少し前に、2万キロ弱使用したドライブベルトを交換しました。
この後輪側のパーツを分解グリスアップ&清掃します。
自動遠心クラッチのシューです。
スクーター時代にお世話になった、測定士さんという方のアイディアで、センタースプリング弱化チューンしてあります。
ホンダの125のスクーターの純正パーツです。
クラッチとスプリングを取り外したところ
ピンがこの溝の中を動く訳ですが、駆動の力を伝えながら、金属同士が擦れ合う構造なので負荷が大きいです。
強い力が掛かっているのが分かる当たった跡
こんな風に、溝に一杯,ヤマハの専用のグリスを詰めます。
こんな風にカバーを被せて組み立てていきます。
通常、同時にトルクカムもグリスアップするのですが、その時は急な悪天候で中止しました。
ベルトも完全に馴染みが出た距離ですし、トルクカムグリスアップを行いました。
この後輪側のパーツを分解グリスアップ&清掃します。
自動遠心クラッチのシューです。
油分が遠心力で流れてきた様子です。
ペーパーを当てて油分を落としました。
クラッチの内側にも油分がついて色が変わっています。
クラッチの内側にも油分がついて色が変わっています。
脱脂して細目のペーパーを当てました🔧
スクーター時代にお世話になった、測定士さんという方のアイディアで、センタースプリング弱化チューンしてあります。
これによりドライブベルトが2万キロ持つようになりました。
キムコのスクーターの弱点の一つは
トルクカムのグリスが遠心力で流れてクラッチに付着する事
(スタート時のジャダー発生トラブルになります)
これはオイルシールを国産に換えても完全には防げません。
国産だとあまり出ないトラブルなので〜
(^_^;)
思うところがあり、台湾キムコには無い,
このパーツを付けてみました。
(スプリングの内側に入っている円柱状の部品)
ホンダの125のスクーターの純正パーツです。
サイズが全く一緒で使えるんです(笑)
これが漏れたグリスを受け止めてくれています。
写真に写ってるようにグリスが内側に付着していました。
完全に防ぐ事は出来ませんが、これでクラッチ清掃回数が国産並みに減りました。
クラッチとスプリングを取り外したところ
円柱部分のカバーを取ります。
ここが、トルクカムの肝となる溝とピン
此処らの働きによって、スクーターは再加速が可能になります。
拡大写真
ピンがこの溝の中を動く訳ですが、駆動の力を伝えながら、金属同士が擦れ合う構造なので負荷が大きいです。
その為、当たってない所にバリがあります。
ダイヤモンドヤスリでこのバリを小さくしました。
整備しないで過走行すると、この溝に段付きが生じて変速しなくなります。
それらの予防だけでは無く、スムーズな再加速の為にグリスアップをしました。
強い力が掛かっているのが分かる当たった跡
こんな風に、溝に一杯,ヤマハの専用のグリスを詰めます。
(いくつか試した中で一番垂れが少ない)
こんな風にカバーを被せて組み立てていきます。
ちなみにスズキのアドレス125は、定期的に此処のグリスアップをしないと、中のピンがこのカバーを突き破って飛び出すトラブルが発生します。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
基本的にグリスアップは、少なくとも10,000km毎にしています。
それでも最初の写真に有るように、グリスは完全に無くなり、劣化し,色がモリブデングリスの色の様になります。
この台湾スクーターのトルクカムの部品は、
定期的なグリスアップによって6万キロでも問題無く使用可能です。
が,整備をしないと、この距離だと溝が広がってガタガタで使えないでしょう。
20年位前に250のスクーターブームがありました。
無知な為に、全くメンテしないでベルトが切れる迄使うと、駆動系の殆どの部品が要交換になり、250だと7~9万円必要なので乗り換えのパターンが多かったですね(^_^;)
国産はパーツ精度が高い為、台湾スクーターよりも、少しメンテサイクルは長くても大丈夫ですが、ベルト交換時に駆動系すべてのグリスアップ&脱脂はした方がいいですね(^^)v