関係なく順番に打ち上げさせていただきます」という注釈があります。
番外は枠で囲まれていて打ち上げ時間が記載されています。

これまで9月9日、10日と日にちが決まっていましたが、来年以降は9月第2週の金曜、土曜日に開催することが決まったそうです。
少子高齢化で準備に参加できる若者が減り、平日では仕事を休める人が少ないことが理由の一つだそうです。
伝統を重んじてもらいたい気がしますが準備しているのは地元の人々で、時代の流れには勝てないですね。
今日は休みをもらってこれから帰路につきます。