coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

のぶお

2007-12-24 12:15:56 | 昔話
1999年。

王子・のぶお・私の3人で遊ぶことがよくあった。

この3人の共通点は「ナルシスト」


王子は身長175cm、痩せ型で目は小さく、鼻だけやたらデカく、

中性的な雰囲気の、超が何個もつくミーハー男。


のぶおは高校入学時、ジャニーズの少年たちのようにキレイだったが、

年々顔がくどくなり、滑らかなしぐさのみ、過去の輝きを残す男。


私はといえば、知っての通り、自称モテ子。


なので、この3人で歩いていると妙に周りの人の目を気にしていた。

見られてもいないのに、「見られている」と思い込み、キレイに振舞ったりした。


中でものぶおと言うこの男。

ギザキモス。


少年グループとすれ違ったときのこと。

少年グループは私たち3人をジロジロと見ていた。

そして、すれ違い様にこう言った。


「オトコ・オンナ・オカマ」


ロン毛ののぶおは『オカマ』と言われていた。

イケてるサラサラヘアー。まるでキムタクだ!

と思い込んでいたのぶおがあまりに滑稽だった。


人一倍大きな顔を持つのぶおは、写真を撮るときの角度がいつも一緒。

どの写真も同じ角度・同じ顔。

どの写真も、人一倍大きな顔だった。


そんなのぶおのエピソード。


ある日、のぶおのジャージがなくなった。

私たちはのぶおがイジメられているんじゃないかと心配した。

が、のぶおは無邪気に言い放った。

「たぶん、僕のファンの子が盗ったんだと思うんだ」


んなわけあるかい!


でも、のぶおはいうれしそうにしているので、ほっておくことにした。

それからはネタのように「ジャージ返してもらった?」と聞いたりしたが、

その度のぶおは「ううん、ファンの子が大事に持ってる」と言っていた。


卒業式の前の大掃除の日。

私ちは見てはいけない物を見てしまった。

のぶおの手にジャージ。

それもホコリまみれの。


「ロッカーの裏に落ちてたんだ…」