かかる晴れし日に雨の話になれど…次の質問せり。
「雨」この言の葉よりおもひよそふるは何か?
「草伸ぶ」
「あやしきぞかし」
「さ言はば錆ぶる事も雨よりなり」
雨は落下時にはよろづの不純物の成分取り込みつつ地上に破裂す。
時計の上に降り続けけらば当然やつしゆく。
金属の腐食始まらむとせり。
透明に危険なる雨につきて人の考ふべき事「防水」なり。
鉄は比較的さびやすき金属なり。
金、白金、パラジウム(Pは比較的さび無き金属なり。
防水すなわち「ウォータープルーフ」なりとも雨は当然時計に降りく。
目に見えぬ部分なるムーブメントに錆びや腐食起こり、機能面にまで影響を及ぼす。
…機能性がいま少し懐中時計等に使はれたらば多数残れるは間違ひなし。
防水製品は、外板に特別厚きもの用い、またガスケットなど用いて製品の隙より内部の構造に水入り込まずめる加工なり。
パッキンの劣化により、時計の防水性はころとともに低下す。
金属の腐食始まる。
金属の腐食とは、周囲の環境(隣接せる金属・気体など)と化学反応し、溶け、いはゆる「さび」を生成することを指す。
腐食により厚さ減少し、孔開きすることも含む。
金属の腐食は1度始まると終はらず…
「雨」の世界を以前より意識するやうになれり。近頃は雨も雨も降りたらねど外へ行かず。卯月も残すところ1週間となり、黄金週間と続く。
言葉の持つ音の響きやリズムを楽しんだ表現で時計を音調に書いたものである。
最後まで見ていただき、ありがとうございました!
次回演目『あ行 エンジンターン』
登場語録…時計