チェロの駒を比較する研究第二弾を行いました。
今回は同じフレンチタイプの駒で足の部分の大きさを変えるとどうなるか?ということを実験してみました。
(上のブリッジの部分は両方の駒とも同じ幅、厚みの寸法にしてあります。)
市販されている駒は半加工品ですが、今回の駒は材料から切り出ししました。
というのも実現させたい駒の足の大きさが市販のものではなかったからです。
デザインも何パターンか起こしましたがこれに落ち着きました。
かなりの大足です。
材料のクオリティーは市販の半加工品に較べると良くありません。(クオリティーの良いものから半加工品になるから)
ところが完成したものをチェロにたて弾き比べてみると低弦の響きがずっと良くなりました。そして音のクオリティーも上品です。
この実験に立ち会った持ち主の方、音楽家の方と私3人は「大足の駒」に軍配が上がりました。
どうしてそのような結果になったのか?
駒を立てるにあたって重要なのはまずバスバーの上を通過しているということと、今回「大足の駒」にするに至ったのはF字孔間の距離でした。
表板の響きを構成している大切な部分を最大限に活かしてみようと(これについては語ると長くなるのでまたの機会に)、F字孔間の距離と同じ駒足の物を作ったのです。これがいい結果につながりました。
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