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ロスト・イン・コミュニケーション

2006年08月07日 | Cinema

先週から借りていたDVD、やっと観終わりました。
ここのところ夜になると「なんにもしたくな~い」と突然動きがにぶくなるので、
眠くなるまでボーッとしてるのもなんだし、と
ベッドに横になりつつポータロウ を稼動。(注:ポータブルDVDプレイヤー)

今回観たのは『ロスト・イン・トランスレーション』です。
2年前の3月?それくらいにロンドン行った時、
地下鉄にでかでかとポスターが貼ってあるのを見て、
情けない顔してベッドに腰掛けている浴衣姿のビル・マーレイが
なんとなーく印象に残っていたのです。

監督がソフィア・コッポラ
(ゴッドファーザーの監督フランシス・フォード・コッポラの娘)ということで
それも記憶に残っていた一因だと思います。

父コッポラ作品の『ドラキュラ』に出演した縁でキアヌと娘コッポラが
一時付き合っていたような気がするんだけど、記憶違いかな?
いや、多分そう。
ソフィアはすばらしい女性だよ!」みたいな無邪気発言で
インタビューを受けていた当時二十代のキアヌがいた気がする。

脱線しましたが、それはさておき。
あらすじは、東京で出会ったハリウッド俳優の中年男と若いアメリカ人女性の
淡い愛の交流を描いたドラマ。とのことです。

以下、多少のネタバレがあるかと思いますので、
イヤじゃ~っ!!という方は避けてください

タイトルの「ロスト・イン・トランスレーション」とは「翻訳で失われるもの」
ということだそうです。
ナルホド。
日々の生活の中で、恋愛じゃなくったって、同じ言葉しゃべってたって、
かみ合わなくて、すれ違って、
すべてフィフティーフィフティーでコミュニケーションとれることなんて
ほとんどないもんね。
まして言葉が違うとなれば、なお難しいですね。


あらすじは…
倦怠期のハリウッド俳優。
カメラマンの夫の仕事についてきたけれどホテルでお留守番続きの若い女。
まわりには、こちらの言っていることがわかってるんだかわかってないんだか、
それさえよくわからない、ニコニコお辞儀ばかりしている小人ばっかり。
淋しい気持ちでいる2人が同じホテルに滞在中、出会い、意気投合
みたいな。

日本の描写が笑えました。
とはいえ、昔からよくあるアジア蔑視的なものはなくて、
純粋に「異文化」を描きました、という感じで。
んなバカな、みたいなところもままあったけど、
それもご愛嬌というか、演出の範囲内かな、と。
京都だとか、日本のきれいなところはきれいなところとして
ちゃんと紹介されてたし。
実際、日本にきた外国人にはこういう風に映っているんだろうな~

いつものように突込みどころもありましたけど、割愛です

CMに出演するために来日しているハリウッド俳優に演技指導する監督、その通訳。
いくらなんでもそれくらいの仕事(通訳)するくらいなんだから、監督の言ってることくらい訳せるでしょ~
私でももうちょっとまともなこと言えるヨー、
とか。(←真偽は不明)
パークハイアットのホテルマンが挙動不審過ぎだったり。
ゲーセンでゲームする若者が超ノリノリだったり。
(実はいるのかな、あんなのが。)
そもそもハリウッドスターなのに行動に制限がなさすぎやしないか、とか。
…あ、言っちゃった。



海外で1人ぼっちでいる時に、
まわりともうまくコミュニケーションとれない中で、
話ができる、一緒に行動できる、
それだけで妙な、愛着に似た絆が生まれちゃうんですよね。
そんな状況下だからこそ、というか。
うんうん。よくわかるよ。そんなことあったような気がするよ。
……気のせい?

…ということでとっても淡々としたお話ながらも
私の心の奥底の琴線にふれる映画でした。
ジャンルとしては恋愛映画、しかもミニシアター系
ということで敬遠される方もいるかもしれないけど、私はちょっと好きです。

へんな話ですが、ぶっちゃけ最後まで2人が肉体関係にならないのが
正解だったと思います。
ハリウッド映画だとすぐにベッドイーン!!てなるじゃないですか。
もしそんなことになってたら台無しだったよ。
(そこはこの間のフェルメールの煮えきれなさとは違うんだなー。)

最後のシーンが切なくていいですよー。
字幕でも日本語吹き替えでも
シャーロットを抱きしめながらボブが何言ってるのか全然わからないんだけど、
ここはわからなくていいところなのかな?
そこは知ろうとするのが野暮ってもんかい?
誰か観たことある人がいたら教えて~!!

この間の『真珠の耳飾りの少女といい
主演スカーレット・ヨハンソンつながりでしたが、
決してそれを意識してチョイスしたわけではないんです。
気になってた映画にたまたま主演していて、むしろこっちがビックリだ。
ウディ・アレンの新作のサスペンス映画『マッチポイント』にも主演すると聞いて
さらにビックリ!!
いまや超売れっ子なんですね。

あ!そうそう。この映画にはマシューがマシューとして出演してるんですよ!
藤井隆ですよ!
知らなかったー。
ハリウッド俳優がマシューの番組にゲスト出演って設定で。
だからなんだか本当に、日本人からみたら映画というよりも
ドキュメンタリーか何かみているような気にもなりました。

今日はいつも以上に映画オタクぶりを発揮してしまいましたね。
最後まで読んでくれたアナタ!
スゴイです!!

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2 コメント

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それ覚えてる! (maruko)
2006-08-10 13:11:02
会社ではましゅーと呼ばれているmarukoです。



地下鉄のそのポスター、私も妙に覚えてるよ!w

お懐かしいですな。うんうん。



私は最近ドラマの「LOST」を見てるよ。

これでは、西洋人からみたアジア人像がなんとなくわかるような気が。

(そんなシーンがちらほら)

ナゾだらけの話だけど、夜の暇つぶしにゼヒ。
返信する
あ、すごい人がいる。 (cotton100)
2006-08-11 12:05:52
あとから読み返したら超超長文でゲッソリした。

それを普通に読んでる人がいてビックリした。

ありがとましゅうw



私はわりと淡々としたしんみりじんわりミニシアター系の映画が好きなんです。



抵抗なかったら見てみてねん
返信する

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