櫻井郁也ダンス・ソロ公演2011
「TABULA RASA」
Sakurai Ikuya Dance solo " TABULA RASA"
2011全面改訂上演(全編ライブ演奏バージョン)
2005=初演(真空断層2部作)
2006= ポルトガル2都市招聘(ホールヴァージョン、サウンドコラージュバージョン)
2008=国内再演バージョン
日時:7月29日(金)20:00 会場:planB
※お席に限りがありますので、お申込みはお早めにお願いします。
詳細&お申込み(公演サイト)
______________________________
震災直後に構想したソロ公演の開催が決まり、リハーサルを重ねています。
(このほど下記の公演サイトをオープンしましたので、あわせてご参照いただければ幸いです。)
今回は『TABULA RASA』(タブラ・ラサ)という作品を3年ぶりに踊ります。
ひかりを呼吸している肉体、
そんなイマジネーションが、このダンスの出発点でした。
暗闇がひろがるなかで、
一条の光を呼吸しながら、生の息吹を獲得しようとする一つの肉体・・・。
震災のあった夜、この東京を歩きながら、いっしょに歩いてゆく大勢の人たちの中で、
どうしてでしょうか、無性にこの作品を、という衝動がこみあげてきました。
混乱おさまらぬなか、作曲/演奏の田ノ岡氏にコンタクトをとり、やろう!という声をもらいました。
そして、稽古を開始し、夏の一夜に舞台を定めました。
以来、日々の体験や思いが結びついて、
いま、このダンスが新たな芽を息吹き、生まれ変わりつつあります。
始まったばかりの再生への道と、重ねあわせながらのステージとなります。
生命の証しともいえる呼吸、「息すること」。
そして生きる力を与えてくれるもののシンボルともいえる「ひかり」。
これらを受け止め直すことから、もういちど立つことが出来ないだろうか。
数多くの作品の中で、この「TABULA RASA」は、何度でも踊り続けてゆくことを意識して作業を始め、2005年の初演から海外公演を含めて5回目の正式公演となります。
つづけてゆくこと。
過去を今につなげ、今を未来につなげてゆくこと。
ひとつの灯を絶やさぬこと・・・。
いまこの状況のなかで、稽古にはこれまでの公演で経験したことのない緊張感があります。
いまはまだ、心は強く痛んでいると思います。
僕が暮らすこの東京でも、一見無事に過ごせているとはいえ、それは如実に感じます。
しかし、その反面、笑顔を交わす風景が増えたような気もするんです。
たとえがんばって笑顔になっているのだとしても、笑顔は生きる力を生む、それは、ひかり。
なんとかして克服してゆこうという力を、いま、人ひとりひとりが育てているんだと思うと、
つぎつぎに出てくる困難さや複雑さを目の当たりにしながらも、
生きようとすることの尊さに気付かされ、襟を正す思いがわきあがってきます。
あの日から、「再生」「復興」という道が始まりました。
それは、ひとりひとりがイノチというものに対して、本気で向き合い直す季節の始まりかもしれません。
日々、というものが、ひしひしと身にしみます・・・。
その実感を、今回のソロダンスには凝縮したいと思います。
ダンスは肉体が奏でるイノチの歌です。
その力を信じて、精一杯、身を尽くしていきたいと思います。
そして、お集まりいただいた一人一人の方と、思いを重ねあわせてゆける一夜にしたいです。
(引き続き、プロセスを書いていきたいと思っています。ぜひ、ご注目くださいませ!)
「TABULA RASA」
Sakurai Ikuya Dance solo " TABULA RASA"
2011全面改訂上演(全編ライブ演奏バージョン)
2005=初演(真空断層2部作)
2006= ポルトガル2都市招聘(ホールヴァージョン、サウンドコラージュバージョン)
2008=国内再演バージョン
日時:7月29日(金)20:00 会場:planB
※お席に限りがありますので、お申込みはお早めにお願いします。
詳細&お申込み(公演サイト)
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震災直後に構想したソロ公演の開催が決まり、リハーサルを重ねています。
(このほど下記の公演サイトをオープンしましたので、あわせてご参照いただければ幸いです。)
今回は『TABULA RASA』(タブラ・ラサ)という作品を3年ぶりに踊ります。
ひかりを呼吸している肉体、
そんなイマジネーションが、このダンスの出発点でした。
暗闇がひろがるなかで、
一条の光を呼吸しながら、生の息吹を獲得しようとする一つの肉体・・・。
震災のあった夜、この東京を歩きながら、いっしょに歩いてゆく大勢の人たちの中で、
どうしてでしょうか、無性にこの作品を、という衝動がこみあげてきました。
混乱おさまらぬなか、作曲/演奏の田ノ岡氏にコンタクトをとり、やろう!という声をもらいました。
そして、稽古を開始し、夏の一夜に舞台を定めました。
以来、日々の体験や思いが結びついて、
いま、このダンスが新たな芽を息吹き、生まれ変わりつつあります。
始まったばかりの再生への道と、重ねあわせながらのステージとなります。
生命の証しともいえる呼吸、「息すること」。
そして生きる力を与えてくれるもののシンボルともいえる「ひかり」。
これらを受け止め直すことから、もういちど立つことが出来ないだろうか。
数多くの作品の中で、この「TABULA RASA」は、何度でも踊り続けてゆくことを意識して作業を始め、2005年の初演から海外公演を含めて5回目の正式公演となります。
つづけてゆくこと。
過去を今につなげ、今を未来につなげてゆくこと。
ひとつの灯を絶やさぬこと・・・。
いまこの状況のなかで、稽古にはこれまでの公演で経験したことのない緊張感があります。
いまはまだ、心は強く痛んでいると思います。
僕が暮らすこの東京でも、一見無事に過ごせているとはいえ、それは如実に感じます。
しかし、その反面、笑顔を交わす風景が増えたような気もするんです。
たとえがんばって笑顔になっているのだとしても、笑顔は生きる力を生む、それは、ひかり。
なんとかして克服してゆこうという力を、いま、人ひとりひとりが育てているんだと思うと、
つぎつぎに出てくる困難さや複雑さを目の当たりにしながらも、
生きようとすることの尊さに気付かされ、襟を正す思いがわきあがってきます。
あの日から、「再生」「復興」という道が始まりました。
それは、ひとりひとりがイノチというものに対して、本気で向き合い直す季節の始まりかもしれません。
日々、というものが、ひしひしと身にしみます・・・。
その実感を、今回のソロダンスには凝縮したいと思います。
ダンスは肉体が奏でるイノチの歌です。
その力を信じて、精一杯、身を尽くしていきたいと思います。
そして、お集まりいただいた一人一人の方と、思いを重ねあわせてゆける一夜にしたいです。
(引き続き、プロセスを書いていきたいと思っています。ぜひ、ご注目くださいませ!)