櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

ダンス/舞踏クラス。5/3報告

2013-05-04 | レッスン・WSノート
踊りの研究室、身体と意識の実験室。そう呼びたくなるようなメンバーの集まる、僕自身もワクワクするクラスです。
作品創造とインプロヴィゼーション。この二つがこのクラスの柱。これは現代ダンスの醍醐味です。
踊り、検証し意見を交わし、また踊り。
メンバーの動きを見て、メンバーの言葉をきいて、必要なテクニックや、ダンスや身体にまつわる知識や、ヒントを散りばめた振付を提供する、あるいは練習課題をだす。そんな関わり方に、僕はチャレンジします。いつもアタマをスッキリさせて客観性をもって稽古を立ち上げるのは、楽ではないけれど楽しみで仕方ない作業です。みんな、ありがとう、と、稽古の後はいつも心のなかで思います。そして、クラスの後は、大抵すこしの時間を一人で過ごしてから帰ります。いま垣間見たものは何だったのか、メンバーがさっきポツリと言ったアノ言葉は何だったのか、来週までに僕は何を準備していくべきなのか。すこし考えてから帰る。この時間もまた楽しいのだけれど。

さて、今日は、かなり音楽を踊りました。生ピアノの即興演奏で自由に動きを生みだしてゆくインプロから、サティの音楽を踊る振付に結びつけてゆく練習。ひとりひとりのイマジネーションが動きになり、作用しあって結び溶けてゆく。別別の断片が関係を生み、また新たな断片になって空間に散る。さまざまなプロセスが戯れダンスする。
無意識の行為が思いがけず美しかったり、イメージがあるのに実現できなかったり、ハプニングが面白い動きを生みだしたり。発見、気づき、期待、想像、偶然、必然、、、。身体と意識は限りない関係を関係し、感覚の広がりをいざないます。

全身全霊で踊り、思いを表現し、自らの心身を解放する時間。そんな時間を、時間をかけて紡ぎだしてゆくこと。貴重な体験の積み重ねだと思います。

感じて動く。ただそうとしか言いようのない、シンプルな、率直な、瞬間。存在の実感。

ダンスは生命感覚のアートだと、このクラスを行いながら、じわじわと感じています。
メンバーのみなさん、素敵でした。また来週が楽しみでなりません‼
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