名前（呼び名）とアイデンティティー＜３＞

前回、「つづく」と書いてしまったので続けますが、この話、オチがなくってどどどどうしよう。
すみませんσ(^_^;)
て感じ。



呼び名とアイデンティティーの関連性の有無を知りたくて調べてみても、専門的なことを述べてくれていそうなサイトもあんまり見つからなくて、結局のところ、未だによくわからない。
誰か教えて！ってのが現状です。


近そうなのがあっても、今度は専門的過ぎてよくわからない…。
ネットで「アイデンティティー」と検索してみても、『国籍』とか『性別』とか、思春期になってからの話ならよく見かけるんだけど、幼児期の呼び名についてってあんまりない。
そもそも、こんなこと気にする人いないのかな？



ところで、なぜ今さらこんなことをまた蒸し返しているのかと言いますと。
＜1＞の記事をアップした日に、久々に坊が「つーさんじゃない！」と言うところを見て「へ～っ」と思ったからです。


ツバサ～、と呼んでくれたり、つーさん、と呼んでくれたりするママが、騒動後絶滅したかに見えた「つーさん」という呼び名を久しぶりに口にしたのでしょうね。


「つーさんじゃない！」
と叫ぶ坊の声が聞こえたのでそちらを見ると、友達ママが、
「つーさんじゃない！って言われちった～ぁσ(^_^;)」
と、笑っていました。


「そうそう、去年先生につーさんって呼ばないでって直談判したんだよ。ツバサって呼んでほしいんだって。」
と伝えたら、え～、そーなの？知らなかった～、となって、そこでその話は終わりました。


担任になったことのない先生が近くを通りがかり、
「でもえらいよね、ちゃんと主張するんだから。」
と、事情知ってます風にフォローを入れてくれて、ああ、やっぱり職員間でなんらかのお達しがあったのね。と、改めて思いつつ、いや、それより、あれから８ヶ月経とうかというのに、未だに「つーさん」を受け入れられないでいる我が子に驚き。


で、いろんなことが頭の中を駆け巡ったんですね。


坊の呼び名問題って、たとえば、夏頃は赤い服はイヤ～と言って着なかった、でも秋になったらまた着るようになった。みたいな。時期的な、ちょっとした気分の問題かと思っていたけれど、やっぱり母が思うほど簡単な話じゃなかったのね。とか。


それならやっぱり、あの時先生に言っておいて良かったんだな～。もし、あの時実家で坊の呼び名の話にならなかったら、今もこの子はモヤっとしたまま暮らしていたのかな～。とか。


言葉が話せるようになっていて本人から気持ちが聞けたから良かったようなものの、言葉の習得がゆっくりの子だったらどうなっちゃうのかな～。とか。


いつ頃から自分の呼び名に対してこだわりが出るのかな～。いや、もちろん、こだわり具合にも個人差はあるだろうけれど。とか。



こんなふうにいちいち理屈っぽく考える人はそうそういないでしょうが、でも今回調べていて、意外と「こどもの呼び名」を気にしているお母さんはいるらしい、と知りました。
うちとは逆で、保育園でのこどもの呼び名が家庭と違う、とお母さんが悩むケースばかりでしたが。


「呼び名がいくつもあったら、どれが自分なのかわからずこどもが混乱しないか心配」
「保育園に言った方がいいかしら？」
と。
まさか我が子にそんな（微妙な）呼び名がつけられるなんて…という、親の困惑もあるようですが。


本人が話してくれればいいんだけどね。なかなかそうもいかず。
こどもが「混乱」するのかどうか？は定かではありませんが、とりあえず１つ言えるのは、「つーさん」のようにこども本人がその呼び名に「不快感」を感じるケースはあるみたいだよ！ってことをお伝えしたい。


どなたかの参考になるようでしたら、幸いです。
…と言う感じでこの話は終わろう。ラチが開かん。



ちなみに、坊にまたまた聞いてみました。
「なんでつーさんって呼ばれるのイヤなの？」
と。
８ヶ月前は、
「モヤっとする。」
という回答でしたが、今回はより具体的に、
「う～ん…、オッサンっぽいから。なんか、オッサンっぽい！」
と、言っていました。
「ツバサの名前はツバサだから。つーさんじゃ、名前が２個になっちゃう。」
とも。


ふ～ん…？
私、幼稚園に入る前にそんなこと考えたかな？
でも、そういえば、親戚のおばさんの私の呼び方がみんなと違う、変なの！と思ったことはあるかも。そんなに抵抗するほどではなかったけど。



坊は湯婆婆に名前と一緒にアイデンティティーまで奪われちゃうタイプの人間なんだなあ。
君、生きづらそうね。
…と、我が子が不憫になった母でした。おわり。