二台目のチェロという事でオーダーを頂きました。
モデルは
オリジナルで、ストラディバリの「華やかで健康的な音」とモンタニャーナの「ダークで深みのある音」の両方を兼備え
低弦はコントラバスのような深くて渋い声、それが高弦まで続いていくのではなく、音の階段を上がっていくほど華やかな音に変化していきます。
低弦はコントラバスのような深くて渋い声、それが高弦まで続いていくのではなく、音の階段を上がっていくほど華やかな音に変化していきます。
材料は
一台目の裏板は正統派のトラ杢模様をご所有されており
バーズアイ模様(鳥目杢)にご興味があるとの事でしたので
バーズアイの中でもさらに珍しいカットのトラ杢+バーズアイ模様をご提案しました。
横板は通常裏板模様に合わせますが、こちらは依頼主様からのご提案でバーズアイ模様です。
裏板から横板まで立体感があり今までのチェロにない杢模様の共演です!
どうしてもバーズアイは材料の性質上柔らかい音になりがちですが
表板はイタリア・タルヴィージオ産をセレクトし音のバランスをとります。
さらにこちらはマスキアート音響効果アップが得られるはずです。
銘は
『Speranza(希望の光)』
イタリア中の人々がこの数か月何度も繰り返していたことわざ La speranza è l'ultima a morire(最後まで希望を失わずにいよう)
そして私にとってもこのチェロを製作することが希望の光でありました。
素敵なお名前を頂きました。感謝です!