こたつむり本舗

りうまちゃーなナマケモノのブルーな戯言の綴れ書き

もう一度アキレアの橋

2017-09-09 16:48:40 | 瞬間的影像を愛でる
アキレアの橋、再考してみました。が、やっぱり結論はアキレアの橋制作スタッフは「能なし」
対象者である高橋大輔をリスペクトしているのはわかります。
同一スタッフが制作しているグラジオラスの轍の高橋大輔の回が評判が悪かったのを気にしているようなのも窺えました。
系列の関西テレビ制作の「誰も知らない高橋大輔」の評判が良いのもご存じで、それに倣いたいと努力されていたのもわかります。
二つの番組が何故評価を別けたのかの分析もされているようです、独自取材映像の有無が評価の差に現れたと分析されたのかな?アキレアの橋制作に当たっては関テレから映像を借り受けていましたから。
でも独自取材映像の有無ではなく、グラジオラスの轍で見せた過剰で実態から外れた元の素材の味も判らないほどに濃く味付けされた敗者の演出、グラジオラススタッフが考えた最高のドラマ的演出こそが忌避されたから評判が悪かったわけで、アキレアの橋でも同じスタッフ推しのドラマ風味の味付けしたらね…
関テレの番組が評判良くてDVDまで出たのは編集に変なバイアスが感じられなかったから。
たとえれば、素材が素晴らしすぎて調理出来ません、一口大にカットして岩塩振りかけただけのフレッシュサラダでお出しします、お客様のお好みで調理してお召し上がりください、だったからだじゃないでしょうかね。
しかし、失敗の後、成功の手本を身近に置いて制作して、どうして同じ失敗の轍を踏むかね。失敗することに関しては天賦の才を感じます。
それに、アキレアの橋でも好評を得そうな要素はあったのです。スタッフ推しのドラマに隠し味になっていたけど、野村忠宏氏の逃げを許さない容赦なく鋭くも、肯定するところは有無を言わさず認めるインタビュー。
本音対決のどう転ぶか判らない丁々発止の醍醐味満載のインタビューは、まさにドキュメンタリーの柱にするに相応しい会話でしたよ。なんで脇に回したかな、センスないわ、頭悪いわ、能なしだよ。

アキレアの橋

2017-09-05 20:55:18 | 瞬間的影像を愛でる
BSフジ、9/3放送のアキレアの橋、是か非か、YesかNoかと問われれば非でありNo。
理由はただ一つ、何故ソチ五輪の代表選考基準を出さなかったのでしょうか?あれは閉ざされた密約ではなく、広く世間に公表されたとこです、再度OAに乗せることは容易なこと、尺も十分ありました、なのにそれを何故しなかったのでしょう?

ソチ五輪代表選考基準を放送に乗せると、制作時に書いたシナリオが崩れるからですよね。
制作者の創造した敗者然とした高橋大輔像は、ソチ五輪代表選考基準を番組内でOAすると崩壊する虚像でしたよね、番組のとって都合がいいフィクションを優先させるために事実を封印しましたよね。
高橋大輔はソチ五輪代表選考基準を小塚崇彦よりクリアしていた、それくらい活躍して成績を残していた、だから三人目の代表に選考された、意外な結果と思ったは高橋本人以外にはいなかった、これは番組スタッフには番組が成立しなくなる都合の悪い事実、だったのでしょう。
つまり三年も前の事実を前にしても、固定観念を覆すことが出来ず、別のアプローチ、別のストーリーを書き直すことが出来なかったんですね、能なしですね。

アキレアの橋はドキュメンタリーでそうです。野村さんの鋭くも暖かいインタビューも素敵でした。
しかし、ノンフィクションではなく、フィクションを優先した番組のどこがドキュメンタリーなんでしょうか?事実より創作の方を優先しているにもかかわらずドキュメンタリーを名乗る醜悪さ、創作されていない過去の密着取材部分、おそらく密着取材をしていた関西テレビ取材分とおぼしきところもあったけど、そこも穢された思いがします。

しかしながらフィギュアの一部のスケーターは、事実を過大に膨らませ、それに甘ったるい美辞麗句を乗せた番組を作り、それをスケーター本人もファンも満足して受け取っているのも事実。
高橋大輔はそれとは逆に矮小化された印象ですが、安っぽくゴテゴテに飾られるような醜悪な装飾で貶められるよりかはましだったかなぁとも思いますが。

でも、ドキュメンタリーを謳って創作フィクションを作っておきながら、ご満悦な自画自賛ツイートまで垂れ流してたアキレアの橋制作スタッフは恥を知るべき!