フランス トゥルーズのくらし

フランス 南西部の街 トゥルーズからのお便り

「オバケなまこ」と「ハチミツ」

2021-10-31 23:20:20 | 日記

「オバケなまこ」と「ハチミツ」

公設市場の2階にあるシ-フ-ドレストランに

一緒に行こうと友人が誘ってくれた。

 

そこでメニュ-と一緒に出されたパンが

一切れの「オバケなまこ」だった。

ホールの担当者に、どこから買っているのかと尋ねた。

「階下(公設市場)のパン屋さんから、、」だと言う。

翌朝、パン屋さんに直行。

店頭に目をやると、でっかいパンでいっぱい。

一本は長さが1メートル弱 、重さはなんと2,25 Kg。

形が「オバケなまこ」そのもの。

幾重にも、積み上げられ、その数には度肝を抜かれた。

田舎パン(パン・ドウ・カンパ-ニュ)だ。

好みに合わせてスライスしてくれる。

素朴で、表面には粉がまぶされ、焦げ色がつき茶褐色だ。

香ばしく、テクスチャ-(繊維質)の食感がとてもいい。

 

何回か通っているうちに、販売担当のお姉さん

(といっても60歳は過ぎている?)と、親しくなり、

ある日、日本のお土産を、そっと手渡した。

それから少したったある日の事、

市場に行くと今度は、お姉さんが

ハチミツの小瓶セットをお返しとばかりに

プレゼントしてくれた。バカンス先の郷土土産。

これも素朴な味の「ハチミツ」

(ミエル・ド゙ウ・カンパ-ニュ)だった。

 

「カンパ-ニュ」という響きは

子供の頃に思い切り駆け巡って遊んだ野山

の香りと味がする。

 



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