□作品オフィシャルサイト 「ゆきてかへらぬ」
□監督 根岸吉太郎
□脚本 田中陽造
□キャスト 広瀬すず、木戸大聖、岡田将生、田中俊介、トータス松本、草刈民代
■鑑賞日 3月1日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
大正時代の京都と東京を舞台に、実在した女優・長谷川泰子(広瀬すず)と、
詩人・中原中也(木戸大聖)、文芸評論家・小林秀雄(岡田将生)という
男女3人の愛と青春を描いたドラマ。
中原中也も小林秀雄も名前は知っていた。特に中原中也は高校の卒業アルバムに
記載されていた「汚れつちまつた悲しみに・・・」で知り、その後詩集を読んだ程度。
自由奔放というか我儘三昧に泰子は、男二人の間を彷徨う。
大正時代の青春や恋愛なんて、想像しても想像することはできない。
不自由なのか自由なのかは別として、男二人の間で揺れ動くこの泰子の心情は理解できない。
大正時代という背景だから、何となく映像も重い感じがしたし、音楽も抑揚がない。
なるほど、広瀬すずや岡田将生をキャスティングしたものの、あまり集客できなくて、
失速して上映されるスクリーン数も減っていたのが現状。
もちろん、広瀬すずや岡田将生の演技は上手なのだが、何とも感想を述べにくい。
内容はともかくとして、そのカラーと映画の温度感が全くフィットしなかった。
中也を演じた木戸大聖はあまり知らなかったが、ストーリーが進むにつれて、
なかなか味のある演技が出来ていたのではと思い始めたのは事実。
根岸監督、ちょっと前作より間が空き過ぎたのではないかな・・・。
可もなく不可もなく、観る価値もなく。
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