さてメインディッシュのセコンドピアット(裏板・表板の厚みを出す)前に、F字孔のデザインをしました。
1500年代中期以前は「f」の形ではなく「C」の形をしていました。
ビオラ・ダ・ガンバなどの古楽器にその後が見られます。
それがヴァイオリンの誕生時期の頃にf字孔になったのですがはっきりとした理由は分っていません。
f字孔のあたりに経年変化によって割れが起きることもあり、「C」だと割れが起きると真ん中の部分全てが欠損する可能性がありますが「f」だとそのリスクは避けれます。また「C」を上下に分け下半分を反対向きにすると「f」となることから、表板に開ける面積に変化はなく、美的な観点からも「f」が好まれたのではないでしょうか。
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