クレモナ カルテット

【研究】チェロのテルピースを比較

コンクール用作品を作った時にテルピースでどのくらい音が変わるのか?という実験をしてみました。
実験に使ったのは以下のテルピースです。

ローズウッド
つげ
スネークウッド
ペルナンブッコ
黒檀(以上を同じメーカーのものを使用)
黒檀(他社製品)
プラスチック
 

木の素材に関しては、どれも優越がつけ難いですが、微量ながらやはり音に違いがありました。

黒檀は素材が重たいので振動を止めてしまう働きがあり、素材が軽い方がより深みのある音がしました。かといって軽いプラスチック製品では、音を伝える働きが低いので層の薄い音になってしまいます。
ペルナンブッコの音が一番深くて良い響きが出ていました。
チェロ全体の音に与えるテールピースの影響は2%くらいでしょうか。
結果は以下のとおりです。

ペルナンブッコ>ローズウッド、つげ、スネークウッド>黒檀、他社黒檀>プラスチック
あくまでもこれは私が製作したチェロにフィッテングして得た結果ですので、各々楽器によっての相性もあると思います。

コメント一覧

yoko
hirocelloさま
応援ありがとうございます!!!
B&Cのペグで、ペルナンブッコの色目がリクエスト出来るなら「明るい目」とするとダルモニのテルピースに色合いが似ます。ご参考までに。
hirocello
ありがとうございました!
 明確なご回答,ありがとうございました。思い切ってお伺いしてよかったです。

 今回の付け替えにあたっては手持ちの ダルモニ 黒檀235mm,otto tempel ローズウッド220mm と,改めて比較のうえ,新しいく取り寄せた ダルモニ フェルナンブーコ235mmを選択しました。

 私の楽器では,フェルナンブーコは明るくハッキリ,ローズウッドは深い響きで音色面てば甲乙つけがたい感じでしたが,音の立ち上がりのよさ/機能面(と見栄え)で,前者に軍配をあげました。

 唯一,フェルナンブーコは高いのが難点ですね。ダルモニに特注をかける勇気が沸いてこないので,ネットで入手可能なB&Cで手を打とうかと思っています。

 ガタイの大きなチェロの製作を厭わず手掛けられる(小柄な)日本人製作家様,今回はありがとうございました。海の向こうから応援しております! 
yoko
hirocelloさま
何材から付け替えられたのでしょうか?音質がアップされたとのこと、良かったですね!
ペグはテルピースほど振動に直接作用するわけではないですが、美的な観点から私もペグを揃えています。
他の材と比べて加工がしにくいと感じませんでしたし、ギコギコもしません。「心配なし」です。
もしかすると、ペグとペグ穴(ペグリーマーに径を合わせたペグシェーパーを一対で使います。)がきちんと合っていない、という別の問題があるのではないでしょうか?
もしくは、コンポジションを塗ると改善されます。
hirocello
フェルナンブーコ
 今回の比較研究を拝見し,思わずフェルナンブーコのテールピースに付け替えてしまいました。結果,音の輝きが増したのに加えて,音の立ち上がりも大きく改善して(日本刀で竹を切ったよう),とても満足しています。
 で,そうなると,ペグも材を揃えたくなるのが人情というもの…。その関係で,一つ質問させていただいてよろしいでしょうか。
 「フェルナンブーコのペグは材があまりに硬く(精緻な加工は難しいため),ペグを回す度にギコギコする」といった話しもあるようですが,本当のところはどうなのでしょうか?
 「要注意」「心配なし」程度で構いませんので,情報を頂けましたら幸いです。
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