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名場面を振り返ってみよう!『雨漏り』編

2009年09月03日 | 昼ドラ・ドラマ

雨漏りの日の「すまない」ギュ。のシーン。


自分の部屋をベニちゃんと紀保に提供し、自分はみのりのお布団の中でゴロンゴロンと転がりながら、不穏な考えに囚われたまま、一人悶々とお悩み中の伊織さん。

世の中には、性的に興奮させる即効性のあるおクスリが存在するのだということ。
元看護師だったみのり。
ほとんど酒を飲めないみのりが龍一さんにブランデーを頼んだこと。
お前は何をしたんだ?もしかしてあの男のグラスに・・・


夢から覚めると暗がりの中に紀保がいる。
悪夢と腕の痛みと熱でうなされていた伊織さんに気づき、濡れたタオルを絞ってあげる紀保さん。
「のど渇いたでしょ?何か冷たいものを持ってくる。」
タオルを伊織さんの額に載せ、立ち上がろうとした紀保の手を素早く掴む伊織さん。
すまない・・・
つぶやいてその手を自分の胸の上に置き、手は握ったまま紀保を見つめている。



「すまない」って、・・・何が?
と、紀保同様、当時はハテナ?なココロモチでした。
だって私、バカ正直に「みのりは伊織さんの恋人」と信じていたからさ。
自分の恋人が他の男にクスリを盛って関係持ったって言うなら、自分だって被害者じゃん?と。
そこまで思いつめて紀保に謝る意味がよくわからず。


でも、あいさんのご指摘どおり、あれはみのりの悪事にうすうす気づき始めた兄・伊織の「マジかよー。カンベンしてよ~。」って心理が言わせたものだったのですね。
一人で龍一さんの面会に行ったときから胸に抱きつづけてきた疑念。
伊織さんが最初に見つけた『残酷な姿をした真実』でした。


面会の帰り、拘置所の廊下で、
場合によっては加害者が被害者で、被害者が加害者ってこともあるんじゃないかしら。
という紀保の言葉を思い出し、
「あんたの言った通りかもな。だとすればあんたに申し訳ないことをっ・・・!」
と、拘置所の壁を殴った伊織さん。

漠然としか掴めていなかったその意味もやっとクリアになったよ。(遅い?)
いや、クスリを盛ったことイコールそれが直「みのりが加害者」なの?って思っていて。
だって、それだけではみのりに悪意があったのかどうか彼女の真意がわからない。誰かに脅されてたのかもしれないし。
そこがちょっとついていけずにいたので。

でも伊織さんは、みのりが紀保や龍一さんに対して歪んだ感情を持っていたことを知っていたわけだから、それですぐに思い当たったのだね。





一年後、紀保の母親による無理心中だと思ってきた25年前のお互いの親の死が、みずえさんの仕業だったとわかった伊織さん。
「場合によっては加害者が被害者で、被害者が加害者ってこともあるんじゃないかしら。」
という紀保の言葉が蘇る。
「あんたの言った通りかもな。だとすればあんたに申し訳ないことをっ・・・!」
あれっ、デジャブだ。


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3 コメント

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Unknown (のりきと)
2009-09-03 23:22:03
実は、このシーン、個人的に永久保存版です。
この手を握るシーンは、二人が始めてお互いを意識するきっかけになった重要なシーンだもの!! 
なのに、なぜか・・・エンディングではカットされてしまってるけど・・・
(このあと、龍一さんに一人で面会に行くシーンの伊織がすっげー男前)

このときのお話は、紀保にボタンかけてもらったりもしてたし。
なんてウブで純愛突っ走ってたのかしらね、この頃は。
あのぶっきらぼうで仏頂面の伊織さんが女の手をギュッとした瞬間、全国に伊織ファンが倍増したはずだ。
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今気がつきました (あい)
2009-09-04 00:34:50
生姜湯の方しか気づいていなかったので
今、すごく得をした気分です。
のりきとさんのコメントのおかげです。
ありがとうございます。

私は、この回、最終話を見てから初めて見たので、伊織さん、限りなく真実に近づいてるやん!と叫んでしまいました。

でも、きほちゃんには
言えなかったんですよね。
ずっと、ずっと。


「場合によっては加害者が被害者で~」発言、私も深いと思いました。

ある意味、きほは無意識に、母たちの過去の真実を言い当てていたことになるんですから。
返信する
Unknown (cotton100)
2009-09-04 12:18:20
>のりきとさん

やっぱり!そうですよね!面会室で龍一さんと向かい合って話してる時の伊織さんがめちゃくちゃ男前っす!
髪形も、短すぎず長すぎない絶妙のバランスだったし、明らかに気合の入ったヘアメイク。岩浅さんアリガトウ!!
伊織さん自身、覇気があって精悍な顔をしていてステキでした。

雨漏りシーンは、画面の暗さと尺使いすぎるってとこが難点で泣く泣くカットされたのかな~。と思っとります。
お互いこの時はまだ恋愛感情を抱くまではいってないにしても、熱っぽい伊織さんの手と、タオルを絞る紀保チャンのひんやりした手、それぞれの温もりが伝わってきそうでドキドキしちゃう。
温度感のある良きシーンであったことよ。。。


>あいさん

すみません、勢いで更新しちゃいました。
タイトルわかりづらいですねえ;
(のりきとさんもあいさんも、よくぞ見つけてくださいました。)

極めて暗示的な言葉でしたよね。
それにしても、視聴者が確認できるものだけでも伊織さんの抱える負担の大きさは言うまでもなかったのに、
みのりのことも秘密、親のことも秘密。
そんな状況で事件の真相も探らなくちゃならなかったなんて。ほんとタイヘン。
「これは話していいこと。これは黙っておかなくちゃいけないこと。」と、頭で一旦整理してから話さなくちゃいけないし、自分なりに「こんなこと人には話したくない!」っていう話題もあっただろうし。
かといって同志だからあんまり隠し事するわけにもいかないし。


そう考えると「そりゃそれだけ葛藤してたら仏頂面にもなるよね。よく脳みそショートしなかったね…。」と本気で尊敬しちゃいます。
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