本のことって以外と書いてなかったんですが、このごろ何かおススメは?と訊かれます。
いま会う人会う人にすすめているのが、この本です。
「いのちと放射能」柳澤桂子 著 ちくま文庫
この数ヶ月、読み直している方も多いのではないでしょうか。
クラスの人にはさんざんご紹介して、震災直後の舞踏クラスやダンスクラスでは、この本からいくつかの言葉を踊りのイメージにしてみたりしました。僕が舞踏WSをおこなっている「ほびっと村」内の書店でも入荷のたび次々に買っていかれるんですよ、とのこと。
でも、あらためて。
科学的な解説に、さまざまな詩が引用されて、心で受けとめることが出来ます。
著者の柳澤桂子さんは、長く闘病生活をされながら研究・執筆をされ、どの本も暖かいです。
生命科学者であるばかりでなく、すばらしい歌人でもあります。
しずかな美しい文体だからこそ説得力がありますし、励みになります。
いま、毎日の暮らしを組み立て直してゆく日々。
ほんとうに大事なことは何か、もう要らないものは何か、変えなければならない考えや行動の仕方は早い時期から示されてきたのに。
この本を読めば読むほど「イノチをつなげてゆく責任」を、ひしと感じます。はずかしくさえあります。
複雑で専門的に研究しないとわかりづらいことが世の中にはたくさんあります。
いま僕らが渦中にある放射能のことは、まさにそのなかのひとつです。
ものごとを理解しやすくする役割をになっているのが専門家だと思いますが、
この本の著者は、そのことをとても大事にしてくださっていると思いました。
そろそろ子どもたちの学校ではプールが始まります。影響、大丈夫なのかしら。
低い線量での被曝について、海のこと魚のこと、外国への影響について、
わかっていないことがすごく多い。
ヒロシマ、ナガサキ、そして今回の原発事故。
僕ら日本人は核と放射能の最前線に暮らしています。
どう向き合ってきたのか。
どう向き合ってゆけば良いのか。
少しでも知ろうとすること。客観的な知識を少しでも。そして感情をゆたかに通して。
この本の行間から、そんなメッセージがしんしんと響いてきます。
放射線は目で見えません。放射能は感じることが出来ません。本能がアテになりません。
知識と想像力というものが生命にとっていかに重要であるかを、いま僕らは体験しているのではないでしょうか。
______________________________________
PS:この本とあわせて参考になります!
「放射線医学総合研究所」のサイト
自分が生活する地域の累積放射線量の計算方法などものってます
「Nature」 日本語版オンライン特集:日本を襲った大地震と核の危機
今までのことを概観しやすいです
「暮らしの放射線Q&A」
具体的な質問に答えてくれるサイトです
いま会う人会う人にすすめているのが、この本です。
「いのちと放射能」柳澤桂子 著 ちくま文庫
この数ヶ月、読み直している方も多いのではないでしょうか。
クラスの人にはさんざんご紹介して、震災直後の舞踏クラスやダンスクラスでは、この本からいくつかの言葉を踊りのイメージにしてみたりしました。僕が舞踏WSをおこなっている「ほびっと村」内の書店でも入荷のたび次々に買っていかれるんですよ、とのこと。
でも、あらためて。
科学的な解説に、さまざまな詩が引用されて、心で受けとめることが出来ます。
著者の柳澤桂子さんは、長く闘病生活をされながら研究・執筆をされ、どの本も暖かいです。
生命科学者であるばかりでなく、すばらしい歌人でもあります。
しずかな美しい文体だからこそ説得力がありますし、励みになります。
いま、毎日の暮らしを組み立て直してゆく日々。
ほんとうに大事なことは何か、もう要らないものは何か、変えなければならない考えや行動の仕方は早い時期から示されてきたのに。
この本を読めば読むほど「イノチをつなげてゆく責任」を、ひしと感じます。はずかしくさえあります。
複雑で専門的に研究しないとわかりづらいことが世の中にはたくさんあります。
いま僕らが渦中にある放射能のことは、まさにそのなかのひとつです。
ものごとを理解しやすくする役割をになっているのが専門家だと思いますが、
この本の著者は、そのことをとても大事にしてくださっていると思いました。
そろそろ子どもたちの学校ではプールが始まります。影響、大丈夫なのかしら。
低い線量での被曝について、海のこと魚のこと、外国への影響について、
わかっていないことがすごく多い。
ヒロシマ、ナガサキ、そして今回の原発事故。
僕ら日本人は核と放射能の最前線に暮らしています。
どう向き合ってきたのか。
どう向き合ってゆけば良いのか。
少しでも知ろうとすること。客観的な知識を少しでも。そして感情をゆたかに通して。
この本の行間から、そんなメッセージがしんしんと響いてきます。
放射線は目で見えません。放射能は感じることが出来ません。本能がアテになりません。
知識と想像力というものが生命にとっていかに重要であるかを、いま僕らは体験しているのではないでしょうか。
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PS:この本とあわせて参考になります!
「放射線医学総合研究所」のサイト
自分が生活する地域の累積放射線量の計算方法などものってます
「Nature」 日本語版オンライン特集:日本を襲った大地震と核の危機
今までのことを概観しやすいです
「暮らしの放射線Q&A」
具体的な質問に答えてくれるサイトです