クレモナ カルテット

f字孔 ~ effe ~

 イタリアに梅雨はありません。夏至を境に急に暑くなり、連日33度を越える日が続いています。 
さてメインディッシュのセコンドピアット(裏板・表板の厚みを出す)前に、F字孔のデザインをしました。

1500年代中期以前は「f」の形ではなく「C」の形をしていました。
ビオラ・ダ・ガンバなどの古楽器にその後が見られます。
それがヴァイオリンの誕生時期の頃にf字孔になったのですがはっきりとした理由は分っていません。
 f字孔のあたりに経年変化によって割れが起きることもあり、「C」だと割れが起きると真ん中の部分全てが欠損する可能性がありますが「f」だとそのリスクは避けれます。また「C」を上下に分け下半分を反対向きにすると「f」となることから、表板に開ける面積に変化はなく、美的な観点からも「f」が好まれたのではないでしょうか。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「チェロ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事