カール人形ってなんだ??
と思っている、そこのお若いお方に、ちょいと解説なんぞしてもいいでしょうか?
って聞いてるけど、答えを待たずに続けますけどね(笑)
カール人形は昭和30年代に大流行したお人形です。
[前髪がクルンとカールしている]ので、そう呼ばれていました。
前髪を巻くカーラーが付いているものもありましたね。ブリキみたいな素材の。
初期の殆ど(30年代前半)は、口にミルクの飲みの穴が開いていて、
お尻に小さな穴が開いていました。
付属のミルクピンで水を上げると、お尻から出てくる仕組みです。(原始的-笑)
私も水を飲ませた後、首とか取って中を乾かしてました(ざ、残酷)
最初の火付け役となった増田屋のミルク飲みカール人形は
口からチュープが付いていて、腰のあたりに出てきます。
増田屋さんのお子です↓(スカートまくって、おパンツも下げて、ごめんちゃい)
後の多くは、それをまねて作っているらしくチュープはありません。(特許だったのかな??)
そして、腰ではなて、まんまお尻に穴が開いていました
当時のカール人形の基本は
1.口がとがっており、穴が開いていてお尻に穴が開いている。
口が開いていない子もいますが、多分それより少し後から出た子だと思います。
それはそれで可愛いんですけどね。
2.前髪がカールしていてポニーテールの髪型。
※何列にも髪があるのは高級品で、多くは頭の周りだけに1列生えている。
そのため、髪をほどくと頭頂部他は禿げている(笑)
そして、そこはハゲが目立たないように茶色く塗られている。
3.目は青い。
※書き目(ペインティングアイ)の子は右横を向いていて
中心から黒、青、白に塗られている。
4.髪は茶色でストレート。カールがかかっていても下に少しある程度。
たまに金髪であっても色が濃い。
6.幼児体型で足は太い。
前髪はくるくるカール(戦後、この前髪流行ってたらしいよ)
7.靴の履いている子の靴がゴム製で凝ったデザイン。
履いてない子は、型どりのペインティング。
※ビニールっぽい靴を履いている子は
後期(30年代後半から40年代はじめ)の子かなぁと思います。
靴のデザインが簡単でしっかりしているので。
ゴム靴の子↓
ソフビっぽい靴の子↓
型押しペインティングの子↓
8.大きさは大きくても30センチ前後。←高級品??
22-23cmの子が多い←庶民派。
今、デットストックで出てくる子がいるのですが、
たぶん、昭和40年代初めに出たファッションドールに押されて売れ残った子だと思うので、
40年代に入ってからの子かなぁ。と思っています。
そういう子は、頭と手足だけがソフビで、体の材質がビニールっぽく薄く軽いです。
なんてね~
この時代考証、あってるかな??
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