クレモナ カルテット

ポイントは ~初志貫徹~

今日8月16日はニョッキを食べる日だそうです。

うちもお昼にニョッキのトマトソースをいただきました。どうしてこの日に食べるのかは誰に聞いても分からないので只今聞き取り調査中です。


楽器のアウトラインは、カーブとカーブがつながる先端部分(ポイント)だけを残して進めます。

今回はチェロさんでポイント作りを紹介します。



上下8cmのところに点を置きました。



ポイントの延長線がその点に向かうように削ります。



十分余裕をもって材を残して切っています。



定規で常にポイントと点の角度をチェックします。



ノギスで計り9,5mmのポイントにします。カーブもそれに合わせるように徐々に削ります。カーブの調和を作るラインを見る目と根気がいる作業です。



パフリングカッターでポイントの長さをチェックします。一つ目が終わると同じ片側のポイント作りに入ります。上下のポイントのバランスを見て、今度は左右が対照になるようにポイントを作っていきます。



1stVnの一番最初の片側2つのポイント作りに3時間を費やし

残りは各1時間かかりました。1日がかりの作業です。

2日目は2ndVn、3日目はヴィオラ

そしてようやくチェロまでたどり着いたのは4日目です。楽器が大きくなるので各ポイントに1時間半から2時間。


チェロアウトライン完成

一番最初のポイントは「創る」その後からはそれと同じスタイルのものを合うように「作る」

最初にスタイルを決めたらそれを最後まで貫きます。

何十時間にも及ぶ0.1mm単位の仕事ですが、楽器のアウトラインの美しさを形作るには欠かせない時間なのです。

ヴァイオリン、ヴィオラを弾く人にとっては表板の右上のポイントに弓や爪が当たってしまう事もしばしば 

「ちょっと邪魔~!!」なんて言わないで下さいね。
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